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7. 「異世界ほのぼの日記3」㊿

مؤلف: 佐行 院
last update تاريخ النشر: 2026-02-03 12:09:34

-㊿ 社長の相談-

 好美達に気付いていないからか、珠洲田はずっと頭を抱えていた。

好美「おじさん、何かあった?」

 好美がこの世界に来てから結構な年月が経過しているが故に、2人の仲は皆の想像以上に良くなっていた。勿論ビジネスパートナーとして、そして同じ転生者の仲間として。

好美「おじさん、大丈夫?!」

珠洲田「ああ好美ちゃんか、ごめんごめん。何かあったかい?」

好美「それはこっちの台詞だよ、どうかしたの?」

 好美達が店に入って来てからずっと不安げな顔をしていた珠洲田。

珠洲田「別に大した事は無いんだ、少し考え事をしていただけさ。」

好美「大した事だってこと位はおじさんの顔を見たら分かるよ、私達で良かったら話して見て。出来る事があったら力になるからさ。」

 好美の頼もしい言葉と表情に安心したのか、珠洲田は重い口をやっと開いた。

珠洲田「実は・・・、この前結愛ちゃんが来たんだけど。」

好美「結愛が?そんなのよくある事じゃん。」

珠洲田「いつもならね、でも今回はただ事じゃないんだ。」

 店主はこうも語っていた。数日前の昼過ぎ、珠洲田が昼食を終えて店先で煙草を燻らせていた時の事だ。

珠洲
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」400

    -400 もう1人のエルフ- 自分の事を心配してくれているとはいえ、目の前の恋人(ペンネ)に辛そうな表情をさせてしまった自分の事を呪いたくなった上級鳥獣人(ナイリ)は折角過去から脱却できたというのにこのままだと「あの頃」のままでは無いかと自責の念に駆られていた。ナイリ(当時)「いや、何でも無いよ。本当にごめん・・・。」 特にナイリ自身が罪を犯した訳でも無い、寧ろどちらかと言うと被害者だというのに「もしかしたらペンネからすれば「あの頃」の自分が抜けきっていないのかも知れない」、そんな悩みが脳内をぐるぐるとまわっていたのだ。ペンネ(当時)「本当?何処か辛そうだけど・・・。」 優しい言葉に泣きたくなってくる、しかし次泣くときは共に嬉し涙を流す時にしたいと個人的に思っていたバルタン。その為に今自分がすべきことは本音を打ち明ける事だろうか、それとも鳥獣人らしく冗談でもかまして雰囲気を笑い飛ばす事だろうか。 ただナイリ個人は後者を選ぶことに少し抵抗を持っていた、「ただ茶を濁している」事が即座にバレてしまいそうだったからだ。きっとそんな事をしてしまうと心から心配してくれているペンネに失礼じゃないか、そう思いながら心の中で自らの頬を殴った。ナイリ(当時)「なぁペンネ、ペンネ自身は養鶏に興味とかある?」 この時点では将来が決まっていた訳では無かったというのに何を言っているんだろうか、下手すればこれってある意味プロポーズみたいなもんだぞ。ペンネ(当時)「突然だね、そうだな・・・。私自身動物は好きだし、何かを育てる事って素敵だなって思うけどどうしたの?」 どうやら気付いていない様だ、ナイリはこの事とペンネの返答に少しホッとしていた。 ただその反面、やはりバルタンの心中には不安が残っていた。改めて言う事では無いかも知れないがナイリ自身はペンネを必要としている、それどころかペンネ無しでは生きていける自信が無い。ただこのまま自分の気持ちを打ち明けた所で一番重要なのはペンネ自身がどう思っているかどうかだ、返答次第では足の先から崩れ落ちる自信がある。 しかし結婚を意識しているのは自分だけなのかも知れない、今はどうにかして何とかこの場を誤魔化したいが何か無いだろうかと辺りを見廻していたナイリの目線の先に卵料理専門のレストランが(と言うかネフェテルサ王国にそんなのがあったんだ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」399

