美味な巨大金魚?アカアカに変身したお姫様のエイル
アカアカの入った網を受けとり じっ・・と赤い巨大金魚アカアカを見るアーシュ。
考え込んでいる様子のアーシュ
「きっと・きっと!大丈夫、気がついてくれる!アーシュ!アーシュ!大丈夫だよね!」
思いのたけを込めて見つめ返すエイル!
どきどき
じっ・・・。
「あ…」言葉がぽつりアーシュ
(あ?・・って気がついたの!アーシュ!)
期待を込めてじっと見つめ返すエイル!!
◆ ◆ ◆
「やっぱり 俺が思うに、この魚は刺身・カルパッチヨかな?それから骨や頭はスープ、カレー味かガスパチョ風か」
お魚に変身したお姫様のエイル~であった!
ああ、なんと!それとは知らない恋人?のアーシュに料理されそう。
「アーシュの馬鹿!馬鹿!ばか!」
かくしてエイルは泣いていた!
「あれ!泣いてませんか?ワン」と怪訝な顔をするワン子さん
「気のせいだろ?」とエイルの恋人?のアーシュ
「アーシュの大ばかぁぁ!」ピチピチと網の中で暴れる
お魚に変身中のエイル。
「新鮮、生きがいいな♪楽しみだ♪」(・・って何が?)
嬉しそうなアーシュ
周りには それはそれに嬉しいそうな表情をした
溶ろけそうなホクホク笑顔で幸せそうなレグルスさん・はじめ
少年ケンタウロスご一同様
◆ ◆ ◆
「大丈夫かな・今度こそ気がつくかな?」どきどき
「やっぱりスープの煮込みも捨てがたいよな」と……しみじみと一言のアーシュ
「あ……やっぱり」涙するエイル
「さてと!じゃあ料理始めるから調理場を案内してくれ」ケンタウロス達に声をかけるアーシュ
うん!うん!とうなずくケンタウロスご一同様
「そうだ荷物とってこないと」とアーシュ
岩影に置いてあった小さめの荷物の入った皮袋に近づく
すると、皮袋の中のオルゴールが発 光して!
眩しい光を皮袋を透してオルゴールが輝く!
呼応するように赤い巨大な金魚、アカアカもまたその光に反応して輝くのだった!
アカアカの中の光はゆっくりと人の姿を形どると「え、エイル?」「エイルさん?ワン!☆」
透ける姿のエイル
金色の髪がふわふわとうねる優しい笑顔、左、右の色違いの綺麗な大きな瞳
そして、発した、その最初の言葉は
「アーシュのバカ!」
涙ぐみ、うるうるとしつつ…。
恋人?アーシュへの罵声であった。
「アーシュのバカ!バカ!ケンタウロス達との戦闘を楽しんで!趣味の料理の事で頭がいっぱいで!」
「僕の事なんか!忘れてたでしょ!」と号泣しながら、怒るエイル または巨大な金魚
「……すまない」驚き 、やっとの事で絞りだすように口を訊いてエイルに謝罪するアーシュ
えっと、知らなかったとは…いえ、アーシュさ
お魚に変身したエイルさんに
散々・刺身だのカルパッチヨにする……って嬉しそうに目の前で言ってたものワンワン
そりゃエイルさんにしてみれば 気がついてくれないし泣くよねワンワン
その場にいる、キョトンとするレグルスさんはじめケンタウロスの皆様方
「お前…頭でも、うったのか?何故、 魚に謝ってる?」
「あ!」「ワン子にもエイルさんの姿が見れますワン!」
「エイルさん ケンタウロスの皆さん、可愛い少女の姿が見れますか?ワン」
首を振るケンタウロスさん達
なんかだか、まずいかもワン。
◆ ◆ ◆
「その幻の超・超・貴重な絶品のお魚アカアカは渡さないという気か!お前!」と声に少し怒りを含ませる白銀色の髪のケンタウロスレグルス
「だから〜此方のアカアカでなく、そこのグルルなら幾らでも料理してやるよ、駄目か?」
とため息まじりのアーシュ
「ふ、そんな事は許されると思うのか!絶品!アカアカは何が何でも!いただく!」
びしっと指を指すケンタウロスのレグルス
「アーシュさん、ワンワン」
気弱げにオロオロしつつ ワン子はアーシュを見る。
「交渉は決裂…まったく、本当に仕方ないな」
とポッリとつぶやく アーシュ
そして、アーシュの口から静かに漏れる言葉
魔法の詠唱
そう、次には魔法の呪文を静かに紡ぐアーシュがいた。
先じて 風の攻撃魔法を放つケンタウロスのレグルス!
