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ผู้เขียน: 景文日向
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-15 20:15:25

 天照大御神の神殿に向かう時も、無言だった。まあ、道端で蓮の事情を訊く訳にもいかないから構わないのだが。トリフネも、人の形になってついてきた。蓮とトリフネの顔が似ているのは、同じ航海の神だからだろうか。

 それにしても、酷い惨状だ。アマツミカホシが死んでも、彼が降らせた隕石は消えない。高天原は、復興の真っ最中だ。

 天照大御神の神殿を見るのはこれが二回目だけど、やはり立派だ。

「天照大御神様を、呼んで参ります」

 そう言い残し、トリフネは神殿に入っていった。まもなく、白いショートヘアの女神──天照大御神が姿を現した。青緑色の瞳が、僕らを捉える。蓮と雷斗が跪いたので、僕もそれに倣おうと思った時「やから、そないなことせんでええって」と言われた。相変わらず、度量の広い神だ。

「今回はおおきんなぁ~」

 にこりと微笑みそう感謝を述べる彼女に、「恐縮です」と返すことしか出来ない。蓮と雷斗は、何も話さない。

「高天原は、復興すると思うで。でも、流石にすぐにはいかへんなぁ」

「……そうですか」

 本当に、戦いが終わったんだ。これからは敵も現れず、安定した世界になるのだろうか。

「では、僕はこれで」

「待て」

 蓮から呼び止められた。雷斗も、僕を見ている。

「何ですか?」

「……これで終わりだと思うのか?」

 蓮はそう問いかける。確かに、言われてみるとアマツミカホシには不可解な点があった。

 アマツミカホシは、信仰の薄い神。なのに何故、あんなに力を十全に使えたのか。その謎がまだ、明らかになっていない。

「アマツミカホシは、確かに倒しました。だが……アマツミカホシに手を貸した者がいるはずなのです」

 蓮は、そのまま仮説を立てる。

「例えば、高天原を憎む根の国の者とか」

 根の国。死者の国。日本神話では、天照大御神の弟神であるスサノオノミコトが統治しているが、本当のところはどうなのだろう。

「え~? スサノオが黒幕ってこと? そんなことあらへんよ、確かに高天原は追放したけど……」

 そこは事実なのか。日本神話って、事実ベースなんだな。

「スサノオ様とは言っていません。彼の一族……例えばスセリ様。オオクニヌシ、そして……タケミナカタ。まあ、奴は諏訪に封印されている臆病者ですが」

 スセリヒメ。スサノオノミコトの娘。父親のメンツに泥を塗ったとかで、恨んでいる可能性もある……のか?

 オオ
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