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第357話

Author: 清水雪代
香代子の行動は早く、すぐに連絡を取ってくれた。

智美は中西萌(なかにし もえ)という音楽家のラインを交換し、すぐに彼女のスタジオに向かった。

萌は明るい性格の女性で、あっさりとレコーディングスタジオを貸してくれた。

「香代子とは長年の親友なの。彼女の友達は私の友達よ。遠慮しないで」

智美は礼を言ったが、あまり甘えたくなかったので、賃料を払うと申し出た。

萌は手を振った。「賃料なんていいわ。香代子があんなにあなたのことを評価してるんだから、いずれ一緒に仕事する機会もあるかも。友達になりましょう」

智美は彼女の熱意に押され、好意に甘えることにした。

それから、昼間は仕事を終え、夜はレコーディングスタジオに通って制作を始めた。

祥衣はそのことを知って、笑顔で応援してくれた。「智美ちゃん、才能を無駄にしちゃダメよ。ピアノ界があなたという才女を失ったのは、かえって良かったのかもね。編曲界に新しい巨匠が生まれるんだから」

智美は笑って、祥衣への感謝がこみ上げてきた。

自分が何をしても、祥衣はいつも応援してくれる。

人生でこんな風に支えてくれる友人がいるのは、本当に幸運なことだ
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