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第12話

Penulis: 笹しぐれ
その頃の夕凪は、司の腹の内も、自分が去った後に二人がどんな会話を交わしたかも、まるで知らなかった。

あの夜を境に、ずいぶんと長い間、峻の姿をクラウドで見ることはなかった。

峻は涼崎の新開発エリアに計画されている大型テーマパークの建設プロジェクトに掛かりきりで、連日てんてこ舞いで、クラブに足を運ぶ余裕などなかったのだ。

テーマパークは遊園地が主体だが、その一角に伝統様式を取り入れた庭園エリアを設ける計画がある。この日の峻の仕事は、現場視察と設計会社によるコンセプトのプレゼンを聞くことだった。

ヘルメットを被っていても、峻の長身と圧倒的な存在感は隠しようがない。大勢に紛れていても、その王者然とした風格は一目で知れた。

「御堂社長、こちらの仮設会議室へどうぞ。弊社のデザイナーがご説明いたします」

受注側の責任者がぺこぺこと頭を下げながら案内した。

峻が部下たちを引き連れて会議室に入った途端、全員の目が、ぱっと輝いた。

プレゼン担当のデザイナー、篠原明日歩(しのはら あすほ)が、若く、目を見張るほど美しい女性だったからだ。白いヘルメットが色白の肌をいっそう際立たせ、知的で颯爽と
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吉里多美子
私の勘違いか教えてください。
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吉里多美子
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