Accueil / SF / 異常のダイバーシティ / 60. 秘弾≪ConfidenceBullet≫

Partager

60. 秘弾≪ConfidenceBullet≫

Auteur: Mr.Z
last update Date de publication: 2025-10-24 23:24:50
 ネットには出ていない大阪救済軍団ってなんだ⋯⋯?

 だから車岡は「他から来たなら知らんのか」的な事を言っていたのか。

 その流れからして、やっぱりどこかに"ProtoNeLT以外のバケモン"がいるのもやっぱり事実なのだろう。

 それより、この金髪ツインテの子は相当若いように見える。

「俺たちと年齢がそう変わらなそうだけど、何歳か聞いていいか?」

「え~? 女の子に歳を聞くのはよくないですよ~? 喜志可プロ~」

 メスガキを装った表情が妙にムカつくな⋯⋯。

 でも急に聞いた俺も悪いか⋯⋯冷静になって考えたら。

「じょ~だんですってば! うちは16歳のピッチピチ高1JKですよ~! ん~と、喜志可プロの2個下ってことになりますかねぇ?」

 うわ、若っ。

 まぁほぼ変わんないけど⋯⋯。

 だけど、高1でこんな危険な梅田周辺を行動しているのは度胸がエグい。しかもこんなオシャレを保った格好というかなんというか。それだけ"金氷月"に属する彼らも信頼してるってわけか。

 ⋯⋯ん?

 よく見ると、左腕のサイドに"夜晴(よはれ)"と深く刻まれている。この子の名前だろうか?

Mr.Z

※異常のダイバーシティの世界観紹介サイトを公開中です 「Mr.Z@SFラノベ執筆中」のXで随時情報を公開しておりますので、小説更新も合わせて是非チェックしてください!

| J'aime
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Dernier chapitre

  • 異常のダイバーシティ   97. 敵討≪RetaliatioN≫

    「ねぇザイ、なんでリンカはこうなったの⋯⋯?」  正直に言うべきなんだろうか。  曖昧にしても仕方ないと思った俺は、"9Kの持つかいじゅうで撃たれた"と話した。 「あそこにある"人骨"って、そういうこと⋯⋯?」 「⋯⋯スアの思ってる通り、9Kも大井さんのを撃たれた結果があれだ」 「なんでアイツがここに入って来たの? アイツのせいでリンカは⋯⋯アイツさえ来なかったら⋯⋯まだ話し合いで解決できたかもしれないのに」  俺だって知りたい、9Kが急に来た理由を。  想像でしかないが、アイツも何かで知って狙いに来たのかもしれない、ここに置いてある"否定理由の一つ"を。  結局は、アイツも集めている一人だった、と思うしかない。  そもそもの話、9Kについてはまだ知らない事が多すぎる。  ウサネッコと契約成立時に教えて貰った内容だけでは、どうも説明付かない事ばかり。  まず、あの"マントを羽織った銃"には、以下の能力があった事になる。 ・謎の泡立つ液体を放出して殺させて"回避延長"  ・別で"赤と青の軌跡を放つ弾丸"を装填可能  ・スアとモアとエンナ先輩を"操れる能力?"  ・大井さんの身体を"毎秒凹ませるほどの継続スクラップ能力?" こんなに多種多様なのを持っていたって事なのか?  その前に、"9K"という名前にも違和感がある。  この"9K"という文字並びに意味があるとするなら、あの"マント羽織る銃"にちなんで付けた可能性だってあるかもしれない。  "K"が英単語の頭文字だとして、多いとか変化とか、その辺の意味から取ってそうでもある。  一つ思い浮かんだのは"kaleidoscope"だ。  "kaleidoscope"は万華鏡という意味もあるが、"常に変わるとか複雑なパターン"とかの意味も含んでいる。  もしそうだとするなら、"9 Kaleidoscope"と仮定すると、本当は"能力が9個あった"という事実に繋がる。  だからなのか、アイツがあれほど行動的でありつつ、容易に自身で作った宗教団体を見捨てたのは⋯⋯。  実は、"9個の隠し能力があるかいじゅう"だったからこそ、他に無い自信を持てたと言う訳だろう。  まだ確信を得るには早いが、納得できるレベルにはなっていると思われる。  思考の世界から一瞬で戻り、今一度スアの話へ

