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last update Dernière mise à jour: 2025-11-15 06:00:39

「え……」

「離婚すると知って、これはなんとしてもチャンス——と言っては失礼だが、俺にも運が向いてきたんだと思って。でも、離婚したばかりのひかりに結婚なんか申し込めないから……悪いとは思ったけど、偽装結婚を持ち掛けた」

 待って。なんか、衝撃的な事実ばかりで頭パンクしそう!!

「あの……最初から……私のこと?」

「そうだ。ずっと好きだった」

 それを聞いた瞬間、自分の中から力が抜けた。倒れそうになって蓮司に抱き留められる。

「大丈夫か?」

「いやあの……びっくりして……」

「そうだよな。こんな……気持ち悪いよな。しかも契約結婚とかふざけたこと言ってひかりの自由を奪って……自分でも最低なことをしたと反省している」

「待って待って。違います! 私も、蓮司が好きって気が付いたんです!!」

「は?」

「は? って言わないでくださ――……」

 それ以上は話せなかった。蓮司が、私の唇を包んでいたから。

 唇が触れた瞬間、頭が真っ白になった。

 考えるより先に、胸の奥で何かが弾けた。

 温かい。

 やさしいのに、苦しい。

 息をするのも忘れるくらい、世界が止まった気がした。

 ほんの一瞬のキスだったのに、体が熱くてどうしようもない。

 蓮司が顔を離して、少し照れたように笑う。

「……ごめ

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