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第1316話

Author: 栄子
優希は段ボール箱を一つ見つけてきて、写真立てをその中に入れた。他にも梓が好きだった小物を、いくつか一緒に入れた。

その小物の中には、姉妹のようだった二人がお揃いで持っていた、友情の証もあった。

そうした小物を片付け終わると、優希はスーツケースを一つ持ってきた。

彼女はクローゼットを開けると、梓が置いていった服や私物を一つ一つスーツケースに詰めていった。

クローゼットを片付け終わり、優希は引き出しの整理を始めた。

二段目の引き出しを開けた時、優希は一冊の日記帳を見つけた。

その日記帳には、ダイヤル式の鍵が付いていた。

でも鍵はかかっていなかった。きっと、梓が出ていくときに急いでいて、鍵をかけ忘れてしまったのだろう。

優希は日記帳をスーツケースに入れようとした。でも、梓は母親に自分の秘密を知られるのを嫌がるだろうな、と思い直した。

梓は昔から、母親は弟の方を自分より可愛がっていると感じていたからだ。

優希は、思わず日記帳を開いてしまった。

最初の一ページ目から。

梓が高校時代から書き始めた日記だった。優希は、見覚えのある出来事が書かれているのを読むと、自然と笑みがこ
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