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7. 「異世界ほのぼの日記3」55

Author: 佐行 院
last update Last Updated: 2026-02-07 07:45:00

-55 元の世界からずっと引きずっていた恋心-

 デルアによる関西弁での突っ込みから数分後、美麗は注文した料理2品が到着したので炒飯を一口、すると・・・。

美麗「これ・・・、まさか・・・。」

 初めて食べたのに、何故か懐かしさを感じた美麗。

好美「分かった?実はね・・・、この「ビル下店」の料理の一部は「松龍」の味を基に私が監修したのよ。」

美麗「うん・・・、パパの味だ!!パパ・・・!!」

 2度と味わえないと思っていた父親の作る炒飯の味に再会出来たが故に、嬉しさの余り泣き出してしまった美麗の肩に手を乗せながら杏仁豆腐を勧めた好美。

好美「ほら・・・、これも試してみてよ。」

 美麗は手渡されたデザートを口に流し込んだ、やはりこれも・・・。

美麗「あの味だ・・・、ママが作ってくれたあの味だよ!!」

好美「私も好きだったから再現してみたのよ、どう?上手く出来てるかな?」

美麗「嬉しい・・・、ありがとう好美!!」

 それから数分程、辺りがほっこりとした雰囲気に包まれている中で拉麵屋のオーナーはある事を思い出した。

好美「そう言えば明日ってバレンタインデーだけど美麗は誰かにチョコをあげるの?」
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」55

    -55 元の世界からずっと引きずっていた恋心- デルアによる関西弁での突っ込みから数分後、美麗は注文した料理2品が到着したので炒飯を一口、すると・・・。美麗「これ・・・、まさか・・・。」 初めて食べたのに、何故か懐かしさを感じた美麗。好美「分かった?実はね・・・、この「ビル下店」の料理の一部は「松龍」の味を基に私が監修したのよ。」美麗「うん・・・、パパの味だ!!パパ・・・!!」 2度と味わえないと思っていた父親の作る炒飯の味に再会出来たが故に、嬉しさの余り泣き出してしまった美麗の肩に手を乗せながら杏仁豆腐を勧めた好美。好美「ほら・・・、これも試してみてよ。」 美麗は手渡されたデザートを口に流し込んだ、やはりこれも・・・。美麗「あの味だ・・・、ママが作ってくれたあの味だよ!!」好美「私も好きだったから再現してみたのよ、どう?上手く出来てるかな?」美麗「嬉しい・・・、ありがとう好美!!」 それから数分程、辺りがほっこりとした雰囲気に包まれている中で拉麵屋のオーナーはある事を思い出した。好美「そう言えば明日ってバレンタインデーだけど美麗は誰かにチョコをあげるの?」 思ってもいない事態が起こっていたのでチョコの事などすっかり忘れてしまっていた美麗、好美の発言でやっと今日が2月13日だという事を思い出した様だ。美麗「いつもだったらチョコを持ってかんちゃんのお墓に行くんだけどね、私自身も死んじゃったから出来なくなっちゃった。」好美「じゃあピューア達も誘って一緒に友チョコを交換しあわない?」美麗「良いね、その案を採用しよう。」守「あ・・・、俺ちょっとトイレ。」 元の世界にいた時と同様に楽しく過ごせそうな予感がする中、守が女性2人に気を遣って席を離れた数秒後に予約客が店の出入口にやって来たらしいがバイトは注文を取りに出払っているので厨房にいたデルアが出迎えに向かった。デルア「いらっしゃいませ、4名様でご予約の金上様ですね?こちらへどうぞ。」 「金上」という苗字を偶然耳にした美麗の心臓が一瞬鼓動を打ったが、気のせいだと思って会話に戻った。美麗「気のせいだよね・・・、そんな訳無いもんね。」好美「どうした?何かあったの?」 好美の言葉に我に返る美麗。美麗「ううん・・・、何でも無い。とりあえず食べ終わったら材料の買い物に連れてってよ、この

