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第81話

Author: Hayama
last update Last Updated: 2026-01-11 17:37:07

「仕事帰ってきて家事するのって、大変だと思うけど。私が─────」

言葉を選びながら、私はふきんを手にしたまま、湊さんの顔を見つめた。

今日が彼の初出勤だったことを思い出すと、なおさら胸がざわついた。

新しい職場、新しい人間関係、慣れない業務。

それだけでも大変なのに、帰ってきてから家事まで全部やるなんて、どれだけ負担になるだろう。

「大丈夫だよ」

湊さんは、私の言葉を遮るようにそう言った。

でも、私は思わず眉をひそめる。

「まだ最後まで言ってないのに」

少しだけ口を尖らせて、湊さんをじっと見つめた。

私の中にある不安や、言葉にしようとしていた思いが、ふいに宙ぶらりんになってしまったような気がした。

彼は、あっけらかんとした顔でこちらを見て、すぐに苦笑いを浮かべた。

「ごめんごめん」

やっぱり心配は消えなかった。

彼の大丈夫は、本当に大丈夫なときのそれなのか、それとも私を安心させるためのものなのか。

「ただ心配で…自分のことで精一杯でしょ?」

私はふきんを折りたたみながら、ゆっくりと口を開いた。

今の湊さんは、いつも
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