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火花

Auteur: みゃー
last update Date de publication: 2025-12-23 19:22:55
智也と大成がいるハイヤーの後部シートに緊張感が走る。

大成は、智也と唇同士を近づけたまま、前の運転席とを仕切る黒ガラスを下げるボタンの上に指をかけたまま、再び優しく智也に囁き甘く追い詰める。

「どうする?……」

その、滴るように甘く残酷な声に、智也の心臓は締めつけられ、下肢が震えた。

そして同時に、智也の体の底から衝動が吹き上げた。

抗えない、逃げられ無い衝動――

智也の右手は、本能のまま大成のスーツの上半身をギュっと強く掴んだ。

それが――

智也の答えだった、

ハイヤーの中で絡み合うように大成と甘い口付けを繰り返しながら、智也はフォルセスホテルに戻って来た。

智也は、大成に肩を抱かれながら最上階の広い豪奢なスイートルームに入った。

まだドアは閉まってないのに、廊下から誰に見られるかわからないのに、大成は正面から再び智也の唇に大成の唇を強く重ね奪った。

「ふっ……んんんっ……」

トロンとした視線の智也は、唇と唇の接合の合間から甘い呻き声を上げた。

大成は、智也のそれさえも奪い取るように口付けを繰り返す。

智也の頭がクラクラクラ
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    智也は、元々人付き合いは上手くないし苦手だ。自覚もしてる。しかし、空間デザイナーは対人折衝も仕事の内で、智也もこの1年、社会人として人間関係には努力してきた。だが――今から会うのは、外装デザイナーの西畠(にしはた)建築界の天才で雲上人で、マスコミにもよく取り上げられる。それだけでも緊張感があるのに、智也の母より年上で、智也の更に肩に力が入り口の中が乾く。さっきのファイルの写真や過去にテレビのニュースで見た西畠は、流石女性でここまでの地位を築いただけあり、誰から見ても負けん気の強い顔立ちをしていて、智也もそれを感じてもいた。だが――「西畠先生初めまして。鈴木智也です」智也が西畠に深々頭を下げると。「あら~!鈴木君って、写真で見た顔より実際は更に若いわね。まだ高校生って言っても学生証無しで学割り受けられるわよ。でも、写真も実物も本当に凄いイケメンねぇ~アイドルか俳優さんって言っても全然不思議じゃないわね!」意外な事に智也と初めて対面した西畠は、開口一番そう言い、口調は朗らかで、でも快活で、良い意味で知り合いのおばさんのような親しみやすさがあった。「とんでもありません」智也は、再び絶妙な角度で頭を下げると、品位ある清廉な声で返した。そこからは、智也が内心今感じて必死で隠している緊張感は一見したら読み取れず、他人には、智也は顔は学生のように若いが話すと落ち着いたしっかりした社会人と言う印象を与えた。だが、智也の額の髪の生え際には、薄っすらとだが緊張の汗が滲んでいた。それくらい、西畠は智也にとって偉大な人物だった。すると、そんな智也と西畠の会話する姿を近くでしっかりと見ていた大成が、まるで智也の額のそれを感知したかのようにそっと智也の背中に手を当てた。そして西畠に、まるで自分の大切な人を紹介するような、穏やかでありながらしっかりした口調で言った。「西畠先生。私からお願いします。今日から鈴木さんを本当に、どうかよろしくお願いします」そんな、智也を推す大成の声にも、智也の背中の大成の手にも智也は驚く。そして、その大きな大成の手を智也の背中に感じると、智也の緊張感で硬直していた体から、意識せず自然と悪い方の力みだけがストンと抜けた。どうしてそうなるのか自分でもわらかず、そんな自分に智也は戸惑う。「鈴木君。実はあなたのデザインが素晴ら

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