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第246話

Auteur: 雨の若君
個室を出ると、司野は素羽の手を握った。

素羽が足を止めると、司野は振り返って尋ねる。

「どうした?」

素羽は彼の手元に一瞥を落とした。

「離して」

司野は離すどころか、指を隙間に滑り込ませ、無理やり彼女の指と絡めた。

「慣れればいいさ」

かつては二人きりで出かけることすらほとんどなかったというのに、今さらこんな真似をして、いったい何の意味があるのだろうか。

素羽は皮肉を込めて言った。

「あら、元カノのために操でも立てるんじゃなかったの?」

司野は表情一つ変えなかった。

「俺を怒らせても無駄だ。お前とは離婚しない」

素羽には理解できなかった。好きでもないくせに、なぜ彼はここまで頑なに離婚を拒むのか。

「私が離婚を切り出したせいで、あなたが恥をかくと思うなら……周りには、あなたが私を振ったって言ってもいいわ。私は構わないから」

「俺は昔から、他人の目を気にするような人間じゃない」

「じゃあ、どうして離婚してくれないの?」

司野の視線が数秒、彼女の体を彷徨い、やがて口を開いた。

「お前のスペックは、俺の子供の母親に相応しい」

「……」

素羽は、ただただ馬
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Commentaires (4)
goodnovel comment avatar
敬江
昨日から話進みましたか? 全く同じ立ち位置におるよね…
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中村 由美
もしかして、偽装死ってあの誘拐で海の上でどっち選ぶで海に飛び込んだアレ?って事じゃないよな〜?アレだったら、偽装死は済やんっと、疑ってます(ToT)
goodnovel comment avatar
中村 由美
なんなんだよ。 司野を苦しませろよ〜。
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