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第12話:衣装モデル(前編)

last update publish date: 2026-08-27 22:58:18
さて、夏休みも終わり、二学期が始まった。

教室ではクラスメイト達が夏休みに体験した出来事や旅行の思い出などを

語り合ったりしている。

普通の高校生では他おおよそ体験しきれないすさまじい体験を山ほどしてきた

圭太だったが、どれもこれも人に話せないものばかりなので、

この手の話題を振られると、ちょっと困っていた。

かろうじて「旅行先で友達(※肉体関係あり)ができた」と言ってはいるが、

大体は相手の話に適当に相槌を打って胡麻化していた。

ある時、圭太が学校の自販機コーナーの前で飲み物を買っていると、

友人の神崎雄一たちが声をかけてきた。

「おいシロ!知ってるか?」彼のいうこの『シロ』とは

圭太の学校でのあだ名である。

名字の「白石」の「白」からとられたもので、最初は「シラ」だったのが

転じて「シロ」で定着していた。

「知ってるって何を?」と圭太は言いながら缶コーヒーを口に運ぼうとする。

「赤崎先生に関するうわさだよ!」

不意に沙由美の名前が出てきたので手を止める。

「さ、さぁ、どんな話?」と聞き返すと雄一は少し間を置き

「男がいるって噂だよ!」

………………。

圭太は何も言えずに沈黙する。

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