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第8話

Author: タヤスイ
次の瞬間、部屋に入ってきたのは女性警察だった。

諒助は女性警察の後ろを見たが、茜の姿はなかった。

諒助は冷たく尋ねた。「茜はどこだ?」

女性警察はドアの方向を指差した。「署名を終えて、すぐに出て行きました。ついさっきです」

茜の勝手な行動に、諒助はなぜかイラついた。

彼は絵美里さえ構わず、そのまま外へ歩き出した。

......

警察署の入り口。空は曇り、再び雨がしとしとと降り始めた。

茜は襟元を引き上げ、傘を差して車を待っていた。

まさか、諒助が追いかけてくるとは思わなかった。

彼は前を歩き、アシスタントが後ろで傘を差している。その表情は読み取れない。

「茜」

茜は近づいてくる人物を見て、口調は淡々としていた。「諒助さん、何か御用?」

諒助は立ち止まり、微かに眉を上げた。

茜の顔色は少し青白いが、その澄んだ瞳には、失恋した女性特有の悲しみが見当たらない。

俺に対して抱いていたはずの激しい感情さえも、全然顔から見えない。

諒助は茜の演技に感心せざるを得なかった。なかなかプロ級の演技だ。プロすぎて、彼を少し苛立たせた。

「フン」諒助は冷笑した。「ここまで騒
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