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第191話

Auteur: 霧乃吟
澪に通話を切られ、聡祐は逆に興味が湧いた。

多少気が強いほうが面白い。簡単になびく女では張り合いがない。

聡祐は気にした様子もなく、もう一度かけた。

蓮は、聡祐が何度も電話をかけていることには気づかず、声を落として彰人に言った。

「澪、どうかしてるんじゃないか?征司に見せつけるために、陸原さんと付き合おうとしてるのか?」

彰人は顔を曇らせたが、何も言わず、少し離れた場所にいる征司に目を向けた。

征司はソファにもたれ、いつもと変わらない冷ややかな表情で、隣にいる紗耶の話に耳を傾けている。

澪のことなど、まるで気にしていないように見える。

澪は離婚を後悔し、征司の気を引くために、わざと聡祐と付き合おうとしているのだろうか。

だからといって、そこまで自分を粗末にする必要があるのだろうか。

「征司、止めなくていいの?」

征司の隣に座っている紗耶が、声を潜めて尋ねた。

そして、困ったように息をついた。「澪、少しやりすぎじゃない?」

一応姉なのだから、心配する姿勢を見せておくのも不自然ではない。

征司は長い指でグラスの縁をつまみ、軽く揺らした。「止めるって、何を?」

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