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第367話

Author: 風羽
茉莉は、寛の妻の部屋で宿題に向かっていた。

柔らかな琥珀色の灯りの下、一筆一筆、丁寧に字を書き込んでいる。

白く細長い顔立ちは、まさに周防家の血を引く証のようだった。

そばでは、寛の妻が寄り添い、目を細めて孫娘を見つめている。

愛情と誇らしさが、その視線から溢れていた。

茉莉は愛らしく、しかも学年トップの成績——祖母にとっては、この上ない喜びだ。

足音が廊下に響き、顔を上げると瑠璃が立っていた。

「見てごらんなさい、この字。輝が子どもの頃よりずっと上手よ。次の保護者会、私が行ってもいいかしら?」

茉莉は手を止めず、明るい声で返す。

「本当はパパかママが行くものだけど……おばあちゃんが行きたいなら、先生にそう伝えるよ。おばあちゃんが特別に来たいって」

その言葉に、寛の妻は顔をほころばせる。

けれど、すぐに笑みを引っ込め、表情に影が差した。

——輝が連れてきた若い女性。仕事仲間と言っていたが、目に映る距離感はどうにも曖昧で親密すぎる。

それを、どう瑠璃に伝えればいいのか……心の中で迷いが巡る。

瑠璃は、その逡巡を見抜いたように、ふっと笑った。

「私とあの人は過
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