Mag-log in「鳴瀬颯斗。男、二十五歳」
息詰まるほど重苦しい空気が、取調室に澱んでいた。
長身の刑務官が颯斗の眼前にどっかりと腰を下ろし、手元のファイルを広げる。履歴書に目を落としながら、焦らすような口調で読み上げた。
「本籍は岡島県、現住所は東雲市。最終学歴は大卒……A大経営学部卒業、か」
威圧感を放つ黒い制服は皺ひとつなくプレスされ、一番上のボタンまできっちりと留められている。プラチナのカフスには、控えめな金の縁取りが施されていた。黒い手袋からのぞく手の甲は白く、足元は丈の長い軍用ブーツで固めている。
男は、そのすらりと伸びた脚を無遠慮にも取調机の上に投げ出し、組んでみせた。
「以前は二つの会社に勤めていたようだが、いずれも解雇。原因は……どうやら『口は災いの元』といったところか」
男はそう言うと、履歴書から視線を外し、切れ長の目を上げる。気怠げに颯斗を値踏みする様は、さながら物憂げな黒猫だ。
口は災いの元と言えば聞こえはいいが、要するに、不吉を招く口――いわゆる「疫病神」というやつである。
最初の一社は外資系企業だった。颯斗は上司との口論の末、ついカッとなり「クソ野郎、転がり落ちて失せろ」と罵声を浴びせた。
するとその日の退勤時、上司は言葉通りに階段から足を踏み外して転げ落ち、足を骨折したのだ。
そして、二社目の映像制作会社。颯斗が「こんな企画、審査に通るわけないじゃん」とぼやいた翌日、クライアントから審査落ちの連絡が入り、プロジェクトは一時凍結となった。
「面白い……実に、面白い」
男はぱたりとファイルを閉じ、低く笑った。
「……笑ってる場合じゃないでしょう?霧生先生」
もし今、顔中が腫れ上がり、全身傷だらけで起き上がることさえままならぬ状態でなければ、颯斗は机を叩いて立ち上がっていたに違いない。
「一体どういう状況なのか、説明してください」
颯斗は混乱する頭を抱え、言葉を続けた。
「俺はあんたのクリニックに助手として面接に来たんじゃなかったのか?さっきまで面接してただろ?なんで瞬きした途端に刑務所なんかにいるんだよ?
おまけに囚人服まで着せられて。あんただって、いつの間にか刑務官に早変わりしてるし。
それにさっきの巨漢、俺はあいつに恨まれる覚えなんてないのに、なんでいきなり壁際に追い詰められて死ぬほど殴られなきゃならなかったんだ」
「面接、か」
「そう言えなくもないが、今は少々状況が特殊でな」
颯斗の脳裏に閃くものがあった。
「わかったぞ、これ、『マーダーミステリー』の類いだろ」
練は肯定も否定もせず、無言で颯斗の背後に回り込む。手にした警棒を伸ばして颯斗の顎をくいと持ち上げ、壁一面の姿見にその視線を向けさせた。
「見てみろ。全身傷だらけで、まだ血が流れている」
「な……何をする気だ?」
颯斗が唾を飲み込むのを尻目に、練は警棒で、血の滴る傷口を容赦なく突いた。
颯斗は条件反射で悲鳴を上げる。
「いたたたっ……て、あれ?」
だが、来るはずの激痛は襲ってこない。
「わかったか?痛みを感じないだろう」
練は警棒を離し、わずかに身を乗り出した。鏡の中で呆然とする颯斗を見つめ、その耳元で一言一句、噛んで含めるように囁く。
「なぜならここは、おまえの潜在意識の中だからだ」
しまった、と颯斗は生唾を飲み込んだ。練の舌先を噛んでしまったのだ。「噛んだな……」練は眉をひそめ、顔をしかめて何か言いかけたが、颯斗は「わん!」と顔を背け、バネのようにソファへ飛び乗ると、クッションの下に頭を突っ込んで、悔しそうにわめいた。「噛んで何が悪いんだよ!?あんたがイジメるのはよくて、俺が目には目を歯には歯をでやり返すのはダメなのかよ!?俺は部下であって、都合のいいサンドバッグじゃねーんだぞ!」練は最初こそ腹を立てていたが、その様子を見て思わず笑いがこみ上げてきた。「いい加減にしろ」練は咳払いを一つすると、颯斗の尻をパンと叩いた。「誰に見せようとして尻を突き出してんだ。ほら、起きろ」「やだね!」颯斗は意地を張って尻を振ってみせた。「あの、これは何の……羞恥プレイですか?」背後から気まずそうな声が聞こえ、颯斗はびくりと震えた。