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第339話

مؤلف: 結奈々
「すべての権限?」柚香は確認するように聞いた。

執事はいつもの作り笑顔のまま答える。「はい」

柚香は指先で画面を何度か操作した。そこには自分以外にも何人かの名前が表示されている。遥真、玲奈、執事、そしてこの家の使用人たち。ただ、そのほとんどは門の出入り権限しか持っていなかった。

柚香は指を滑らせて遥真の名前を開き、しばらく探したが削除の項目は見当たらない。

「遥真さんは追い出されるのを恐れて、ご自身を第二の主人に設定されています。ですので、遥真さん以外はすべて削除可能です」執事はすぐに説明した。内心では遥真の先読みの鋭さに感心していた。

柚香「……」

やっぱり、あの人がそんな簡単に隙を見せるわけがない。

「ここは私のものだって言ってたでしょ」玲奈は我慢できずに口を挟んだ。いらないと言っていたのは事実でも、柚香が手に入れるのを見るのは納得できない。「なんで彼女に渡すのよ」

「それは遥真さんにお聞きください。私はただの執事ですので」執事は距離を保ったまま答えた。

柚香は玲奈の名前をタップする。迷いは一切なかった。削除を押す。

柚苑の外門の権限も、入室権限も、すべて削除。
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