「ここは湖、水の加護の場だ、フイールドは我らの味方!」レグルス
「食い意地にはった奴等だ、やれやれ、まったく」口元をゆがませつつ呟くアーシュ
「水の竜 我が呼びかけに応えよ! サーペントその姿を現せ」
ザパンン!数匹の勢いよく細長い大きな水の竜サーペントが地底湖から現れる
「水竜か!まずい!」 焦るアーシュ
「アーシュさんワンワン」
「その荷物を離すなよワン子、頼んだぞ!」
「風よ かまいたちよ!敵を散らせ」風魔法を放つアーシュ
皆でトランプ遊びを楽しんでいたワンワントランプ遊びが済んだ頃、リアンさんがアルテイシア姫にワインを渡していたワン、ワン「まぁ〜白の国の名産のワイン!最高品ねそれから、ビール」アルテイシア「喜んで頂き、嬉しいですよアルテイシア姫」「はじめて、お会いした頃の事を思い出しますわ」そういえば、あの時 ワン子も居たワン!二人が酒の飲み比べ勝負してたワン「領民に悪性の風邪が流行りはじめて、王都に沢山の薬草を買う為に来たけど、お財布を落としたから、飲み比べ勝負をしたのよね」アルテイシア◇ ◇ ◇よしゃ~ああ!これで!ビール20杯目!」 「次はまだかああ!!」と周りが騒ぐ「お待ち!」なんの騒ぎですか?ワンいや~黒の貴族のお姫さまと白の国の青年が 酒の飲み比べを始めてね!どっちも強いや! おっと お姫さまの方は顔が赤くなってきた!「その辺にしておきませんか?」とまるで水でも飲んでるかのごとく素面(しらふ)のような青年ビールを持ち、そのコップ握り締め! 手の中のコツプを睨み付ける真っ赤な顔のお姫様「私とした事がお財布を落としてしまったのですもの!意地でもこの賭けに勝って、お金を手にいれるわ!!」「じゃあ 今回は私が引いてあげますよ」とお金の入った子袋を差し出した 「……」「次回 また勝負しましょうね」「ありがと! いただくわ」と立ち上り ふらつく「とりあえず、上の宿の部屋で酔いを醒ましたらいいですよ」 うなずくお姫様「り…. リアン兄さま!」青年を見るなり、エイルさんは駆け出し青年に抱きつく!「リアン兄さま!リアン兄さま!!」あ、あ、あ、泣き出しちゃたよエイルさんワン「エルトニア?」あれ こちらの黒の国の貴族のお姫さんエイルさんの事を知ってるの?赤ら顔の黒の国の貴族のお姫さまはじっとエイルさんを見てる「アルテイア姫?」きょとんとしたエイルさんやはり、知り合いなのかワン。 勝気そうな大きな目をした綺麗なお姫さま背景には 赤いバラが似合いそう さらさらの長い黒髪をなびかせながらまだリアンさんにしがみついたエイルに近ずく。「アーシュ殿はどこ? 今日は珍しく一人なの?」 さりげに横を向くアーシュさんこと子竜さん何か言いかけて ふらつき気を失いたおれかける黒の貴族の姫アルテイア姫 「アルテイア、
「毎回 冬に出没するのに 夏に出て来るとは・・ 人食いなの?」エイル「そうですワンワン」心の中で思う わん子 前回の事は昔の事なのでエイルさんは忘れてしまったですね!わんわん!!「わ、わん子は負けないワン!!エイルさんに手を出すなよおおワン!」ちょっと引きつつ エイルさんを庇う わん子「わん子さん・・」エイルさんが心配そうに わん子の方を見る「おほほほほ~ん わん子程度に何か出来るのかしらん? うふふ」高笑いする 人食い巨人こと作者!!「今日のご飯 確保よねえええ うふふ」手を伸ばしてくる巨人こと作者!「・・・風の矢!!」エイルさんが弓を引くポーズをしたと思うと魔法の矢を放った巨人こと作者の手に命中!!「ぎゃひいいい!痛いん なんて事なの あの無力な女の子が攻撃魔法を仕掛けて来るなんて・・痛い・・あう」「え・・エイルさん?わん」わん子もびっくりである「僕も魔法が少し上達したんだから!!アルやリアン兄様がみっちり教えてくれたから」エイル第二弾の風の矢を放とうと構えながらエイルは言う「・・・アーシュさんは教えてくれないですか?ワン」わん子「・・・何故か教えてくれない・・多分 アーシュの手の小さな傷を癒しの呪文で治そうとしたら・・・近くの小さい塔を吹っ飛ばし アーシュの手の傷を広げて血まみれにしたから・・」口元を歪めてエイルさん「え?