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4. 「異世界ほのぼの日記2」122

Author: 佐行 院
last update publish date: 2025-08-02 07:50:42

-122 鳥獣人族の逮捕劇-

 犯人グループと鳥獣人族兄妹の戦闘が繰り広げられている広場の端をゆっくりと進み、被害を受けた下級魔獣の救出を試みる渚。岩場の壁を手で辿りながら2人の無事を祈った。

渚「この平和な世界にまだバカやるやつらがいるなんてね、でも今はあたしの戦いをするしかないさね・・・。」

 先程の3人の声を聞き、プレハブから潜んでいた数人が拳銃を持って戦闘に加わったが、ろくに戦闘訓練をしていない人間に対し王国軍と警察に所属する上級鳥獣人族では差が大きすぎる。

 「生きたまま逮捕する」をモットーにしてきた警部は敵の体力消耗を最低限に抑えつつ攻撃を加えていた、「3国間戦争撲滅平和協定(及び戦闘禁止条例)」もあるので魔法での攻撃を加える訳にもいかないが「犯人逮捕(仕事)において相手の体力を消耗させる」範囲でなら話は別である。

 警察の者として渡されている拳銃も正直犯人に対する「脅し」の範囲でしか使う訳にはいかない、というより使えない。正直不利な戦闘だ。

プニ「おい・・・、まだこっちにゃ弾ァあんだよ・・・。ただ、もう撃たせんじゃねぇ。もう、やめねぇか・・・。」

 口元から血を流しなが
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    -345 経費の行方- いつの間にか光の座るテーブルで呑み食いを再開させていた好美の姿を見て拳を握りながら明らかにイラついているのが見て取れる結愛、この後の状況が怖くなりそうな気がしてならないのは自分だけだろうかと思う俺をよそに好美は口をもごもごさせながら平然と話を進めていた。因みに右手にはおつまみの卓上キムチ、そして左手にはマッコリを握っていたのでもう仕事の話をまともにする気などさらさら無い事が見て取れる。好美(当時)「貝塚運送(結愛の所)って最近大型と小型の冷蔵車を導入したって言ってたよね、それって使えないの?」結愛(当時)「全く・・・、何処でそれを聞いたんだよ・・・。確かにそうだけどさ、お前顔が赤い上に口に入ってるものを飲み込んでから言えよな。何処からどう見ても女を捨てた様にしか見えんぞ。」好美(当時)「何でよ・・・、結愛には言われたくないもん。」 誰か、コイツに「1度自分の姿を鏡で見てみろ」と言ってはくれないでしょうかね・・・。結愛(当時)「誰が捨てたってんだよ!!俺は何時でも自分が女である事を忘れない様にしてんだぞ!!」 あの・・・、すみませんけどヒートアップしている場合じゃないと思うんですが?結愛(当時)「コイツが冷静に対処している事が癪に障るが仕方がねぇ、それで俺達にどうしろと?」好美(当時)「だからね、さっき言ってた冷蔵車でバハラさんの白菜やヤエルさんのキムチを運んでくれれば良い訳よ。勿論お金は払うから頼むよ。」結愛(当時)「当然だ、こっちはボランティアでやってるつもりは無いんだからな。」好美(当時)「流石は経営者の鑑だね、尊敬しちゃう。」結愛(当時)「馬鹿・・・、そんなに褒めても何も出ねぇぞ?運送料2割引きが限界だ。」好美(当時)「やりぃ・・・、その言葉を待ってたの。」結愛(当時)「げぇっ・・・、これが本音(狙い)だったか・・・!!」 何となく結愛のチョロさが垣間見えた所で商談に戻る好美達、2人だけで盛り上がるのは良いが龍(ドラゴン)達がいる事を決して忘れるなよな。好美(当時)「一応大型の冷蔵車でバハラさんの畑で採れた白菜の内4割を「ビル下店(私の店)」に、そして別の4割をヤエルさんの家まで運んで欲しいのよ。それで出来上がったキムチの1部を小型でここに運び直して欲しい訳、勿論ヤエルさん自身が作ったキムチを小型で運ん