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」54

    -54 憧れの親子- 美麗はメニュー内の1品を見て震えていた、ただその表情は感動で嬉しそうに見えた。美麗「何で?!何でこれがここにあるの?!」好美「それは確か・・・、まだここが屋台だけだった時に・・・。」 すると、2人の会話に割り込んで来た女性が1人。女性「私が売り始めたんだよ。」美麗「その声は・・・、まさか!!」 美麗は声の方に振り向くと口を押えて涙を流し始めた。美麗「赤姉さん!!」 声の正体は屋台の2号車を経営する赤江 渚、その人だった。渚「その呼び方をするって事はあんた、美麗ちゃんだね。大きくなったね・・・、私も歳を取る訳だ。」 巷で「赤鬼」と呼ばれていた渚に憧れていた美麗は敬意を表してずっと「赤姉さん」と呼んでいた。デルア「渚さん、屋台の方は良いのかい?」渚「それがね、開店どころじゃないんだよ。オイルタンクに穴が開いちまったもんだから今スーさんの所で直してもらってんだよ、もう・・・、先月の売り上げがパーさね。」デルア「どうせ渚さんの事だから、ガタガタの山道を無理矢理走ったんじゃないの?」好美「そうですよ、2号車だけで何台買い換えたと思うんですか・・・。」 好美の言葉についタジタジになってしまう渚。渚「えっと・・・、今ので確か・・・。」 指を折って台数を思い出そうとする渚、ただ大分サバを読んでいた様で・・・。渚「えっと・・・、8台かな・・・。」好美「17台です!!もう・・・、こっちの苦労も分かって下さい!!」 2人の様子を見ていたデルアが何処か楽しそうに見えたのは気の所為だろうか。デルア「ハハハ・・・、そう言って実はあれじゃないの?ダンラルタ辺りによくいるバイク野郎たちと一緒に走ってたとか。」渚「馬鹿だね、何失礼な事を言っているんだい。あんな奴らと一緒にしないでおくれ、エボⅢで走っていた訳じゃあるまいし。」 渚が副店長の言葉に焦りの表情をしていると、母の場所を『探知』した光が必死の形相で『瞬間移動』してきた。光「お母さん!!やっぱりここにいた、もう・・・、何サボってんの!!「車が駄目になったから仕事が出来ない」って言ってたのお母さんでしょ?!店長が探してたよ!!」渚「ごめんごめん、忘れてたよ。」好美「光さん、どういう事ですか?」光「理由はさっき言った通りなんだけどね、私が店長に頼み込んでレジ打ちの仕事を

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    -53 驚いてばっかり- 美麗は新居を前にして目を輝かせていた、ずっと実家で住んでいたので密かに一人暮らしに憧れを持っていたのだ。美麗「好美、早く行こうよ!!」好美「さっきとは別人みたいになってんじゃん、もう・・・、腕を引っ張らないの!!」 新居になる部屋を前にして、大家である好美の手からカードキーが渡された。美麗「日本とは差が無いんだね、こりゃ助かるわ。」 部屋に入ると好美や守にとっては見慣れた光景が広がっていた、内線電話に出前用のタッチパネルがあるというすっかり当たり前となった光景。美麗「凄いね、ここに住んで良いの?」 初めてだらけの部屋を大層気に入ったのか、美麗は先程以上にドキドキワクワクしていた様だ。 新居に入った美麗が最初に食らいついたのは1階の「暴徒の鱗」に出前を注文する時に使用するタッチパネルだった、どうやら気を利かせた不動産屋が電源を入れていた様だ。美麗「ねぇ好美、これ何?中華料理の写真が映ってるけど。」好美「ほら、さっき言ったじゃない。私がオーナーをしている拉麵屋があるって、そこに出前の注文をする際に使うのよ。」 「拉麵屋」という言葉を聞いてタイミング良く腹の虫が鳴った美麗。美麗「さっきから何も食べてないからお腹空いちゃったよ。」好美「じゃあ、ランチついでに味見してくれない?ついでに店長達に美麗を紹介しようと思っているの。」 好美の言葉を『察知』したのか、店の副店長から『念話』が来た。デルア(念話)「好美ちゃん、イャンダは今日有給休暇だよ。」好美(念話)「そうだそうだ、今日法事だから実家に帰るって言ってたの忘れてたよ。」 先程から直立不動の友人を不審そうな目で見る美麗。美麗「好美・・・、さっきからどうしたの?何やってんの?」好美「うーん・・・、口で説明するより実際に見せた方が良いかも。」 好美は持っている能力を全て美麗に『付与』して、その後友人に『念話』を飛ばした。好美(念話)「美麗?私の声、聞こえる?」美麗「何これ・・・!!好美の声が直接脳内に流れ込んで来るんだけど!!」好美「美麗も私に届かせるイメージで声をかけてみて?」美麗「こう・・・、かな・・・。(念話)どう?聞こえてる?」好美(念話)「うん、初めてにしては上出来だよ。ちょっと待ってね、デルア!!聞こえてるんでしょ?」デルア(念話)「聞