すぐさまソファから身を起こして振り返ると、いつの間にか目を覚ました睦弥が応接室の入り口に立っており、颯斗と目が合った。練は口元を手で覆ったが、もう我慢できずに吹き出した。三十分後、練と颯斗は睦弥を診療所の下まで見送った。「一人で帰れますか?よかったら車で送りましょう」練はそう声をかけた。「いえいえ、今日はもう十分、霧生先生にご迷惑をおかけしましたから」睦弥は自分の肩を揉みながら、少し照れくさそうに言った。「それにしても不思議ですね。先生のところで一眠りしただけなのに、起きたらすっかり気分爽快で、肩まで軽くなりました。霧生先生の催眠療法は本当にすごいですね!」「お安い御用さ」練は片手をズボンのポケットに突っ込み、もう片方の手を颯斗の肩に置いた。「またいつでもどうぞ。次はN.N先生に、うちの颯斗の手料理でも振る舞いますよ」颯斗は危うく吹き出しそうになった。「うちの颯斗」だなんて、よくもまあぬけぬけと。それに自分の料理の腕前で他人をもてなすなんて、恥をさらすようなものだ。練のやつ、どうしても俺に恥をかかせたいらしい。「ぜひ!」睦弥は嬉しそうに快諾した。気のせいか、目覚めた後の彼は以前より明るくなったように見える。その時、三人の背後でクラクションが鳴った。一台の黒いセダンが路肩に停まった。「あ、奏だ!」睦弥は振り返り、車に向かって手を振った。ドアが開き、スマートなカジュアルウェアに身を包んだ奏が
その瞬間、練と颯斗は息を呑んだ。一目しただけでは、颯斗にはそれが何なのか判然としなかった。ただ、画面は混沌としており、おびただしい色彩の塊が乱雑に散らばって、支離滅裂というほかない。しかし、目を凝らすと、画面中央の異様な色彩の奔流の中に、かろうじて人のかたちをしたものを認めることができた。未完成のゆえか、その人型の表情は不可解で、泣いているとも笑っているともつかなかった。だが、これを人間と呼ぶには、その姿はあまりに禍々しい。首から下は正常な人体の構造を成しておらず、無数の肉塊と血塗れの臓器が寄り集まった、さながら異形の怪物であった。人型のほかにも、画面にはいくつもの黒い染みのような斑点が描かれている。それが鳥であることだけは、颯斗にも見て取れた。颯斗はただ、呆然とするばかりだった。自分と練が夜を徹して駆けずり回った結果、睦弥が描き上げたのが、これなのか?横目で練の様子を窺うと、彼もまた蒼白になっており、自分と同じ衝撃を受けているのだと察せられた。練と颯斗が押し黙っているのを見て、睦弥は少し不安げな表情を浮かべた。「こういう画風に挑戦するのは初めてなのですが、お二人の目にはどう映りましたか」「そうだなあ……」颯斗は思慮深げに唸り、必死に言葉を捻り出した。「随分とアバンギャルドというか……やはり芸術とは、奥が深いものだな」颯斗が言葉を濁した、その時だった。傍らにいた練が、思いもよらない一言を放ったのは。「ルアンさん、失礼を承知でお訊きしますが、この絵に描かれているのはアルベインさんですか」「アルベインだと!?」颯斗は噴き出しそうになるのを堪え、目を見開いて絵と練を交互に見やった。「これのどこをどう見たらアルベインになるんだよ!?」しかし睦弥は目を輝かせ、がしりと練の手を掴むと、まるで長年の理解者に出会えたかのように興奮して言った。「牧師様、やはりあなたにはお分かりになるのですね!」颯斗は開いた口が塞がらない。もう一度その絵に顔を寄せ、画面の中の人物を食い入るように見つめた。自分の審美眼に問題があるなどと認めたくはない。だが、この異形の塊がアルベインだと?冗談も休み休み言え。数秒も見つめていると、こめかみが疼きだす。こんなものは絵画ではない、ただの精神汚染ではないか。「ルアンさんご自身はいかがですか?この絵の出来栄えには満足
