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第1029話

Author: 栄子
すると音々はまた、輝のキスにすっかり夢中になっていた。

そして、突然、鋭い痛みが走った。

男の動きが一瞬止まったのが分かった。

「あなたは......」輝は顔を上げ、欲望に染まった瞳に驚きを浮かべた。「初めてなのか?」

音々は答えず、彼の首に腕を回し、顔を上げて唇を重ねた。「他のことに気を取られないで......」

だが輝はその事実にかなりの衝撃を受けた。彼は目を閉じ、言葉にできないほどの高揚感が胸に広がるのを感じた。

そして、その熱い想いはそのまま行動に移され、音々に確かに伝わった。

音々は今夜、屋台に行こうと思っていたのに、思いのほか計画を狂わされてしまったのだ。

この夜、輝は年下の男としてのアドバンテージを遺憾なく発揮した。

29年間、禁欲生活を送ってきた男は、一度その味を知ると、もやは止められないのであった。

夕暮れ時から深夜まで、ベッドからバスルームまで、そして午前1時まで、輝は音々をずっと解放しなかった。

とはいえ、ずっと止まっていたわけではなかった。10時過ぎに、二人はバスルームでシャワーを浴び、輝が出前を注文した。

出前が届くと、二人は海が見える
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