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第439話

作者: 清水雪代
智美には自分のキャリアがある。

羽弥市には数日滞在するつもりだったが、岡田家の騒動で、もう二週間もここにいた。そろそろ大桐市に戻るべきだろう。

でも悠人のことが心配だった。今、岡田家の上から下まで彼一人で支えているのだから。

悠人が彼女の心配を見抜いて、パンと手を叩いた。「心配しないで。俺はこちらで会社のことを見ていればいいだけだ。兄さんと美穂さんのことは、母さんが見てくれる。母さんも君が思うほど脆くないよ。色々な波風を経験してきた人だから、君が思うよりずっと頼りになる」

智美が安心したように息をつく。「分かったわ。それじゃあ明日帰るわね」

「ああ」

悠人が彼女を抱きしめた。「毎日電話するから。待っててくれ」

二人は他のいつも一緒にいるカップルとは違う。お互いに自分のキャリアがあり、相手が自分のやりたいことをするよう励まし合っている。

でも、時々一人でいるとき、やはり相手が恋しくなり、相手が自分のそばにいて、どこにも行かないでいてほしいと願ってしまう。

ただ、すぐに理性が二人を目覚めさせる。

それが不可能だと二人とも分かっているから、相手がそばにいないとき、お互いへ
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