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第309話

Auteur: 清水雪代
「お医者さんに聞いたわ。検査してみないと分からないって」

律子は不機嫌そうに言った。

「これからはお酒やめなさい。もうお母さんになるんだから、そんなわがまま言ってられないわよ。今から祐介に電話して、あなたの世話をしに来てもらうわ」

そう言って、律子は電話をかけに出て行った。

千尋は期待に満ちた表情を浮かべた。

案の定、一時間後には祐介がやって来た。

律子は電話で明確に伝えていた。来なければ、佐藤家から渡辺家への資金援助を全て打ち切ると。

祐介は律子が千尋より賢いと知っていた。彼女を怒らせても得はない。

彼は仕方なく病院へ向かった。しかも道中、アシスタントに花束を買わせた。

祐介が来てくれただけでなく、花まで持ってきてくれたことに千尋は喜んだ。祐介が花をくれるのは久しぶりだった。

彼女は笑顔で祐介の腕に飛び込み、甘えた。「祐介くん〜やっぱり私のことを一番愛してくれてるわね。そうそう、いい知らせがあるのよ。赤ちゃんができたのよ。あなた、パパになるのよ」

その言葉を聞いて、祐介の体が固まった。

千尋の浮気は前から知っていた。

今、千尋は素性の知れない子供を自分に押し
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