  • 異常のダイバーシティ   96. 級友≪ClassMate≫

    「ん、あれ」  呟いたスアがゆっくり目を開く。  続くように、エンナ先輩とモアが目を覚ましていった。 「おぉ!? 3人起きたウニャか!?」  一番に驚きながらも、無事を確認するようにうろうろするウサネッコ。  けど、なんでこのタイミングで女子3人は元に戻れた⋯⋯?  ⋯⋯まさか、9Kが何か細工をしていたってことなのか? 「ね、私のせいじゃないって分かったでしょ、キーくん」  考える暇も無く、ふと呟いた大井さんの一言で現実に戻される。  即座に振り向き、彼女へと海銃を構え直したが、様子が先程と打って変わっていた。 「そんな事しなくても、ほら、"いきなり来た変なヤツ"のせいで、こんなんなっちゃったんだけど」  そう言いながら、今度は大井さんの身体がおかしくなっていった。  "ガシャン"という軋む音と共に、なんと身体が凹みだしたのだ。  まるで"見えない機械の手で所々握りつぶされている"かのような、彼女の節々が毎秒ずつ凹まされていく。 「リンカッ!!」  少しずつ潰されていく彼女へと、真っ先にスアが駆け寄ろうとすると―― 「来るなッ! スア、あんたは"こっち側"じゃないでしょ?」 「いまさら何言ってるのッ!? このままじゃ死んじゃうんだよッ!!?」 「見れば分かるってそんなの。ほんと、病院の娘ってお人好しでウザい。ね、キーくん」  皮肉そうにしながらも、どこか最期の優しさを感じるような大井さんの表情。  俺の妄想でしかないけど、きっと心の底から俺たちを憎んでいる訳では無かったはずだ。 「ねぇッ!! どうすればいいの!? 私じゃどうしようも⋯⋯誰か止める方法無いのッ!!? 止めてあげてよッ!!!」  俺たちは首を横に振るしかできない、ウサネッコまでも。  大井さんは、女子3人を"ProtoNeLTと性交させようと加担した一人"な上、コウキと同様で相応の事を仕出かしてきただろう。  同情はしない、それでも⋯⋯。  でも⋯⋯ッ!! 「なんで⋯⋯なんでなんだよ!!! 大井さんも!! コウキも⋯⋯ッ!! 勝手に訳分けんねぇ事するだけして⋯⋯人生から逃げんじゃねぇよッ!!」  やるせない思いを吐き出し、もはや八つ当たりのように大井さんへとぶつける。  もう自分が何言ったかもよく分かってない。  ただ思っただけ、それだけしかない

  • 異常のダイバーシティ   95. 板挟≪Stuck≫

     大井さんの銃に対し、コウキと対峙した時のような衝撃が走る。  またあの通天閣前の時のように、殺り合わなければならないのだろうか、と考えていた時。  不意に、自分の背中に"冷たい何か"がかけられたのを感じたのだ。 「さぁ、これで彼らを殺していいですよ。"あなたがProtoNeLTである"と言うのであれば」  突如として背後からする声に、俺は鳥肌が立った。  この声の正体は、間違いなく"アイツ"だったからだ。 「な、なんでここに9Kがいるウニャか!?」  ウサネッコの反応そのままだった、俺の脳内も。  いつの間にコイツが城内に入って来て⋯⋯。  目の前の大井さんは、顔をしかめ始めた。 「⋯⋯なにこの赤青カボチャ野郎。知らないあんたに指示される覚えないんだけど」  俺とアマとケン、その3人を板挟みにしながら、大井さんと9Kの会話が始まった。  なんとも異様すぎる状況で、余計にこの場から動けそうにない。  一歩たりとも動けば、大井さんか9Kにいつ撃たれるか分からないからだ。  俺だけだったらどうにかなる可能性はあるが、ケンとアマはおおそらく無事では済まないだろう。 「指示などではありません。あなたがしようとしている事、そのままをすれば良いと助言しているだけに過ぎません」  俺の真後ろにいる9Kからは、大井さんに怯える雰囲気を一つも感じず、まるでここにいるのが当たり前かのような喋り様。  見えなくたって分かる、大阪駅地下であれだけ追い詰めたはずだったのに、それでもやられて逃げられたのだから。 「助言だのなんだの、あんたみたいなのに急に言われるのが嫌なんだけど? さっさと出て行ってくれる?」  徐々に大井さんがキレていくのが見て取れる。  これ以上刺激しないでくれと、俺たちは願うしか出来ない。  それかあわよくば、女子3人が元に戻り、9Kをどうにかしてくれたらいいのだが、現実はそうはなってくれない。 「それは受け入れられません。この真ん中の彼が"未だにこっち側"と判定されるのかどうか、ここで見たいのですから」  9Kの言葉に、大井さんは首を傾げる。 「⋯⋯はぁ? 何意味分かんない事言ってんの?」 「なんでもありません、こっちの話なので。ですよね、喜志可ザイ君」  笑みを含むような口調の9Kに、俺の全身から冷や汗が垂れる。

