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第25話

مؤلف: 哲希
七日目、夕暮れ時。

知凛の高熱はいくらか引き、意識も戻っていた。まだ身体は弱っていたが、歓宜が薄い粥の椀を手に内室へと入ってきた。

彼はその粥を受け取ろうとはせず、ただ彼女を見つめていた。眼差しは沈み込んでいたが、そこにはまだ最後のかすかな希望が残っていた。

「時が参りました」歓宜は粥の椀を彼の手元の小卓にことりと置き、静かに言った。

知凛の瞳に宿っていた光が少しずつ消えていった。最後に残ったのは、光の失せた虚無だけだった。

「それでも、お前は去るのだな」彼は口を開いた。声はひどく掠れていた。

「はい」歓宜は頷き、彼の視線を避けなかった。

「もし余が許さぬと言ったら?」

彼は彼女を見据えた。まるで追い詰められた獣が最後の抵抗を試みるかのように。

歓宜は静かに彼を見つめたまま、袖の中からかつて自分の首筋に当てたあの短刀を取り出し、粥の椀の傍らに置いた。

「その時、陛下が手にするのは亡骸だけです」

知凛はその短刀を見つめ、それから彼女の揺らぎひとつない顔を見上げた。そしてふと低く笑いはじめた。掠れた笑い声には果てしない悲しみが滲んでいた。

「そうか……ああ、そうだな
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    七日目、夕暮れ時。知凛の高熱はいくらか引き、意識も戻っていた。まだ身体は弱っていたが、歓宜が薄い粥の椀を手に内室へと入ってきた。彼はその粥を受け取ろうとはせず、ただ彼女を見つめていた。眼差しは沈み込んでいたが、そこにはまだ最後のかすかな希望が残っていた。「時が参りました」歓宜は粥の椀を彼の手元の小卓にことりと置き、静かに言った。知凛の瞳に宿っていた光が少しずつ消えていった。最後に残ったのは、光の失せた虚無だけだった。「それでも、お前は去るのだな」彼は口を開いた。声はひどく掠れていた。「はい」歓宜は頷き、彼の視線を避けなかった。「もし余が許さぬと言ったら?」彼は彼女を見据えた。まるで追い詰められた獣が最後の抵抗を試みるかのように。歓宜は静かに彼を見つめたまま、袖の中からかつて自分の首筋に当てたあの短刀を取り出し、粥の椀の傍らに置いた。「その時、陛下が手にするのは亡骸だけです」知凛はその短刀を見つめ、それから彼女の揺らぎひとつない顔を見上げた。そしてふと低く笑いはじめた。掠れた笑い声には果てしない悲しみが滲んでいた。「そうか……ああ、そうだな」彼は笑いながら枕の下から小さな白磁の瓶を取り出し、短刀の傍らに置いた。「沈清河はすでに釈放した。今頃は住まいに戻り、お前たちの娘を迎えている頃だろう」歓宜の睫毛がかすかに震え、指先がわずかに強張った。「だが、この瓶の中身は」知凛はその瓶を手に取り、指先でもてあそびながら虚ろな目で言った。「西域から伝わった秘毒、『相思断腸(そうしだんちょう)』だ。解毒の薬はない。飲めば、一日ほどで全身に毒が回り、必ず死に至る。余はすでに、皇叔の幼子を皇太子に立てた。詔書は余の書斎にある。お前がこの離宮の一歩でも外に出れば……」彼は目を上げ、彼女を見つめた。その瞳の奥には、すべてを賭けたような狂気と絶望が渦巻いていた。「余はすぐさまこれを飲む。言ったことは必ず果たす」歓宜はその白磁の瓶を見つめ、そして知凛を見た。彼の顔は青白く、目は落ち窪み、高熱と心労のせいで唇は乾ききってひび割れ、憔悴して見るも痛ましい姿だった。ただその瞳だけが驚くほどの光を宿し、彼女の姿から一瞬たりとも離れず、その姿を魂の奥深くに刻みつけようとするかのようだった。彼女は短刀を手に取るこ

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