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第595話

مؤلف: 清水雪代
妻が自分を後ろ盾にしたことに、悠人は満足げに目を細めた。

悠人の署名を待っていた秘書は、彼が画面を見ながら不敵な笑みを浮かべるのを見て、少し戸惑った。

この数日、悠人はずっと和也に会社に出てくるよう迫っていたが、和也は逃げ続けている。株主たちに詰め寄られると悠人の機嫌は悪くなり、つい和也に対して毒づくこともあった。

なのに今日は、株主たちに囲まれた直後だというのに、怒るどころか上機嫌な様子だ。実に珍しい。

秘書が手元の資料から視線を上げ、主の様子を窺おうとした、その瞬間。

悠人が鋭い視線を向けてきた。秘書は慌てて視線を落とし、真面目に仕事をしているふりをする。

悠人は淡々と言った。「以前、佐倉家から事業提携の打診があっただろう?」

秘書は頷いてから答えた。「はい。ですが、提案内容が不十分で、当面検討しないとおっしゃっていましたが」

悠人はスマホを閉じ、ソファの背もたれにゆったりと寄りかかった。気だるげな様子で告げる。「考え直した。あの提案も、検討の余地がある。佐倉社長に連絡してくれ。まだ協力する気があるなら、明日の九時に詳しく話し合おう」

秘書は驚いて悠人を見つめた。
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