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4-25

Auteur: 酔夫人
last update Date de publication: 2026-04-29 08:22:00
どこかに連れて込まれたと感じたのは、背後で襖が閉じられる乾いた音がしたから。

やけに鮮明に耳に残ったのは、この音が外の世界との繋がりが断ち切ったから。

自分の意志とは無関係に、運ばれてきた。進むたびに足の裏は重みを感じるのに、歩いている感覚はほとんどない。

足の裏の感触は、畳みたい。足袋ごしだから、草履はどこかで脱げてしまったみたい。

探しに行かなくてはと思うけど、無理だなとも思ってしまう。体がずっしりと重い。

……変なの。

こんなことを、考えるのはできるみたい。頭はぼんやりしているのに、指先ひとつ動かせないほど脱力しているのに。

思い当たるのは、さっきの注射。きっと変なもので……。

「水でも飲んだほうがいい」

そう言う隣にいるこの男は―――危険。

  パシャッ。

「え……」

水を、かけられた……男は水差しを逆さに持っているから、あの中身だと思うけど……なんで?

「おや、濡れてしまいましたね。気をつけてくださいね」

「え、いや……あなた、が……」

男はニコニコ笑ったまま、私を突き飛ばした。

浮遊感。

倒れる…………ソファ?

反動で浮かび上がって、また落ちる。背中に沈み込むクッションが柔
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    last updateDernière mise à jour : 2026-03-26
  • 知らないまま、愛してた   78

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