    -399 言うべきか、言わざるべきか- 父との楽しい夜が更けた翌日の朝5:00、(今でもそうだが)鶏の鳴き声で目が覚める様になってから早朝に起きる事を清々しく感じる様になったのは父親のお陰だろうか。 以前は「ストレスの軽減や睡眠の改善に良い」という乳酸菌飲料を飲んでもあまり眠れなかった上に目覚めも良くなかったが、今は打って変ったかの様に清々しい。ソン(当時)「おはよう、お前最近早起きじゃ無いか?」ナイリ(当時)「おはよう、そうだな・・・。本当にこれも辛かった「あの頃」から俺を救い出してくれた父さんのお陰かも知れないな・・・。」ソン(当時)「朝から何恥ずかしい事を言ってんだよ、山の美味い空気のお陰じゃ無いか?」 ソン本人は顔を赤くしながら謙遜していたが、実際に父親からの電話が無かったら未だに会社の犬になり続けていたのかも知れないと思ったナイリは本当に感謝するばかりであった。ましてやその父に相談を持ち出してくれた恋人(シルヴァー・エルフ)のペンネのお陰でもある。 ただ上級鳥獣人(バルタン)の心中には「このままでも良いのだろうか、そんな訳にはいかないよな」という葛藤があった、正直言ってずっと「恩を受ける」側にいる訳にはいかない。ナイリ(当時)「俺はペンネに何が出来るだろうか・・・。」 よく考えてみれば今日に至るまでペンネ無しでは生きて行けなかった気がする、笑っていた時も苦しかった時もいつも隣には彼女がいた。自分(ナイリ)は誠心誠意を持って恋人に感謝しなければならない。ナイリ(当時)「ただ・・・、どうやって・・・。」 ナイリは改めて深く考えた。ナイリ(当時)「ペンネにとって、いや女性にとっての「幸せ」って何だろうか・・・。」 そんな中、ふと先日ペンネとデートに行った時の事を思い出した。ネフェテルサ王国の市街地にあるブライダル用品店のショーケース内のウェディングドレスを着たマネキンを食い入る様に見ていたペンネ、今思えばその時の彼女の眼は一際輝いて見えた気がする。ナイリ(当時)「やっぱり・・・、女性にとって「結婚」は特別な物なのかも知れないな。」 それからというもの、ナイリはペンネに会う度に「結婚」という物を意識するようになっていた。「これからも隣にペンネがいないと生きていける自信が無い」と不安がっていたのが伝わったのか、ペンネが心配そうに声をか

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」398

    -398 救われた- 自分にきつく当たって来た上司に対して抱いてしまった憎しみの感情を全てぶつけるかの様にありったけの罵声を浴びせて辞表を叩きつけたナイリはそのまま会社を去り一生戻る事は無かったそうだ、実は父親(ソン)から電話があった日より大分前から会社を辞めて自分がいたという証拠の一切を取り去る準備をしていたという(こう言った表現があっているのか分からないけどこりゃ相当だな)。 そんなこんなで実家へと戻って来た息子は父親の優しさに溢れた表情を見て初めて安堵したという、「もうあの上司の顔を見なくて済む」という気持ちが大きかったと思われるがどちらかと言うと「無事に帰って来ることが出来て良かった」といった方が良かったのかも知れない。 実家に帰ってすぐの事、ナイリは家の風呂の湯船にゆっくりと浸かったそうだ。会社にいた頃は「早く寝て全てを忘れてしまいたい」という感情が脳裏に溢れていた様なので毎日シャワーのみで済ませる事が多かったらしい、ごく偶に友人が「ネフェテルサ王国の「お風呂山」にでも行かないか」と誘って来ていたが「申し訳ないけど・・・」と断っていた位なので精神への疲労は相当の物だったと推測できる。 それが故に実家で久々に浸かったお風呂は物凄く気持ちよかったとの事で、ナイリは危うく眠ってしまいそうになっていたという(そこまで行くとマジで危険だよ)。ソン(当時)「ナイリ、ゆっくり出来たか?」 この一言がどれだけ嬉しかったかをナイリは今でも覚えている様だ、会社にいた頃は決して無かった自分を包み込む様に優しい言葉・・・。ナイリ(当時)「助かったよ、風呂ってここまで気持ちいいもんだったんだな。」ソン(当時)「大袈裟じゃ無いのか、それとも入浴剤のお陰かな。」 こうして何気ない会話で笑い合えるのも実家に帰って来れたが故なのでは無いだろうか、ただナイリは自分の人生を棒に振らずに済んで嬉しかったとの事だ。 それからという物、先ずはリフレッシュをする事を優先させるために会社で全く使う事の無かった有給休暇を利用して引っ越しの作業や行政における手続きを行いながら可能な限りペンネとの時間を設けて遊びまくったという。勿論実家に迷惑を掛けない程度にだ、手伝いをちゃんとせずに遊び惚けていると帰って来た意味が無くなってしまう。ソン(当時)「お前が帰って来てくれて助かったよ、最近腰

