로그인・。」 久々に笑顔を見せた結愛、しかし本当の闘いはこれからだ。 3人が強制収容所の外に出ると先に現場に到着していた救護班が魔法班の治療を行っていた、その横で土埃に塗れながら義弘が再び現れた。義弘「痛ぅ(つぅ)・・・、流石に今のは喰らっちまったな・・・。」結愛「義弘・・・、俺は一生お前の事を許すつもりも無いし会社も渡さねぇ。俺にも国民を守る義務がある、そして大切な生徒達がいる。全力でお前の事を止めてやる!!」義弘「馬鹿娘が面白い事を言う様になったな、良いだろう、かかって来い!!」-255 父と娘- 海の方からやんわりと吹いた風が土埃を消し去った時も結愛は変わる事無くずっと父親を睨んでいた、長年の間憎んでいたので瞬時にその感情が消え去る事があるとは思えない。守と好美は水を差してはいけないと少し離れた所で様子を見る事にしたが大賢者の義弘にネクロマンサーの結愛が太刀打ち出来るのかが問題だ、その上長年魔法を使用してい無かった「くそ親父」には魔力が有り余っているので対抗できるか不安で仕方ない。 ただ「友」を守りたいという気持ちが強かった好美はその場で立ち上がって父親との喧嘩に決着を付けようとするネクロマンサーに向かって声を荒げた、こんな事は初めてなのでは無いだろうか。好美「おいコラ、結愛!!いくらお前でも戦闘行為が禁じられているのは知っているだろうが!!あんたを失いたくねぇんだよ、「戦わない」という選択は出来ねぇのかよ!!」結愛「この期に及んでそんな事考えれねぇよ、折角このくそ親父を消し炭に出来るチャンスなんだぞ!!止めんな馬鹿野郎!!」好美「馬鹿野郎はどっちだコラ!!長年憎んでいたとしてもな、お前にとってはたった1人の父親だろうがよ!!」結愛「良いんだよ!!こんな奴とはとっくに縁を切ってんだから気にするかよ!!」 とても女性同士の会話とは思えない口喧嘩に守や魔法班は手も足も出そうにない状況であった、そんな中で結愛達に待ちわびた瞬間が訪れた様だ。デカルト(念話)「皆さん、聞こえますか・・・?」結愛(念話)「おっさん・・・、ど・・・、どうして俺は今『念話』が使えてんだ?」好美(念話)「私も・・・、使えてる・・・。」守(念話)「俺も・・・。」 いやいや、それより国王の事を「おっさん」と呼んだ結愛の事を放っといて良いのかよ。デカルト(念話)「一
-254 親子喧嘩の先に- ハイラによる先程の説得が利いたのか、どうやらハラルも学生時代を思い出してハイラに恋してしまった様だ。幸せになって欲しいと言う気持ちが無いと言えば嘘になるが、そのままだと行先は留置所だぞ?デカルト「私が認めているんです、2人に何の罪もありません!!いくら作者でもそんな事言うのは駄目でしょうが!!」 すみません、駄目とは分かっていたんですが何となくイジらずにはいれなかった物で。話の進行に戻ります・・・。 国王の許可を得た2人はより一層魔力を強めて黒球を大きくした、ここまで行ってしまうともう元には戻れない。ハイラ「まさかこれが2人での初めての共同作業になるとはね。」ハラル「おいおい、くそデカい演出での告白のすぐ後にプロポーズを無しにして結婚式ってか、昔のお前に比べれば面白い冗談じゃねぇか。」ハイラ「留置所で結婚式位は開いてくれると思うから良いんじゃない?」ハラル「フッ・・・、そりゃ楽しみだ。」 死ぬ間際の様に冗談をかまし合う2人、きっと学生時代からずっとこうだったに違いない。そんな中、2人の魔力放出量は最大まで上がったらしく・・・。ハラル「そろそろ行くか・・・。」ハイラ「そう・・・、だね・・・。」 楽し気な話も終わったのか、巨大な黒球を義弘へとぶつける準備をし始めた2人。その間何故かずっと待っていた様で・・・。義弘「お2人さん、話は終わったかな?そろそろ行くぞ!!この大賢者(アーク・ワイズマン)の魔力を思い知るが良い!!」 2人と義弘が同時に魔力を放出した、放たれた強大な黒球は互いを押し込み合った後強烈な音と共に大々的に爆発した。デカルト「皆さん、私の後ろに逃げて!!」 爆発による強烈な光が辺りを眩く照らす、国王は牢獄にいた全員を守るために自らの体を張った。 爆発が止んでから数秒後、そこには悲惨な姿で倒れるコッカトリスが1体・・・。希「デカルト・・・、デカルトぉー・・・!!」 目を開かないコッカトリスの頬に署長の涙が数滴・・・、すると・・・。デカルト「馬鹿か、勝手に国王を殺すんじゃねぇ・・・。まだ・・・、お前と酒を吞んで無いのに・・・、死ねるかよ・・・。」 そう、傷だらけになったが命に別状はなかったのだ。希「お前こそ馬鹿じゃないか、本当に死ぬかと思ったぞ。何より大切にしている国民を置いて逝くだなんて
