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26. 君の声。side悠里

last update publish date: 2025-12-26 10:44:01

side悠里

コートを半分に分け、練習試合前のアップをする両校。

その中でも一際目立つ存在は、俺たち鷹野高校バスケ部の部員からも視線を奪っていた。

「…なぁ、あれってうちの華守だよな?」

「な、何で、華守学園に華守がいるんだ?」

「しかも普通に上手いし…」

アップを続けながらも部員たちはちらちらと何度も何度も華守を見る。

時には見間違いではないかと、疑わしく、時には何故そこにいるのかと、不思議そうに首を傾げていた。

そして俺もまた他の部員たちと同じような視線を華守に向けていた。

華守の格好はまさにバスケ上級者のそれで、特にシューズが初心者とは違った。

きちんと履き慣らされ、手入れされていることがわかるバッシュなのだ。

さらに格好通り、バスケをする姿は上級者そのもので、普通に上手かった。

まだ練習しているところしか見ていないが、それでも華守が華守学園内で一番の実力者だということはわかる。

華守学園バスケ部は華守がいることで、実力が底上げされているように見えた。

今の華守学園はうちの地区では中堅どころだが、華守がいるだけで、上位に入れそうな雰囲気さえもある。

練習を続ける華守から視線を外
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  • 推しに告白(嘘)されまして。   52.関係の変化。

    いろいろあった文化祭が終わり、1ヶ月。いよいよ冬休みが迫ってきた、とある日の昼休みのこと。窓の外に広がる寒空を横目に、私は暖かい教室で、雪乃と共に昼食を食べていた。いつも一緒に食べている悠里くんは、今日はバスケ部の用事があるらしい。悠里くんと付き合い始めた頃は、こうして雪乃と食べることの方が多かったが、今では、悠里くんと食べることの方が多かった。「何か久しぶりだねぇ、一緒に食べられるの」ふと、雪乃が今、私が思っていたことと同じことを口にする。「お互い違う相手と食べたり、用事があったりしたもんね。一緒に食べられるのは2週間ぶりくらいかな?」なので、私は雪乃の言葉にすぐに頷いた。

  • 推しに告白(嘘)されまして。   51.溺れる甘さで。

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  • 推しに告白(嘘)されまして。   50.私の一番星。

    輝く星空の下。グランドの上空には、色とりどりの生徒お手製の提灯が吊るされており、お祭りのような雰囲気が広がっている。文化祭の全てのプログラムを終えた生徒たちは、ここで、後夜祭という名の打ち上げをしていた。灯を灯された提灯の下には、テーブルが並べられており、軽食や飲み物がある。それを楽しむ生徒たちの視線の先には、メインステージがあり、そこでさまざまな催し物が行われていた。まず、行われたのは、生徒会による文化祭の結果発表だ。各部門の最優秀賞に選ばれたのは、出し物部門は、普通科三年の超大型迷路で、部活部門は、バドミントン部の占いの館だった。この結果を聞いた時、「悠里くんのクラスの吸血

  • 推しに告白(嘘)されまして。   49.お姫様にキスを。

    まずは観客に背を向けて、両膝をつくと、私は千晴が眠っている棺桶を覗き込んだ。「お姫様は白雪王子を見て思いました。何と、美しい方なのだろう、と」ナレーションは止まることなく、予定通り進んでいく。そのナレーションに合わせて、改めて、私はじっと千晴を見た。色とりどりの花に囲まれて眠る千晴は、どこか幻想的で儚かった。正直棺桶内は観客席からはあまり見えない。ここまで精巧に作られているのは、きっとクラスメイトたちの趣味からなのだろう。長いまつ毛が白い肌に影を落とし、その可憐さに拍車をかけている。相変わらず、黙ってさえいれば、美しい子だ。千晴の美しさに見惚れながらも、私は練習通り、棺桶の

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