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第22話

Author: 花野めい
最後の言葉を、由樹は一音ずつ重く区切って言った。

一つひとつが、逃げ場のない楔となって三久の胸に深く刺さっていく。

彼女は抵抗を諦めて目を伏せ、目の前にある由樹の喉仏を虚ろに見つめた。

昨夜の熱を帯びた、それでいて息の詰まるような威圧感が、ふっと三久の全身を包んだ。

表情を動かさないまま、個室へ運ばれ、彼によってベッドに寝かされるに任せた。

血の気のない唇をきつく噛みながら、由樹が口を開くのを待った。

まず、彼がどこまで知っているのかを確かめなければならない。

仮に妊娠がバレていたとしても、絶対に子どもが由樹の子だとは認めなければいいのだ。

あの夜の過ちのことは、自分が墓場まで黙っていれば、誰も証明できない。

シーツの上に置いた膝の脇で、そっと服の裾を握りしめた。

「小林。外で待っていてくれ」

由樹は窓辺に歩いていき、窓枠に気怠げに凭れた。

哲朗が空気を読んで出ていき、個室のドアを静かに閉めた。

重い静寂が落ちた。自分の心臓の音だけが、不味に耳に響く。

三久は目を伏せて、由樹の尋問の言葉を待った。

「……昨夜は、かなり酔っていた」

由樹は、冷酷な目で三久
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