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」397

    -397 現状脱却を目指したのがきっかけ- ナイリはずっと思い悩んでいた、「このままで自分の人生は良いのだろうか、俺は満足して人生を全うできるのか」と。自ら導き出した答えは「否」。そう、「このままでは自分は今(当時)いる会社に殺される、会社の犬のままで終わってしまう」と思ったのだ。 そんな中、当時の恋人(現在の妻)であるシルヴァー・エルフのペンネに相談しながら「いつか現状から抜け出してやろう」と心に誓っていた上級鳥獣人(バルタン)の下に1本の電話が入った(そう言えばナイリってまだ電話しかしてねぇな)。ナイリ(当時)「もしもし、ああ・・・、、親父?」 電話の相手はナイリの父親で上級鳥獣人(レイブン)のソン、ただこういった電話が来たのは幾年ぶりだっただろうかとナイリ本人は語っている。ソン(当時・電話)「ナイリか、最近調子はどうだ?」 バルタンが幼少(鳥獣人・ホークマン)の頃から変わらず優しい父親であり続けているソンは息子が答えやすい様に気遣いながら語り掛けた、この世界の住民は優しい方々ばかりだと思う(自分で言うなって?るせぇ)。ナイリ(当時)「そうだな・・・、「絶好調」と言えば嘘になるかも知れないな。」ソン(当時・電話)「やはりか、電話して正解だったかも知れないな。」 どうやら息子の状況をある程度知った上で今回の電話をかけて来た様だ、ただ実家やその近辺の知り合いには言っていなかったはずなのだがどういう事なのだろうか。ナイリ(当時)「「正解」ってどういう事?」 まぁ不自然に思っても仕方が無いわな、その台詞が出てもおかしく無いはずだよ。ソン(当時・電話)「ペンネちゃんから相談を受けたんだよ、「最近日が経つにつれてナイリが元気を無くしている、自分だけではどうしようも出来そうにもない」ってな。」ナイリ(当時)「そうなのか、本当に2人って仲良いんだな・・・。」 実はナイリの両親にペンネを紹介しに行った際、2人はナイリの知らない所で連絡先を交換していたのだそうだ。この行動に別の理由が無い事を願いたいが、「偶にで良いのでナイリの様子を教えて欲しいから」との事だった。父親としてはやはり遠くで1人働く息子の事が心配なんだろう、まぁ相変わらず独身の俺には分からんが。ソン(当時・電話)「悪くは無いだろ?いずれは家族になるんだから。」 どうやらソンは(個人的に

