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第66話:ライバル協定締結①

Auteur: 花柳響
last update Dernière mise à jour: 2025-12-18 20:00:01

 嵐の咆哮は、未だ止む気配を見せない。

 窓ガラスを激しく叩きつける雨音と、時折建物を芯から震わせる雷鳴。けれど、この狭い資料室の中に流れる空気は、先ほどまでの張り詰めた緊張感とは異なる、奇妙な静けさを帯び始めていた。

「……とりあえず、場所を確保するか」

 誰かがぽつりと漏らした独り言が合図となり、ようやく止まっていた時間が動き出した。

 視界には、泥にまみれてずぶ濡れの美青年が二人と、浴衣を乱したまま不機嫌そうに腕を組む彼氏が一人。

 あまりに情報量が多い。カオスすぎる状況に、私の脳は処理限界を迎えようとしていた。

「先輩、寒くないですか。これ、使ってください」

 陽翔くんが部屋の隅で見つけてきた毛布を広げ、私の肩に回してくれる。埃を払う手つきさえ、どこか手慣れていて様になっていた。

「あ、ありがとう……」

「いいえ。あ、でも俺も濡れてるから、ちょっと乾かさないとな」

 彼はそう言って、無造作にTシャツの裾を掴んだ。そのま
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