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last update Last Updated: 2025-09-23 06:00:34
 蓮司と朝ごはんを食べて別々に出社、亜由美とランチをして仕事をこなして夕方。

 あいつ…球児が性懲りもなく、また会社に現れた!

「みなさーん。聞いてくださーい。俺の嫁だった女は、ここの社長と浮気してまーす」

 そしてとんでもないことを吹聴して回っている。

「しかもしかもお~! 俺と離婚してすぐに社長と結婚したみたいで――」

「球児!! やめてよっ。なんでそんなこと言うの!?」

『お ま え が か ね を だ さ な い か ら だ』

 口パクでそんなことを言われ、更になにか言おうと息を吸い込む。

「やめてよっ!! こっち来て!!!!」

 ぐい、と球児を引っ張ってオフィスの隅へ移動する。

「なんでアンタの有責離婚なのに、私がアンタの生活費の補填をしなきゃいけないわけ? 会社にまで押しかけてきて、どうかしてる」

「離婚してその日のうちに入籍とか、そっちの方がどうかしてるだろ」

「ちゃんと離婚してから結婚したんだから、アンタに関係ない」

「大アリだ」球児に詰め寄られた。「俺を騙して離婚して、玉の輿になるなんてそうはさせるか。1日も間を置かずに結婚するなんて、前から関係あったんだろ? 同じ会社の人間だしなぁ」

「球児みたいなゲスと一緒にしないで」

「でも、ぶっちゃけゲスみたいなことしてるのは事実だろ」

 契約結婚なのよ、とは言えず唇を噛みしめた。

 なんで私は、別れた後もこんなやつに振り回されて、苦しめられなきゃいけないんだろう。

 私がいったい、なにをしたの?

「私は」キッと球児を睨んで言った。「浮気していない」

 胸を張って堂々と言えること。球児みたいなクズと一緒にしないで。

「あなたと離婚したから社長と付き合おうと思ったの。結婚しようって言ってくれたから、正直やけっぱちだったけれども、今は結婚してよかったと思っているわ。だって球児みたいに私の作った料理に文句言わないし、優しいし、ねぎらってくれるもん」

「なんだ。褒めて欲しかったのか?」

「そうじゃない。夫婦だから、互いを尊重し合いたいと思っていただけ。残念だけど、私と球児の感覚は合わなかった。でも、蓮司とは合うの。ただそれだけ」

「ごちゃごちゃうるせえな。結局ひかりが”してやったこと”に対して、ねぎらいの言葉がなかったことが不満だっただけの話だろ。小せえ女。礼がなきゃ家事もやれないの?」

 どうしてこの人はこ
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