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」396

    -396 只事では無かった- ピューアはメラルークが「B定食」で使用している卵をじっと見つめながら考えていた、確かに一般的な物に比べて一回りも二回りも大きなこの卵を使用すれば1つだけでオムレツが出来るのも納得がいく。しかしどうしてこの様な大きさの物が出来上がったのだろうか、それとどうしてこの様な卵がここにあるのだろうか。まさかと思うがこれも「訳あり品」なのか、「大きくなり過ぎて規格外な物になっちゃいました」的な理由なのか?ピューア「いや・・・、考えすぎかもね。下手すれば「大玉卵」として売り出すかもしれないもんね、でも本当に大きいな・・・。うちの店でも使わせて貰えないかな。」 調理場の端で1人考え込む娘を見かけた父親は本人の様子を伺いながら声をかけた。メラルーク「ピュー、どうかしたか?」ピューア「い、いや・・・、何でも無い。ごめんなさい。」 「何でも無い」と言うならあそこまで考え込む事は無いはずだと思った店主(マーマン)。メラルーク「別に大丈夫だよ、確かにまぁそれ程大きな卵があったら「どうしたんだろう」って思うのも無理は無いさ。父さんだってそう思ったんだもん、良かったら何を考えていたのか教えてくれないかい?」 長女が話しやすい様に言葉を選んで優しく声をかけた父親、別にやましい事を考えていた訳では無いから話しにくい訳では無いので思い浮かんでいた疑問を投げかけてみる事に。ピューア「いやね、いくら何でも大きすぎやしないかなって・・・。お父さんから聞いた通り餌と環境のお陰で大きくなったのは納得出来るけど・・・、何て言えば良いんだろう。」メラルーク「「どういった経緯で出来たんだろうか」って思ったのか?」ピューア「そう、こんなにインパクトの強い大きさには何処か理由があるんじゃないかなって思ったの。良かったらお父さんが知っている事を教えてくれない?」メラルーク「分かったよ、でも今は朝営業の途中だから落ち着いてからでも良いかな。」ピューア「勿論、お店に迷惑を掛けるつもりは無いもん。」 実家(この店)での研修の条件を忠実に守る新店の副店長、朝営業の間店主の仕事をひたすらに手伝った後調理場で皿洗いをしながら改めて疑問を投げかけてみる事に(因みに親子共に『メイクスライム』を使用しているので皿洗いは指一本で済んでしまう)。メラルーク「ああ・・・、そうだったな。

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」395

    -395 無知の知- 格安で仕入れた材料をそう見えない様にする為に父親が施している工夫に空いた口が塞がらない娘は改めてお客さんが食事を楽しんでいるテーブルを見廻していた、黒板にも記載されている通りなのだが「B定食」はウインナーだけではなくハムやベーコンもあるのだがそっちは大丈夫なのだろうか。メラルーク「確かに「訳あり品」と言われると気になるお客さんがいるかも知れないけど、皿をよく見てみな。」 店主に言われた通りに皿を見てみるとハムはハムエッグとして提供していて卵により大部分が隠れてしまっているので全くもって気にならない、しかしベーコンに至ってはそういう訳にもいかない気がするが・・・?ピューア「やっぱりベーコンもベーコンエッグとして提供している訳?」メラルーク「そうだな、それもあるけど改めて皿を見てみてくれるか?」 父親の指示通りに再び皿を見てみるとハムと同様にベーコンが目玉焼きに隠れている状態で提供されている事に気付いたが実はそれだけでは無かった、ホテルの様にカリカリに焼けたベーコンが好きなお客さんもいるので別々に提供されている場合もあるらしい。ただ店主の施している工夫はそれだけではない様だ。ピューア「今気付いたんだけどあそこのお客さんが食べてるのってオムレツじゃないの?」 上級人魚(ニクシー)は少し離れたテーブルのお客さんがナイフとフォークを使ってシンプルな見た目のオムレツを楽しんでいる場面を見かけて違和感を覚えていた、その理由は至ってシンプルな物だ。ピューア「お父さん、うちってオムレツなんて提供してたっけ?」 改めて黒板を見たが何処にも「オムレツ」とは書かれていなかった、その上微かな記憶だったがグランドメニューにも無かった気がする。これは一体どういう事なのだろうか?メラルーク「あれも一応「B定食」なんだよ、あの中にハムやベーコンが入っているんだ。近所に住むジャイアントの爺ちゃんに「B定食の目玉焼きをオムレツに変更できないか」って聞かれた事があってね、「同じ量の材料で出来そうだからやってみるか」と思って試しに出してみたら周りのお客さんが「俺も俺も」って一斉に頼みだしちゃったんだよ。それからその時いたお客さん達の影響で一気に広がっちゃったらしくて、ハムとベーコンを頼んだお客さんからの要望があり次第だけど今みたいに時間に余裕があったら作る様にし