  • 異常のダイバーシティ   94. 大井≪Rinka/Ooi≫

     俺は黄金展望台の正面にぶっ倒れ込んだ。もう何も考えたく無いほどに、頭がショートしている。  タイムリミットはというと、【00:01.54】となったままで止まっている。  さっき書いた解答によって、どうにか"正解ライン"に入ったことで、顔認証と指紋認証が完了した。  失敗ラインと正解ラインがあり、失敗ラインへと針が振り切っていれば、全てが終わっていた。  完璧な解答が何かは分からないままに、自分の出した答えに自信を持つしかなかったというわけだ。  金髪ビリケンの真横には新しく、【イーリス・マザー構想は実は成功していて21年間その成功体は隠れて生き続けている】と、先程の俺の解答が深く刻まれている。  言わずもがな、これが真実かどうか定かではない。  とにかく"前提を全て壊した答え"だろうと思ったのだ、あれだけ周到に"あの実験"を用意している様子からして。  もし、ヤツらAI側がイーリスマザー構想を失敗だったと思い込んでいるなら、あんな公な場所で秘密裏に実験なんてリスクを取らず、どこかの隔離施設でこそこそと成功に近付ける実験をするはずだ。  だって、これまでずっと教科書には、"イーリス・マザー構想は失敗の跡だけが残っていた"って書かれてきたのだから。  先入観で失敗だったんだと擦り込まれている、俺たち世代全員。 「さて、これで3人はやっと⋯⋯」  考えるのをやめ、呟きながらゆっくり立ち上がり、通天閣5Fから新世界の夜景を見つめる。  その少し後、なんとアマからいきなり通話が掛かってきた。  どうやら、解答時だけネットが使えないようになっていただけで、もう使えるようになっているみたいだ。 「ザイ君、間に合ったみたいだね」 「いろいろあったが、何とかな。3人はもちろん帰ってきてるよな?」 「それが、中から出て来たのはいいんだけど⋯⋯」  アマの言葉の羽切が悪く、何故かいい答えが返ってきそうな雰囲気を感じない。  と思っていると、瞬く間にこいつはこんな事を口にした。 「⋯⋯落ち着いて聞いて欲しい。今、僕とケン君は銃を突き付けられている。⋯⋯白神楽さんたちに」 「⋯⋯は⋯⋯?」  すると、突如として大井さんに通話が切り替わった。 「はい終了、キーくんとの話し合いはここまで」 「ちょ、おい、どういうことだ!? 約束した事はちゃんとや

