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第5話

Author: 大金持ちになる
シャッターが何度も叩きつけられ、轟音とともに大きく歪んだ。

数分後、鍵が無理やりこじ開けられた。

眩しい光が、薄暗い店内へ一気に流れ込んできた。

光洋が飛び込んできた。その手血まみれだった。

いつも整えられた髪はくしゃくしゃに乱れ、高級なスーツも埃だらけだった。

血溜まりに倒れた私の姿が目に入った瞬間、彼はがくんと膝から崩れ落ちた。

東都の御曹司が、生まれて初めて、ガラスの破片が散らばる床に跪いたのだ。

破片が膝に深く突き刺さり、見る間に血が滲んでいく。

それでも彼はまったく構わず、私のそばへ這い寄ってきた。

震える手を伸ばし、私を抱き上げようとする。

「奈央……怖がるな、すぐ病院に連れて行くから」

声は聞くのも痛々しいほど震えきっていた。

私は最後の力を振り絞り、血に濡れた裁ちハサミを握りしめる。

その切っ先を、彼の喉元にぐっと押し当てた。

刃が皮膚を切り裂き、一筋の血が首を伝う。

私は目を開き、かすれきった冷たい声を絞り出した。

「彼女に触れたその手で、私に触らないで。気持ち悪い」

光洋はその場に凍りつき、瞳孔がぎゅっと収縮した。

意識が遠のく間
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