-253 魔法で芽生えたの・・・?- リンガルスは義弘の魔の手からこの強制収容所を、いや世界を救いたいという気持ちでいっぱいだったので周りが良く見えていなかった。リンガルス「以前もそうだった、こうなるなんて全く思って無かった私のミスだ!!」希「言いたい事は分かる、ただお前にも大切な人がいるだろう!!お前が逮捕された時、残された人達はどうなるか分かっているのか!!」リンガルス「希・・・、残念だが私はずっと独り者だ。私が罪を犯したとしても誰にも迷惑なんて掛からないよ、私は平気だからやらせてくれ!!」 友を守るか、それとも世界を守るかという究極の選択を迫られる希。そんな中、リンガルスに戦闘行為を行わせる訳にはいかないと言い出した女性がまた1名。女性「ハラル!!お願いだからやめて!!貴方を失いたくないの、代わりに私がやるからやめて!!」リンガルス「どうして私のファーストネームを・・・、いや、今はそんな事どうでも良い。」 女性の思いは届かなかった様で、リンガルスは義弘と同様に黒球を出現させた。しかし、どこかおかしい・・・。希「ちょっと待てリンガルス、義弘の物に比べてお前のは一回り小さくないか?」リンガルス「仕方ないだろ、今はこれが精一杯なんだ。こんなんでも数撃てば何とかなるだろう!!」 どうやら強制収容所無いから抜けきっていない『魔術阻害』がリンガルスの魔法を邪魔している様だ、これではどう考えても義弘に勝てそうにない。そんなリンガルスに再び女性の声が。女性「ほら、あの頃から殆ど休まずにいたから疲労が溜まっているんだよ!!お願いだから無理しないで!!」リンガルス「だからどうして私のファーストネームや過去を知っているんだ・・・、ただこれは私がやらないといけないんだよ!!」女性「覚えていないの?!私の事を、魔学校時代から一緒だった私の事を・・・!!離れ離れになって言えていなかったけど私はずっと・・・、ハラルが好きだったの!!お願い!!ハラルの事を守らせてよ!!」 リンガルス改めハラルが声の方向を振り向くとそこにいたのは先程強大な魔力を放出させた黒髪のエルフ、強制収容所長のハイラだった(※ここからはリンガルスの事を「ハラル」と表記します)!!希「ハイラさん!!お気持ちは分かります、でも戦闘行為は許されない事です!!貴女も分かっているでしょう、今すべき
-252 禁じられた行為- 幼少時代から受験を意識した教育を徹底されていたのでその頃からずっと憎んでいた父親の出現に怒りを隠せなくなってしまっている結愛の横で高校時代に共に戦った守も義弘に向けて睨みを利かせていた、決して大きくはない窓から見えない場所にいたはずなのだが今までずっと手錠により制限されていた魔力が大放出しだした義弘には僅かな気配で気付かれていた様だ。義弘「馬鹿娘の横にいるのは宝田 守だな?貴様にも散々苦労させられた、聞けば俺を社長の座から引き摺り下ろしやがった筆頭株主の宝田真希子の息子と言うじゃないか。真希子を出せ、奴の持ち株を全て奪い取って再び貝塚財閥を私の物にしてやる。」結愛「また「馬鹿娘」と呼びやがって・・・、それに守や真希子さんには何の罪もねぇだろ!!俺の恩人たちを巻き込むのはやめろ!!」 まさかこの異世界で繰り広げられるとは思われなかった口喧嘩に希や好美達がおずおずとしていた中、転生者達のいた牢獄にダンラルタ王国警察の巡査たちが駆け込んで来た。巡査「これは林田署長、ご足労ありがとうございます。」希「構わないよ、それより一緒に義弘の行方を追っていたプニ君は何処にいるのかね?」巡査「警部なら用事を済ませてからこちらに来ると申しております、少し時間が掛かるかも知れないとも言っていました。」希「ほう、そうか・・・。ご丁寧にどうもありがとう。」