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episode49

Author: 朱音小夏
last update publish date: 2026-10-29 03:55:36

そして、とうとうドラマの顔合わせの日が訪れてしまった。美幸以外の俳優陣は名も知れた人達で、美幸は場違い感で、緊張していた。するとそんな美幸のもとに1人の男性が近づいてきた。

「君が今話題のモデルのMIYUKI君かい?」

「あ、はい。MIYUKIです。よろしくお願いします」

「オレは水島 晶。君の相手役だよ」

LUMINOUS以外興味のない美幸でも知っている。女性スキャンダルが絶えない人気俳優だ。そんな晶は美幸を上から下まで舐め回すように見ると、うん。と頷き、とてもいい笑顔を向けて来た。

「もしよければ、顔合わせが終わったら食事でもどうかな?良い店を知っているんだ。どうだろう?」

突如誘われた食事に少し悩んだが、これも仕事の一環か。と思い、了承の返事をした。

「分かりました。ぜひご一緒させてください」

「良かった。それじゃあまたあとで」

そう言って晶は美幸の元から去って行った。美幸は黒川にLINEで迎えがいらないことと、夕飯を食べて帰るので5人の夕飯は自由にしてほしいと伝えてください。とメッセージを送った。

「それじゃあドラマ、"血染めの白い薔薇"の顔合わせを始めます。まずは__」

顔
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    あれから二週間、とうとうドラマの撮影が始まった。物語は、深窓の令息と殺人鬼である事を隠している執事との恋愛ものだ。主人公である深窓の令息"白陽 煌"を美幸が。相手の執事、"黒星 御影"を晶が演じる事になっている。「MIYUKI君今日からよろしくね」「水島さん。よろしくお願いします」美幸はLUMINOUSのメンバー達から注意をされていたので、少し晶に対して警戒心を抱いてしまっていた。そんな美幸の様子に、晶は"警戒心の強い猫ちゃんのようだな"と感じた。これはあいつ等に何か言われたな。と晶は察し、静かに様子をうかがう事にした。そしてメイクをし、衣装へと着替えると、スタジオのセットの中に入って行った。美幸はモデルの時とは格段に違う雰囲気に気が押され気味になってしまっていた。しかし、そんな美幸に晶は背中をポンッと叩くと声を投げかけた。「MIYUKI君。何も心配いらない。オレの動きに合わせて動いてくれれば大丈夫」「......水島さん......」「さぁ。舞台に出て踊ろうじゃないか」それからの撮影は流石実力派俳優と言われるだけあった。演技初心者である美幸からいとも簡単に、演技の能力を引き出した。それはもう初心者とは言えないような演技だった。その様子に監督をはじめとしたスタッフは息を飲んで魅入っていた。「オレを殺しに来たんだろ?なら好都合だ。オレは病や薬に蝕まれて死ぬくらいならお前のお気に入りのナイフの錆となりたい」「......確かに最初は貴方を殺すためにこの屋敷へと来ました。白い薔薇を死体に置いたのも、貴方の白く美しい身体の身代わりです。あなたの血は余程美しいのだろうと夢見ながら貴方に仕えてきました。ですが、貴方と過ごしていくうちに私は変わってしまった!!殺しに快感を覚えなくなった!!弱っていく貴方を見て生きていてほしいと願うようになってしまった!貴方を独りぼっちにして私だけの物にしたかった......!!愛してしまった、こんなにも!!」緊迫とした空気に誰もかが緊張をした。「御影。愛してるからこそ最期をお前の手で迎えたい。だから......お願いだ。オレの最後の記憶をお前で終わらせてくれ」最後のセリフで美幸は息絶えた死体の役に入る。動かない演技にはモデルで慣れている。その死体の美しさに、誰もかが見惚れてしまった。そして、最後のシーンを撮り終えると、皆

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  • 推しゴト!!   episode49

    そして、とうとうドラマの顔合わせの日が訪れてしまった。美幸以外の俳優陣は名も知れた人達で、美幸は場違い感で、緊張していた。するとそんな美幸のもとに1人の男性が近づいてきた。「君が今話題のモデルのMIYUKI君かい?」「あ、はい。MIYUKIです。よろしくお願いします」「オレは水島 晶。君の相手役だよ」LUMINOUS以外興味のない美幸でも知っている。女性スキャンダルが絶えない人気俳優だ。そんな晶は美幸を上から下まで舐め回すように見ると、うん。と頷き、とてもいい笑顔を向けて来た。「もしよければ、顔合わせが終わったら食事でもどうかな?良い店を知っているんだ。どうだろう?」突如誘われた食事に少し悩んだが、これも仕事の一環か。と思い、了承の返事をした。「分かりました。ぜひご一緒させてください」「良かった。それじゃあまたあとで」そう言って晶は美幸の元から去って行った。美幸は黒川にLINEで迎えがいらないことと、夕飯を食べて帰るので5人の夕飯は自由にしてほしいと伝えてください。とメッセージを送った。「それじゃあドラマ、"血染めの白い薔薇"の顔合わせを始めます。まずは__」顔合わせは滞りなく終了した。時刻は十七時半。夕飯には丁度いい時間となっていた。「MIYUKI君、もう出れそう?」「あ、はい。大丈夫です」そう言うと2人でおしゃれな居酒屋へとやって来た。...モテる男のチョイスはやはり違うな。そう思うのであった。「MIYUKI君お酒強い?」「いえ。下戸です。お酒は好きなんですけどね」「今日はオレがついてるから思う存分飲んで大丈夫だよ」そう言うと2人はまずビールにサーモンのカルパッチョ、唐揚げに焼き鳥の盛り合わせを注文した。やがてビールが届くと2人は乾杯をした。「それにしても初演技なんだって?」「そうなんです。......足引っ張っちゃたらすみません」「それをカバーするのが先輩の役目だよ。君は君らしく"白陽 煌"というキャラクターを演じればいい」「水島さん......」この人はそんなに悪い人ではないのではないか?と思った。ちゃんと後輩の事を見てくれている。「水島さんって女性スキャンダルが多いからどんな人かと若干心配でした(笑)」「オレこう見えて紳士よ?」やっぱり晶は良い人だ。そう思ったら安心して、お酒の飲むペースが早くなる。「

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