  • 異常のダイバーシティ   93. 構想≪IrisMother≫

    「⋯⋯間違えたら1分ロックするってなんだよ⋯⋯分かる訳ねぇだろこんなの⋯⋯ッ!!」  悩んでいる間にもタイムリミットが迫り、全身に冷や汗と緊張感が走る。  コウキのメッセージには、変わらず"IrisMother21"としかない。  どれだけ血眼に探そうが、ヒントになりそうなものは何処にも見当たらない。  伝った緊張で息遣いもより荒くなり、心臓の鼓動も耳に入る僅かな音も聞こえなくなっていく。 「⋯⋯どうしたら⋯⋯スア、モア、エンナ先輩⋯⋯ッ!! 俺⋯⋯俺はどうしたら⋯⋯分かんねぇよこんなのッ⋯⋯!!」  【02:30】、【02:29】、【02:28】。  自暴自棄になりそうな自分さえも神は見てくれない。  決まった制限時間は、無慈悲に俺と彼女たちを蝕んでいく。  これが0になった瞬間、あの女子3人は"ヤツらと行為"に及んでしまう。  即ち、"ヤツらとの赤ちゃん"を産む事になって―― 「⋯⋯あぁぁぁぁぁぁぁァァァァァッ!!!!」  それを想像するだけで、強烈な頭痛と腹痛に苛まれ、声にもならない声が漏れる。  俺はふらつきながら、金髪ビリケンの傍の壁へともたれ座った。 「⋯⋯何もかも終わりだわ⋯⋯なぁ、俺よくやったよなぁ⋯⋯?」  正面の黒い鉄のような柱に映った俺に話しかける。  その顔に正気は無く、酷くやつれているように見えた。  勝機の無いモノに端へ追い詰められ、全てを諦めたやつの顔だ。 「三船コーチ⋯⋯師斎社長⋯⋯ちょっとだけ褒めてくださいよ⋯⋯。お前はよく頑張った、お前だからここまで来たんだって⋯⋯ねぇッ!!!」  こんな事言ったって何になるかなんて、そんなの知らねぇよ。  もうどうだっていい、だって俺はよくやったんだから。  何が"IrisMother21"だ⋯⋯お前らでやってろ勝手に。  "イーリス・マザー構想"くらいは俺だって分かんだよ。コウキが言っていたように、変異体受精卵の禁忌生成、世界初の虹成分注入、調査が入った時には施設に失敗の跡だけ、そんなの誰でも知ってんだよ。  だって、最近は中学に入ったら誰でも習う授業内容の一つなんだ。  先生はよく言っていた、こんな前代未聞のヤバい事があって、この構想は多くの人に影響を与えたんだって。  だからなんだって話。  2009年頃にあったらしいけど、特に興味も⋯⋯

  • 異常のダイバーシティ   92. 新知≪New-Hy-SmartGlass≫

     刹那、"白と黒の小波を纏った弾丸"が俺の額に目掛けて放たれた。  それと同時に、周りの動きが一気に遅く感じた。  遅延世界の中、こめかみの真横を白黒の小波が通り過ぎて行く。 「なにッ!? ⋯⋯いや、こんなのはありえないッ!!」  コウキが叫ぶと、後ろへ飛んで行ったはずの弾丸は、白と黒の小波羽を携え、もう一度こっちへと向かってきた。 「雑魚が何度避けようが意味は無いッ!! この銃の名の通り、"運命≒再運命"として登録され続けるッ!!」  避ける度に常に同速でホーミングしてくるという、異常に狂ったコウキの弾丸。  しかも1発じゃない。あいつがトリガーを引いた分、追加されて襲ってくる。 「ッ!! ⋯⋯卑怯な野郎がッ!」 「好きに言え、避けるという運命はここには無い。さっさと諦めて貫かろ、喜志可ザイッ!! そして成績優秀者として選ばれるのは、僕と大井リンカ、この二人だけになるッ!!」 「⋯⋯ちッ!」  ヤツの飛び回る白黒の小波弾を狙って撃ち落とそうにも、俺の海銃で最低3発以上を消費する。  つまり、これを繰り返されるだけで、残弾数でも圧倒的に負けてどうしようもなくなる。  ここだと"アマの階銃の効果"を受ける事も出来ない。あれはアマの近くにいて、かつ撃たれた者にしか得られない。  それに身体だっていつまで持つか分からない。  ここまで全力で走って来た分、思った以上に足へ響いてる。  たぶんコウキはそれも分かった上で、俺に挑んできたんだ。  ⋯⋯何もかも読まれていたんだ⋯⋯ごめんスア⋯⋯俺には⋯⋯  激しく息切れしながら汗を噴き出す俺に、複数の白黒の小波弾が迫った時だった。 ―― 1枚の羽がポケットから飛び出した ⋯⋯これって、大阪駅3階手前で拾ったあの機械巨竜の⋯⋯?  それは"白黒赤青の4色のハイスマートグラス"へと変形し、左手の上に落ちる。  さらに、隣から"あの人の声"が聞こえた。 (⋯⋯連れて行ってくれ喜志可くん⋯⋯わたしの愛した車も⋯⋯再びその運命に乗せて) "亡くなったあの人"らしき霧姿が消えていく。  咄嗟に新たなハイスマートグラスを銃のように構えると、左半身が白、右半身が黒だけではない、下左半身がメタリックワインレッド、下右半身がメタリックブルーの小波が覆いかぶさり、虎の顔を模した小波羽が各々から舞い上がる

