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15 .結葉、ごめん②

Auteur: 鷹槻れん
last update Date de publication: 2026-08-05 18:16:46

きっとそれが結葉ゆいはでなかったなら、飼育環境なんて次に来た時に写真か動画を見せてください、で済ませていたと思う。

 実際に結葉ゆいはもそうしましょうか?と提案してきたのだ。

 だけどそれを素直に受けることが出来ない程度には、偉央いおのなかで結葉ゆいははどうにかして縁を取り付けたい相手になっていた。

 写真で一目惚れをした結葉ゆいはに、偉央いおは初見で〝二・度・目・の・一目惚れ〟をした。

 そうして見合いでその想いが揺るぎないものになったと確信させられた偉央いおは、勝ち目のない勝負だと分かっていて、強引に結葉ゆいはに言い寄った。

 結葉ゆいはが自分の気持ちに応えてくれた車の中での一幕を、偉央いおは忘れたことがない。

 目の前に、偉央いおには絶対に勝つことが出来ないと思っていた彼女の幼馴染みがいたにも関わらず、あの日結葉ゆいはは自分を選んでくれたのだから

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     マンションでの一件があったからだろうか。 偉央と結葉の離婚は、ふたりの協議に想が同席する形で割とすんなり進んで。 偉央は結葉に財産分与とは別に慰謝料を上乗せすることを提示してきた。 結葉が、偉央のモラハラやDVで数年間苦しめられたことは明白だったから。 だけど結葉は偉央が提示した金額が相場より大きすぎることに渋って、そこの話し合いに一番時間を要した感じだった。「絶対にっ。以前送っていただいたこの小切手の金額もそこから差し引いて下さいね?」 何度差し出してもそれを受け取ろうとしない偉央に、結葉が小さく吐息を落としてそう付け加えて。  結局相場にほんの少し上乗せした金額で話がついた二人だったけれど、想は二人のやり取りを聞いていて、結葉はもっと欲張ってもいいんじゃないかと言う言葉をグッと飲み込む。 あくまでも自分は以前のような間違いが起こらないよう、偉央を監視するためだけに同席しているに過ぎないのだと自分に言い聞かせて、二人の話し合いには一切口を出さなかった想だ。 それが結構ストレスだと気づかれたら、結葉はきっと気にするだろうから、その辺はおくびにも出さないよう気をつけた。 想は二人が協議離婚で離婚できないようなら調停離婚もありだと思って見守っていたのだけれど、二人はお互いに相手を思いやるばかり。 結局その辺りで話し合いが難航することはあっても、争う感じは微塵もなかった。***「マンションは売って財産分与の手続きをしようと思ってる」 偉央に言われて、結葉は瞳を見開いた。 マンションの購入資金は偉央が結婚前から持っていた蓄えから全て支払ったからだ。 結葉も生計をともにするのだから、と貯めていた貯金を差し出したけれど、きっとそんなの偉央が出した金額に比べたら雀

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