わん?」「ひいいん 全くうう」そう言って巨人こと作者は 手元の籠の中からスプレー缶を取り出してわん子とエイルに浴びせかける「きゃああ」「うわわんわん わん」「眠りの粉じゃない・・ま・・麻痺・・」わん子「う・・動けない・・」エイル「おほほほほ~確保」そう言うと エイルとわん子を籠に入れて 怪我した手を手当するそしてルンルンと鼻歌まじりに その場を立ち去る人食い巨人こと作者可愛い?感じの巨人こと作者の家では血の饗宴が・・?エイルさんと引き離されて 大きな竹で出来た鳥かごに入れられる わん子籠の中には既に先客達がいたです わんわん!「あ・・あの貴方たちは?」「僕らはアズ漫●研究会の者です!」「俺達は福岡スタートレッ◎ファンクラブです」「あ!!巨人が来た!!」巨人こと作者は 流しそうめん器の準備をしてる小さな曲がりくねった滑り台があって ぐるぐると水が回る楕
夏ですワンワン魔法使いの弟子、二本足で立ったり 歩いたり御話したりするわん子森の中の小さな家に住んでますワンある日 わん子は城へお使いに出かけました「今日は とても暑いワン 夏だから 仕方ない わんわん 師匠から頼まれた薬を早く届けなきゃ わん」ブツブツと独り言「あ~エイルさん居るかな~いるよね ワンワン」エイルさんはワン子のあこがれの愛らしい美しいお姫様わんウエーブのかかった金の髪 色違いの綺麗な瞳 白磁のお肌他国 白の国から来た 異国の御姫様性格は優しくてええ ちょっと天然入ってるけど強気な一面もある素敵なお方 うふふふ問題は破壊的、呪われてるとしか言えない 料理不味すぎる…それだけならいいのですが食べたら最後 しばらくトイレに住む羽目になるという素敵な彼女には すでに年下の恋人アーシュさんがいるけどおわん子の気持ちはエイルさんのもの・・・うふふふアーシュさんは この国の高位の黒の大貴族らしい わんわん王族の血を引いてるらしいけどおお 詳しくは わん子には謎 わんアーシュさん 優しい処あるけど性格に問題あるし・・鬼瓦の目つきなんだけど結構 ラブラブみたいだし複雑な気持ちワン!「わん子さんん!」「え、エイルさん?」金の髪をポニーテールにして 手を振り 笑顔でわん子の方に向かって来るワン☆あああああ!愛らしく可愛い 天使だワンワンこ、これで あの破壊的な料理の才がなければ・・「僕ね 街からお買い物の帰りなの!方向からしてお城へのお使いかな?わん子さん」「はい そうですワンワン」「じゃあ 一緒に行こうね わん子さんアーシュが美味しいお菓子を作ってるよ」「本当ですか わんわん」・・・アーシュさんは性格と目つきの悪さに大いに問題があるが料理の腕は天下一品! そのお菓子や料理の美味しさはまさに天才お城のコックさん達も時にアーシュさんに教えを乞うという傍には愛しいエイルさん お城にはアーシュさんの美味しいお菓子幸せ・うきうき気分な~~~そんな時「あ~ら わん子ちゃんじゃないの それにそちらはいつか見た 金髪の御姫様」後ろに立つのは とても大きな女の巨人「げっ!!お前は人食い巨人こと作者じゃないかああ!!」わん子の雄叫び
「………!」素早く早口で長い呪文の唱えるアーシュパキン! 竜人のセルト、彼の意識を意志を封印していた魔法の首輪は音を立ててひび割れて、壊れた!・・・自身より、かなり小柄な少年に押し倒された状態で10数年ぶりに意識を取り戻しただ、ただ…少年を見つめているセルト赤い真紅の瞳、黒の王族の長い耳の少年その瞬間、感じたのは生まれる前からの理(ことわり)、約束神達の取り決めにより自分が彼を…目の前の少年を守護するのだと意識が囚われる前の記憶と混濁するが…・・・ニッと誇らし気に満面の笑み笑うアーシュ「やぁ!・・大丈夫か?」・・・・呆然として、ただ明るく無邪気な笑顔を見せる少年を見つめる。彼に優しく笑うアーシュ「・・沢山、話たい事がある」俺がどんなに意識を取り戻したお前に会いたかったか黄金色の太陽の光が二人を包み込む。満足そうな笑顔の少年を竜の顔の戦士セルトは、静かに微笑んで見つめ返した。