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    -52 大切な友達だから- 好美は現実だという事を証明する為に美麗の頬を軽く抓った。美麗「痛い痛い痛い・・・、分かった!!現実なんだね!!」 それから数分後、美麗のギルドカードが出来上がったので好美達は珠洲田の店へと戻った。すると、美麗の事を聞きつけた結愛が待ち伏せていた。結愛「おう、久しぶりじゃねぇか。「中型」持ってんだって?助かるよ!!」美麗「う・・・、うん・・・、これからよろしく・・・。ゆ・・・、いや、社長!!」結愛「結愛で良いよ、堅苦しいの苦手なんだ。今まで通りにしてくれよ。」 結愛と珠洲田のお陰で仕事を見つけた美麗、後は家探しだ(多分、大丈夫だと思うけど)。 それから数分後の事、いつの間にかチャイナ服に戻っていた美麗が質問した。美麗「そう言えば好美は何処に住んでんの?まさかだけど・・・、さっきのが家じゃないよね?」 元の世界の同じマンションで一人暮らしをしていた友人が先程までいた広い部屋に住む起業家になっているとは思いもしなかった美麗。好美「何言ってんの、人の家のプールに落ちて来たくせに。」美麗「え?!あそこってパーティールームじゃなかったの?」 会食用に場所を借りていたと思っていた美麗は、好美の言葉に驚きを隠せずにいた。好美「と言うかあのビル全部私のだし。」 平然と話す好美、ただ「あの件」をしていない美麗の表情は驚きから焦りへと変わっていた。美麗「何馬鹿な事してんの!!あんな莫大な借金、一生かかっても返せる訳無いじゃん!!」 美麗の気迫に押された好美はこの世界に来てからあった事を全て話した、勿論守と同棲生活を始めた事も含めて。美麗「それで?あのビル(というかマンション)を買って大家さんをしてる訳、じゃあ何で働いてんの?」好美「いや流石に「世間体」ってものがあるでしょ、先に転生して来た人達が皆働いているのに私だけ何もしない訳にいかないじゃない。」美麗「それにしても働き過ぎだって、拉麵屋やコンビニに王城で夜勤?!体壊してもおかしくないよ!!」好美「心配してくれてありがとう、でも大丈夫。店はちょこちょこ手伝う程度だし、夜勤も週3回。私なりにこの世界での生活を楽しんでいるから安心して。」美麗「うん・・・、好美自身かがそう言うなら良いけど・・・。」 しかし、心中では好美の事が気がかりな美麗。好美「何暗い顔してんのよ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」51