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊽

    -㊽ 引き裂かれた娘と両親- 美麗は再び泣き出した。秀斗からの少し早いクリスマスプレゼントに感動したのか、それとも秀斗の死を未だに受け入れる事が出来ないからか。 王麗は両方だと思った、それが故にずっと娘の事を抱いていた。 泣きつかれた美麗は再び眠り始めた、暗い現実から逃げようとしたためか数時間程度眠り込んでいた。 その頃、龍太郎は店のカウンターで1人ヤケ酒を吞んでいた。龍太郎「馬鹿野郎・・・、違うだろうが・・・!!」 確かに秀斗にクリスマスの思い出を作ってくれと頼んだが決してこんな形の物ではない。 龍太郎が1人男泣きをしていると、住居部分となっている2階から王麗が降りて来た。

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊼

    -㊼ 美麗の涙- 金上の告別式がしめやかに行われ、守、好美、正、桃、裕孝、そして香奈子の6人が集まり、そして店を臨時休業にした松戸夫妻が駆け付けた。しかし、その場に美麗は来ていなかった。王麗「この度は・・・。」 全員王麗の声に合わせて頭を下げると金上の母で王麗の同級生である洋子が近づいて来た、ずっと涙をこらえている様だ。洋子「麗(れい)・・・、まさかこうなるとは思わなかったよ。皆も秀斗(しゅうと)の為にありがとうね。」王麗「洋子・・・、辛かっただろう。うちの美麗(メイリー)に秀斗君の心臓をくれてありがとう。」 2人共互いの肩を抱いて涙を流していた、そして洋子が辺りを見廻した。洋

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊺

    -㊺ 覚悟への感謝- 守の言葉に涙した我原は今月のバイト代に少しばかりだが色を付けておくことにした、その上での質問なのだが・・・。我原「当日休みあげた方が良いよね、何処か行く予定なの?」守「20時に予約を入れてディナーに行く予定なんです。」我原「良いじゃないか、結構頑張っているって事は相当高級ディナーって事じゃないのか?」守「そうですね、1人8000円なんで今から頑張らないとです。」 守が口にしたとんでもない値段に驚いた我原は守のバイト代に20000円程付け足す事を心に誓った、良い話を聞かせて貰ったお礼という事にしておいた様だ。店員(電話)「では12月24日当日、20時でお待ち

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   5. 「あの日の僕ら」㊹

    -㊹ 聖なる日に向けて- 平和なままに数か月が経過してクリスマスまで後1ヶ月となったある日、最近守がバイトのシフトを増やしていたので余り恋人同士のちゃんとした時間が取れていなかった2人は好美の部屋で久々にランチを食べていた。 ゆっくりとした時間が流れ、好美が大量のチキンを馬鹿食いする中で守が切り出した。守「好美ってさ、何か苦手な食い物とかある?」好美「唐突だね、急にどうしたの?」 好美は最後のお楽しみに取ってあった大きなチキンを手で掴んだまま聞き返した。 話は数日前のある水曜日に遡る、相も変わらず松龍で正とランチを楽しんでいる時にいつも通りこの時間帯に働いている好美の目を盗んで龍

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