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第1237話

Author: かんもく
蓮は彼の顔をじっと見つめ、鋭く問う。「奏は死んでしまったのか」

子遠は喉に何かが突っかかったように返事が出ないが、かすれた声で答える。「蓮、家の長男として今は妹をしっかり支えてやってくれ。とわこさんが……」

「ママがどうしたんだ」蓮は眉を寄せ、胸が締めつけられるように疼く。

「倒れた。目を覚ましたときには、本当の苦しみが始まるかもしれない」

蓮は視線を落とし、目に浮かぶ悲しみを隠せない。

子遠はリュックを背負い、無言で階段を上がって自分の部屋に戻る蓮の姿を見送る。胸にこみ上げる悲しみがどうにも抑えられない。

何かできることはないかと強く思うが、落ち着いて考えると自分自身もズタズタだと気づく。

奏が常盤グループの株を譲った後も、子遠は奏が本当に会社を離れたとは思えないでいた。

だから毎日ふつうに出勤していた。

彼は奏が近いうちに必ず戻ってくると信じていた。

だが現実はこんな形で突きつけられるとは思わなかった。

これからも以前のように常盤グループへ出勤できるのだろうか?

両親や教師が学生時代の自分を作ったとするなら、奏が社会人としての新しい自分を作ってくれた。

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