    -51 憧れの存在による手厚い歓迎- 呆気ない感じで最適な解決方法を見つけた好美の目の前で珠洲田は空いた口が塞がらなかった、こんなに自分が頭を抱えていた事を意外にあっさりと解決した様で正直悔しいが今は気持ちを抑える事しか出来なかった。珠洲田「好美ちゃん・・・、どうするつもりなんだい?」 下手に出て好美が考え出した方法を聞き出そうとするギルドマスター。好美「そんなのここにいる美麗に言えば良いじゃん、「中型」持ってるから大丈夫だよ。」珠洲田「そう言えば見慣れない子だね、ギルドカードはあるかい?」美麗「いや・・・、この世界に来たばかりで持って無いです。」 美麗の言葉を聞いた好美は「待ってました」と言わんばかりに友人達を連れて冒険者ギルドへと『瞬間移動』した、向かった先では「ギルドの人気受付嬢・ドーラ」ことネフェテルサ王国警察のノーム・林田警部補が転生者達を笑顔で出迎えた。ドーラ「あら好美ちゃんじゃない、いつものやつ?仕事の依頼?それとも元の世界に置いて来た彼氏の自慢話をしに来たのかしら?」 冗談好きのアーク・エルフの手厚い歓迎により、顔を赤らめる好美。好美「何言ってんの、そんな事した事無いじゃん。」ドーラ「え~?!いつもあの席でハイボール片手に語っているじゃない、確か「私の彼氏の・・・、が・・・」って。」好美「わー!!わー!!わー!!」 ドーラの発言を慌てた様子で必死にかき消そうとする好美、どうやら受付嬢が言っている事は本当らしい。守「おいおい、そうなのか?」 ジトっとした視線を恋人の方へと向けた守。好美「何言ってんの、私があんな下ネタ言った訳無いじゃん!!」ドーラ「下ネタって何の事かな、私はただ好美ちゃんが「私の彼氏の作った料理が凄く美味しい」っていつも語ってたって言おうとしていただけなのにな~。」好美「もう!!ドーラの意地悪!!」 頬を膨らます好美の様子を見て、遊びはそろそろやめておこうかとそそくさに仕事を再開するドーラ。ドーラ「ごめんごめん、それで?今日は何か用事でも?」好美「ついさっきこの世界に転生してきた友達のギルドカードを作ろうと思って来たの。」 好美はついでに、美麗が結愛の会社でこれから働こうとしている事も伝えておいた。ドーラ「成程、履歴書代わりって事ね。ご友人さん?身分証明書になる物はお持ちですか?」 美麗

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」㊿

    -㊿ 社長の相談- 好美達に気付いていないからか、珠洲田はずっと頭を抱えていた。好美「おじさん、何かあった?」 好美がこの世界に来てから結構な年月が経過しているが故に、2人の仲は皆の想像以上に良くなっていた。勿論ビジネスパートナーとして、そして同じ転生者の仲間として。好美「おじさん、大丈夫?!」珠洲田「ああ好美ちゃんか、ごめんごめん。何かあったかい?」好美「それはこっちの台詞だよ、どうかしたの?」 好美達が店に入って来てからずっと不安げな顔をしていた珠洲田。珠洲田「別に大した事は無いんだ、少し考え事をしていただけさ。」好美「大した事だってこと位はおじさんの顔を見たら分かるよ、私達で良かったら話して見て。出来る事があったら力になるからさ。」 好美の頼もしい言葉と表情に安心したのか、珠洲田は重い口をやっと開いた。珠洲田「実は・・・、この前結愛ちゃんが来たんだけど。」好美「結愛が?そんなのよくある事じゃん。」珠洲田「いつもならね、でも今回はただ事じゃないんだ。」 店主はこうも語っていた。数日前の昼過ぎ、珠洲田が昼食を終えて店先で煙草を燻らせていた時の事だ。珠洲田(当時)「あれ?結愛ちゃんじゃないか、また車でも探しに来たのか?」結愛(当時)「いや、今日は別件なんだ。少し時間はあるか?」 もう定番と言っても過言ではないパンツスーツに身を包んだ結愛が珍しく何処か浮かない表情をしていた事から、結愛の心中を察した珠洲田。珠洲田(当時)「ちょっと待ってな。」 結愛が珈琲が苦手だという事をちゃんと覚えていた珠洲田は、目の前の社長用に用意していたオレンジジュースをグラスに注いで差し出した。結愛(当時)「悪いな、頂くよ。」 この日の結愛は大財閥の社長としてバリバリ働くいつものものとは全くもって逆の表情をしていた、正直こんな事は珠洲田にとって初めての事だった。珠洲田(当時)「それで?何があった?」結愛(当時)「実はこの前、休みの日に散歩していた時なんだけどよ。好美のマンションにダンラルタから来たっぽい鳥獣人族の人が引っ越して来てたのを見たんだ。」珠洲田(当時)「相変わらずあのマンションは人気だな、それで?」結愛(当時)「その人さ、免許持って無いからか荷物を数体のグリフォンやコッカトリスの背に乗せて運んでいたんだ。」 ネフェテルサやバルファ

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