竜人、戦士セルトは十数年以上、魔法の魔具、首の魔具で自分の意識を奪われ、微かな意識しかなく十数年の歳月は…おぼろげなもの…だった。そして、自分の恋人だった人族の娘、拐われるように前の主、黒の王に側室として奪われた娘が産んだ子供其れがアーシュ今は父王亡き後、黒の王となった少年自分の運命、自分が少年の黒の王、彼の守護者だった。その事情を知るのは、少し後である。◇ ◇ ◇空の上から見下ろす者達 乗り物である飛び竜に乗り 黒髪の美少女と金髪の美丈夫が彼等を見てた「お父様、アーシュ様 私の黒の王様がとうとう、あの竜人セルトを開放しましたわ」黒髪の美少女が 澄んだ声で呟くように言う「そのようだねアル 私のアルテイシアあの無敵の敵をついに味方として開放した、だが…恐ろしい敵として、自分の意識がなかったが、彼は…」二人はそっと頷きあうリュース公は少し難しい表情を浮かべた。アル、アルテイシアも…。彼等は光の中で嬉しそうに笑っている 彼等の主の少年の王、黒の王と呆然としてる竜人を見守っていた
「もう少しだ‥」心の中でつぶやくアーシュ少年王アーシュの瞳 紅(くれない)煌めき 呪文が続く封鎖の魔法の首輪メキリとわずかに ひび割れ竜の戦士のセルトの目に感情の色が入る‥が首輪が発光して 呪文を唱えてる主を吹き飛ばす‥アーシュは吹き飛ばされた際に痛めてる肩を強打して 悲鳴が上がり額から血が流れる 血が目に入り 視界が少しぼんやりするのだった。竜の顔の戦士セルトは剣を振り上げ近づく痛めてない片手を横に振り言葉を発する!「炎の柱!」アーシュは叫ぶ炎の柱は竜の顔の戦士の前に立ちはだかる。「いいのか!セルト!俺を殺しても!」叫ぶアーシュセルトはピクリと反応して、刀をゆっくり降ろして、動きを止めて・・アーシュは自身の身体を見る自らの血に染まった自分自身の痛む身体それから祈るような思いで ・・心の中で同じ言葉を繰り返すもう一度、なんとしてもセルト、お前を解放する!中腰姿勢からキッと顔をあげてジャンプ!相手の肩先に 怪我をしてない手を置き そのまますぐ相手のすぐ後ろに着地とっさの事で動きの取れない相手を回し蹴り、それもひざまづいたかと思うとそのまま片手を軸にして身体ごと回した蹴りアーシュの小柄な身体ながら威力は抜群大きな身体の相手はひざ足を蹴り飛ばされ倒れこむやったとばかり嬉し気に笑うアーシュそして首輪の呪符に手をかける!叫んだ「今度こそ!お前を解放する!」
アーシュの肩の防具が、ちぎれ飛ぶ竜の顔の戦士セルトは、何故かゆっくりと動き、 ためらい…一気に剣を振りおろして、とどめを刺そうとは、しなかったボタボタと流れた血が、足元に小さな血だまりを作っている激しい痛みに目の前がチカチカしながら震える手を伸ばして 相手の手を掴み 剣を動かすどうにか肩に食い込んだ剣を外して それから「・・俺がわかるか?」声をかけるピクリと反応する彼の手を掴んだまま 問いかける「以前、会った…俺がわかるよな?頼むから・・少しの間だけ、じっとしてろ!いいな!」血に染まっているもう片方の手を 魔法の拘束具に近づけゆっくりと、呪文を唱えるだが、まずい事に何も知らない味方である兵士が 切りつけてきたのだ「!」舌うちをするなり 呪文を中断するととっさに 戦士を蹴り飛ばし 兵士の刃から逃れさせる自分自身は転がるようにしてから少し手前の位置に膝をついた状態になるそして兵士に怒鳴りつける!「怪我したくないなら俺に任せろ!」そうは言いはなったものの肩に受けた傷が深く思うようには腕は動かせない◇ 緩やかに呪文を暗唱するアーシュの瞳は宝玉の紅玉のように煌めき輝く 黒髪が風もないのに揺れている長いエルフのような耳 魔法の力足元から炎‥揺らめく…立ち上がる 戦士に絡みつく炎だが彼セルト 竜人はまるで 動じない 炎‥円陣を描き動きを封じようとする‥が 彼の剣が炎を散らすアーシュの呪文の暗唱は続く炎は踊るかの如く、くねくねとまわっては再び動きを封じようとする相手は戸惑い 動きは止まったゆっくりと近づき怪我をしてない手を上げて‥その手を伸ばして首輪に触れようとする心を封印している 魔法の首輪を砕く為の解放の呪文を唱えはじめるアーシュ