  • 異常のダイバーシティ   79. 成立≪Concluded≫

    「なんでウサネッコは、日岡知事と会いたいんだよ?」 「ん~、クソ簡単に言うと、このウサネッコが"大阪府知事の座"に就きたいからウニャ。見ての通り、ウサネッコは人間側の味方だウニャが、失敗するわけにはいかないウニャ。これからの大阪再建をするには、もう人が出来る領域を超えてしまってるからウニャ」  いきなりとんでもない事を淡々と話すウサネッコ。  もちろん、もうこいつが俺たち側なのは分かる。だってここにいる6人の黒いパンフレットへ、"理由探しの2つ分を追加"してくれたのだから。  だからこそ、そこまでして人を助けるというのは、何か裏があるんじゃないかとも勘繰ってしまい、最後の最後で

  • 異常のダイバーシティ   5. 天守≪NeoCastle≫

     ―― アフターバンパクシティ 2025年の大阪万博終了後、地下跡地へと新しく作られた、最新AIで駆動している地下都市。あらゆる都市機能の超高度化・効率化したものの導入を目指し、全てAIによって賄われているそうだ。  1ヵ月前くらいから開業したんだっけか。動画で予習してきたから、どの辺に何があるかは何となく分かる。このまま真っすぐ歩いて、突き当たりを左、その次の突き当りを右だ。まぁ、マップ開けば分かる話なんだけど。  ここの面白いところは、特定の壁に近付くと、その壁へ小さくマップ表示できるようになっているところ。他にもいろんなアクションが施され、どんな人でも散策できるようになっている。

  • 異常のダイバーシティ   4. 入場≪Admission≫

    『お待ちのお客様、12の席が動きます。座ったままお待ち下さい』 夢洲駅のとある回転寿司。 アナウンスが流れると同時に、俺とスアのL.S.へと、ホログラムメッセージが伝う。案外早く席が空いたようだ。「うわ、ほんとに動いた!」 驚く彼女の顔は期待感に溢れている。この回転寿司店、さっそく面白いのが、【12】と書かれた待機スペースに座っていると、席がそのまま自動で動いて連れて行ってくれる。会計した場合はというと、また席が動き、反対側から出口へと向かってくれる。つまり、店舗内で歩く必要が無く、他の人と会う事も無い。さっきまで【12】にいた人はもういないだろう。 席へ到着するやいなや、お寿司マ

  • 異常のダイバーシティ   3. 謎卵≪Ovoid≫

     今日は招待された≪急催R.E.D.//SUMMIT≫に出演する日。 俺以外にも数人の"AR e-Sportsプロ"がやってくる。今回はそういった現実感に特化したゲームのイベントが一部あり、土日の二日間で競って総得点で優勝者を決める。 このイベント、今年から始まる世界大会の"World AR E-Sports Championship"、通称"WAREC(ワレク)"への参加権を賭けたポイントも入るため、他も勝ちに来ると思われる。 だからこそ、"昨日のあの事"ばかり気にしてはいられない。昨日は昨日、今日は今日で切り替えないと⋯⋯ 少し考えていると、上からスアが降りて来た。「よぉ。体調

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status