巡査「何を仰いますやら、礼には及びません。」 これは後で分かった事なのだがダンラルタ王国警察に配属された者は種族関係なく徹底した言語教育を受けるようになっている様だ、まさかこれは以前プニが少しチャラかったからなのだろうか。 そんな中、城門の方向から相当大きな爆発音がした。義弘「ハハハ・・・、この私を長年に渡りこんなチンケな場所に閉じ込めやがって。これからこの収容所を全てこの城門の様にしてやろうか。」 どうやら義弘による「次の作戦」とはこのネルパオン強制収容所を崩壊させて今まで自分を苦しめて来た奴らに復讐する事だった、だがしかし・・・。声「おい、貝塚義弘さんよ。まさかあんたの次の作戦ってのはコイツの事か?」希「こ・・・、この声は・・・。」 声の方向へと転生者達が振り向くとそこでは先程会話に出て来たダンラルタ王国警察の警部であるレイブンのプニが高らかに笑っていた、本人の足元には既に破壊
-251 再び相まみえた憎しみあう親子- 改めて早急な事件の解決とそれによる黒龍族の尊厳の回復を誓った捜査班達(なのか?)はどんな事でも良いから少しでも真実に近づける様に手がかりをかき集めたかった、一先ず希は先程ヌラルが語っていた凄惨な過去により流れていた涙を拭いながら捜査に協力すると自ら宣言した混沌龍に気になっていた質問をしてみる事に。ヌラル「すみません、暗い話なんかしちゃって。」 ただでさえピリついていた牢獄の中にしんみりとした雰囲気を持ち込んでしまった事を反省するヌラル、しかしクァーデン家への長年の怒りや恨みを思い出したティアマットの辛さは現場にいる全員の中でダントツの1番と言えるだろう。希「お気になさらないで下さい、ただ恐れ入りますが少々質問させて頂いても宜しいでしょうか。」 未だに先程の非礼を引きずっている希は相手が話しやすい様に言葉を選んでいた。ヌラル「勿論です、どの様な事でしょうか。」希「助かります。ハイラさん、恐れ入りますがあのカメラをお持ち頂けませんでしょうか?」 ネフェテルサ王国警察署長に依頼された強制収容所長は安全な場所にて保管していた例の監視カメラが入った金庫(確かコイムだったっけか?)を持参してヌラルから見える様に開けた。希「ありがとうございます。ヌラルさん、ハッキリとお聞きしますがこの監視カメラに魔力を込めたのは貴女ですか?」ヌラル「いえ、私ではありません。確かこの魔力は私達に義弘の脱獄を手伝えと言って来た男に指示された私の友人の物だったと思います。」希「因みにそのご友人は?」ヌラル「私の母や同じ村で住んでいた黒龍族の者達と共に義弘の下で囚われています、私は犯人達の隙を見てかろうじて逃げて来ましたが嫌そうにしていた友人の表情を覚えていますので間違いありません。」希「うーん・・・、という事はカメラに魔力が込められる場面を目の当たりにしたという事ですね?」ヌラル「勿論です、目の前で行われていましたから。」 再び『虚偽判定』を行っていた結愛により嘘ではない事が証明されたヌラルの返答を聞いて顎に手をやりながら考え始めた、何があったと言うのだろうか。ヌラル「どうされました?」希「いや・・・、分からないんですよ。どうやってこの難攻不落な強制収容所に侵入して「このカメラ」に魔力を込めたと言うんでしょうか。」 すると
-250 嘘により奪われた全て- 突然だがこれは数百年も前の事、当時ヌラルを含めた黒龍(ブラックドラゴン)族は他種族の龍達と何も変わる事も無くダンラルタ王国にある大きな山の一角で平和に暮らしていた。先程のヌラルの様に『人化』をして麓の村や他の2国の住民とも交流を持っていた上に積極的に農業に励んでいたりもしていたので周囲の住民に向けて採れたての野菜を販売したりもしていた、実はヌラルの両親もそうだった。 そんなある日、ヌラルの母親が娘を連れていつも通り山の麓にある村でその日の朝採れたばかりの野菜を販売しに行った時の事。普段なら母親が荷物を降ろした瞬間に村の住民達がこぞってやって来ていたのだが、その日は誰も来ることは無かった。それどころか母親を避ける様に皆家に向かって走り出していたので不思議に思った母親は偶然側を通りかかった夫人に声をかけてみる事にした。母親「あんた、いつも通り今朝採れたての人参を持って来たよ。