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    -342 熱意- 結局レース結果は「1-2-4」で確定した、どうやら軍配が魚龍(ヤエル)の方に上がった様なのでずっと競争水面を見つめていた好美は愕然としていた。確かに気持ちは分からんでも無いがそのままずっと有名人(いや「有名龍」と呼ぶべきか)を待たせるのは良くないと思う、さっきも皆が言っていたが忙しい中で来てくれているので一刻も早く話を進めるべきでは無いだろうか。バハラ(当時)「あんたも偶には良い事言うじゃないか、ちょっとは見直したよ。」 あらあら、私めなんかにそこまで嬉しい事を仰って下さるとはね・・・。正直言って勿体ないお言葉です・・・、はい・・・。ヤエル(当時)「一先ずだ、好美ちゃんはまだ復活しそうにない上に光ちゃんが食べまくってくれているお陰で即席キムチを作らないといけなくなってきているからついでに作り方を教えるよ。バハラ、良かったら厨房に来てくれるかい?」 バハラは首を縦に振り頷くとヤエルに導かれて厨房へと入って行った、女将は浅漬けを作る容器に白菜や胡瓜を詰め込んで唐辛子の粉を中心とした調味料を入れた後に上から押し付ける様に蓋をする(勿論家庭用の小さな容器で作るとすぐに無くなってしまいそうなので大き目の物を用意している)。ヤエル(当時)「本来だったら2週間ほど漬け込んだ物を提供したいんだけど今回の様になっても良い様にこういった作り方をも覚えておくのも手の1つだ、勿論後で私流のキムチの作り方を教えるからお店でやってみておくれ。」 ヤエルの言葉を聞きながら入念にメモを取るバハラ、「良い事はどんどん吸収していこう」という気持ちが滲み出ている(良い事良い事)。 バハラが自らの目で見たままにイラストを交えながら書いていく中、ヤエルは漬け込みをし始めた容器を魔力保冷庫(冷蔵庫)へと入れて行った。どうやらこの店に設置されている物も「暴徒の鱗 ビル下店」や好美の自宅にある物と同じで『アイテムボックス』と同様の機能が備わっている様なので食料が無限に入る上に保存がよくきくらしい、やはり飲食店を経営している者にとっては喉から手が出る位に憧れる物の様だ。ヤエル(当時)「この中で数時間程漬け込んだら完成だ、店に置いてあるキムチに多少の余裕があるうちに用意が出来て良かったよ。」 ランチのピークタイムを終えて少しずつ客数が少なくなってきているので数個の壺に今あるキム

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    -341 呆れた- 投票締め切りから数分後、6艇がスタート位置に出揃いレースが始まろうとしていた。好美は固唾を飲んで見守っていた、こうなると誰の言葉も耳に入らないので正直呆れて物も言えなくなってしまう。因みにスタート位置は展示の時から少し変わっているらしく、好美の顔が蒼白していくのが目に見えていた。まだレースは始まってもいないのに不安になり過ぎでは無いかと思ってしまうが、今は何も言わずに見守るべきなのかも知れないからそのまま話を進める事にするかね。バハラ(当時)「ヤエル、本当に良いのかい?こんなに美味いキムチを作る為に絶対教えたくない秘密があるんじゃないのかい?」ヤエル(当時)「いや、秘密って程の事でもないから気にしないでおくれよ。それより私はあんたと久々に会えたのが嬉しいのさ、出来る事があるなら何でも言っておくれ。」 国王がそうであるからか、どうやらこの世界の住民達は皆心が広い様だ。争いが起こる様な環境では無いと再確認出来て俺は少しホッとして・・・、いたかった。そう言えばレースの方はどうなっているんだろうか、まぁ俺が気にする事でもないか。好美(当時)「3だよ・・・、3が行くの!!」 固唾を飲みながら1周目1マークの旋回を見守る好美、正直言ってボートレースはここで勝負が殆ど決まると思って良いだろうと俺個人は思っている。 因みにスタート展示の結果等を反省したのか、好美の予想に反して1号艇と2号艇がほぼほぼ同時にトップスタートを決めていた。多分このまま冷静にターンして逃げ切ると女将の言った通りとなる模様だ、本当は裏で予想屋さんでもしてんじゃねぇの?好美(当時)「大丈夫大丈夫ぅ~。3号艇は今期、3コースからの1着経験があるって出走表に書いてあったもん。」 どれどれ・・・、赤ペンで塗りつぶしまくった出走表には確かにそう書いてあるがそれはスタートが良かったからじゃ無かったのか?好美(当時)「3号艇は実力持ちだもん、大丈夫だもん!!」 おいおい、何で涙目なんだ・・・。勝っても負けてもあんたの口座にはまだ神(ビクター)から与えられた金がたんまり残っているはずだしマンションの家賃を中心とした収入が毎月わんさかと入っているんだから心配する必要は無いだろ、何でそんなに必死になるんだよ。好美(当時)「泡銭を稼いでたらふく酒を呑む、それ一択しか無いっしょ!!」 

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    -59 男の掌- 自分の知らない所にあった母と友人の温かな思い出話につい涙が流れた守、そんな中で悪いと思いながらも盗み聞きしていた王麗が2人に声をかけた。王麗「そういえばそんな事もあったね。真希子が周りの皆を心から愛し、周りの皆からも愛されてた。今でもそんな気がするよ。」 守は兎に角嬉しくて仕方がなかった、それと同時に母がどうして自らの葬儀を少人数で行うようにと遺書に書いてあったかを改めて考えていた。美麗「きっと周りの人を騒がせて迷惑をかけたくなかったからじゃないかな。」 よく考えれば昔からそうだった気がした、自分より他の人の事を優先させる性格。守「やっぱり母ちゃんは変わる事なく

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