七日後、知凛が珍しく瑶華宮を訪れた。皇帝だけが身につける鮮やかな黄色の正装をまとい、背筋をまっすぐに伸ばしている。冷たく整った顔立ちと近寄りがたい佇まいは、雪の中にすっくと立つ一本の松を思わせた。「歓宜」と、彼は低い声で切り出した。「余の決定に不満はあるか」歓宜は慌てて立ち上がり、丁寧に頭を下げた。「とんでもないことでございます。陛下が姉上を皇后にお選びになったのは、賢明なご判断です。わたくしに不満などございません」穏やかなその横顔を見つめ、知凛はわずかに眉をひそめた。彼はてっきり、ここ数日の彼女の静けさは、自分の気を引くためのものだと思っていた。こうして自ら訪ねて尋ねれば、彼女はきっと泣くはずだ。悔し涙を流し、自分にすがりついてくるはずだ。そうしたら、いくつか贈り物でも与えてなだめ、少し厳しく言い聞かせればいい。――お前を妻に迎えたとき、言ったはずだ。余の心にいるのは若螢だけだと。何不自由ない暮らしはさせてやれる。だが、愛までは与えられない。皇后の座も、余が愛する者にしか与えるつもりはない。そう言い聞かせれば、この件も収まるはずだったのに。どうやら彼女は、本当に気にしていないらしい。こうして余計な手を煩わせることもなく、騒ぎも起こさないところは悪くない。あの日の言葉をきちんと覚え、自分には望めないものを欲しがっていない証拠でもある。それなのに、その無関心そうな顔を見ていると、知凛の胸には言いようのない苛立ちがこみ上げてきた。「陛下、お品をお持ちいたしました」女官たちを引き連れた宦官長の李徳全(り とくぜん)が、美しい錦張りの箱を恭しく両手で捧げながら入ってきた。蓋を開けると、中には雪のように真っ白で一点の汚れもない、上質な白狐の毛皮が収められていた。それは数日前、知凛が自ら狩りで仕留めたものだった。皇后にしなかったことへの、せめてもの償いとして、歓宜に贈るつもりだった。だが彼女の様子を見ているうちに、急に何と言って渡せばいいのか分からなくなった。もういい。何も言わず、これだけ置いて帰ろう。そう口に出しかけたとき、歓宜が先に口を開いた。「まあ、見事な毛皮ですこと」白狐の毛皮を見つめる目には感心こそ浮かんでいたが、驚いた様子はない。「陛下が先日の狩りで仕留められたものですね
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