あんたこれが入ったスープが好きだって言ってたじゃ無いか、いかがだい?」夫人「・・・。」 ギラリと睨みを利かせた後周囲の住民と同様に母親を避ける様に去って行ってしまった夫人、つい泣き出してしまいそうになっていた母親に向かって大きな空き瓶が投げられた。ギリギリ寸前で避ける事が出来た母親が空き瓶の来た方向へと振り向くとそこにはその村の村長が、再び空き瓶を投げつけようとした村長は母親に向かって罵声を浴びせた。村長「出て行け、この毒の塊め!!その野菜も闇魔術で育てた野菜も毒で満たされているんだろう、食ったら死ぬんだ!!命が惜しいから出て行け!!」 黒龍族が闇魔術に精通していることは確かな事実だが母親は農業に励んでいた時には魔法など一切使っていなかった、それどころか無農薬に拘って肥料や土も自然界にある物を使用して村の住民の健康を気遣った野菜作りを行っていたという。母親「そんな事無いよ!!それとも今まで私が作った野菜を食べて死んだ人がいたって言うのかい?!」村長「フン!!お前の言葉なんか聞きたくないわ!!そこにある穢れたゴミを早く持って出て行け!!この見た目からして穢れた一族め!!穢れた血め!!」 余りにも酷い言葉を浴びせられた母親は娘を抱え逃げる様に当時黒龍族が住んでいた村へと走って戻った、ただ母親が戻った時にはもう・・・。母親「村が・・・、無い・・・。
-69 審査結果- 遂に好美の作った料理の番となった、勿論審査員2人には誰が作ったのかは今まで通り内緒にする。しかし、好美の表情を見るとバレてしまいそうで怖かったから渚は落ち着く様にと缶ビールを勧めた。 2人に最後の料理、「(D)自然薯の細切り、鰹出汁醤油かけ(好美)」が配布された。2人にとったら自然薯と言えばやはりとろろだったので少し違和感を覚えていた。とろろにして白飯にかけて食べる物のイメージ、ずっとそれだけを抱いていた。 配られた料理に箸を延ばす、細切りの自然薯を取り海苔と隠し味の山葵が混ざった出汁醤油のタレを存分に絡ませて1口。 すると、2人の口から大きく「シャリッ」という音
-68 試食開始- メラにも同様に炊き立ての白飯を渡したのだが、未だに女子高生の人魚は意味が分からなくなっていた。言ってしまえば家に帰った瞬間にいきなりやって来た姉に捕まり、移動した先で急に白飯を渡されたのだ。正直、メラの気持ちも分からなくもない。 ただメラはテーブルに並んだ4品を見て状況を把握した、お得に美味しいランチを楽しめると思うとテンションが上がった。 一先ず白飯を渡された女子高生2人は席に座り早速1品目に箸を延ばす事にした。やはり先入観を持たせる訳にも行かないので、作った者の名前は伏せて「(A)豚バラ肉の冷しゃぶサラダ(渚)」と称する事にした。 早速2人は(A)の試食を開始
-67 審査員は未成年?!- 光は今頃思い出したのだが自分は見てばかりで何も作っていなかった、しかし決して焦ってはいなかった。家庭菜園に行けばヒントがあるはずだと早速走って向かった、ただ『瞬間移動』すればすぐなのに何故かそれすら忘れていた。 ルールは1品のはずだったが、光の脳内には2品ほど思いついていた。ただそれらを合体すれば何とかなりそうだ。 光は顔と衣服を汚しながら皆が大好きなあの土物野菜を掘り起こした、じゃが芋だ。裏庭に戻った光は早速掘って来た内の数個を蒸かして潰し、粗熱を取って刻んだ胡瓜や人参を加えてマヨネーズで和えて冷蔵庫で冷やす。光が作りたかったのはポテトサラダだ、しかし何
-66 人魚の魚料理- 渚が危機を脱して具材たっぷりのサラダを完成させた頃、釜から大抵の日本人が好きな香りが漂って来た。酒にも米にも合うあの素材の良い香り、それによりそこにいた転生者3人は頭がおかしくなりそうになっていた。 ピューアが胡麻鯖を買っていた事を思い出した好美は、まさかと思い鍋を確認する。どうやら予想は当たっていたらしく・・・。好美「これ、もしかして鯖味噌?!」ピューア「あれ?嫌いだった?」 好美が鯖味噌嫌いな日本人なんているのだろうかと疑問を抱いていた時、目の前の人魚がお玉で煮汁を一掬いして小皿に取り分けて味見を要求してきた。そう簡単に手の内を明かして良いのだろうかと思