ギャアアアッ――!最後の一羽となった鬼鴉が凄絶な悲鳴を上げ、颯斗の一撃を空中で浴びて砕け散った。地に降り立った颯斗は、肩で息をしながらふと顔を上げる。西の空には月が傾き、町を覆っていた濃霧は、いつの間にか跡形もなく消え失せていた。これほど刺激な体験は、颯斗の人生で初めてのことだった。戦いに没頭するあまり、時の流れなどとうに意識の外にあった。体感では一時間と経っていないはずだが、どうやら心界での時間の流れは現実世界とは少々異なるようだ。一方、颯斗と練がアルベインを見つけた時、彼はすでに満身創痍の有様であった。まともに歩くことさえできず、二人に支えられてようやく立っているのがやっとという状態だ。とりわけ左目は執拗に啄まれたと見え、見るも無惨に潰えて血を流していた。二人がかりで彼を家の中へ運び込むと、その姿を目の当たりにした睦弥は顔面蒼白となった。睦弥は涙をこらえ、自らの手でアルベインの傷を手当てし、慎重に包帯を巻いた。アルベインは終始ベッドに横たわったまま、身じろぎ一つできない。左目の傷はあまりに深く、すでに化膿しかけている。練が診たところ、失明は免れないとのことであった。その事実を告げられるや、睦弥はついに感情の堰を切らし、悲痛な面持ちでアルベインの肩にすがりついて泣き崩れた。眼前の光景に、颯斗の胸にふと罪悪感が芽生える。心界にいるこのアルベインは実在の人間ではなく、あくまで睦弥の潜在意識が生み出した存在に過ぎない。だが、睦弥の悲しみは紛れもない本物だ。アルベインにすがりついて泣きじゃくる姿は、さすがに見ていて胸が痛む。「自分を責めるな。あの時は一刻を争う事態だった。お前自身、我が身を守るのに必死で、アルベインを助ける余裕などなかったはずだ」練の声が意識に響く。「わかってる。けど……」颯斗は小声で呟いた。「あれほど悲しげに泣かれると、情が移ったか?」練は腕を組み、小首を傾げて彼を見やる。颯斗は練を睨みつけた。「悪いかよ」「悪くはない。誰も駄目だとは言っていない」練は肘で颯斗を小突き、余裕綽々の面持ちで言った。「さすがは『俺』が見込んだSAだ。その共感性の高さは天下一品だな」「何が言いたい。睦弥はお前の患者だろう。俺はただ……」そこまで言って、颯斗は顔を赤らめ、気まずそうにそっぽを向いた。『お前を助けたいだけだ』という言葉を、寸で
ちょうどその時、練の目が不意にきらりと光り、顎をしゃくってあたりを示した。「顔を上げて、周りを見てみろ」「え……?」颯斗は訳も分からず顔を上げたが、思わずその場で呆気にとられた。その時になって初めて、颯斗は気づいた。二人の周りの空気はいつの間にか艶やかな極彩色に染め上げられ、鬼鴉たちが我を忘れて自分と練の周囲に集まってきていたのだ。奴らは先ほどのような苛立ちを見せることも、群れを成して睦弥の小屋へ突撃することもなく、ただ陶酔しきった様子で颯斗と練を取り囲み、空気中に充満した感情と欲望を我先にと貪っていた。頭の中で何かが繋がったような感覚があり、颯斗はようやく練の狙いを理解した。つまりこの戦術は、感情と欲望を囮にして鬼鴉の注意を分散させるというものだったのだ。先ほどのブレイザーが目を突かれた際、苦痛、恐怖、そして憤怒が瞬時に爆発し、鬼鴉たちがこぞって群がり、捕食に夢中になるあまり攻撃を忘れてしまったのと同じ理屈だ。練はそれと同じ手を使ったわけだが、彼の手法はずっと刺激的で、鬼鴉にとっては抗いがたいほどの魅力を放っていた。「今だ!」練は弾かれたように立ち上がった。「行け!」颯斗は動こうとせず、股間を押さえながら、もじもじと言い淀んだ。「霧生さん、俺……その……なんか……」「何をもごもごしてるんだ、一体どうした?」練は振り返り、怪訝そうに彼を見つめた。すると颯斗はついに我慢の限界を迎えたかのように、ワオーンと雄叫びを上げて飛びかかり、練の腰を抱え上げた。「おい!?何す……」練の言葉が終わらぬうちに、ふわりと体が軽くなり、両足が地を離れて宙に浮いた。颯斗は練の牧師服の裾をまくり上げると、片足を担ぎ上げて自身の肩に乗せた。それと同時に、あの巨大な凶器がすでに練の蕾に押し当てられていた。練の頭の中が真っ白になった。そうだ、どうして忘れていたんだ。狼というのは連続射精する動物なのだ!狼に限らず、イヌ科の動物は皆そうだ。一度勃起すれば、絶え間なく射精が続く。その間、交尾する双方は結合したままロックされ、離れることができなくなる。この過程は短くても三十分、長ければ一、二時間に及ぶことさえある。「霧生さん……俺、また出そう!」言い終わるか終わらないかのうちに、颯斗は練を抱き寄せ、有無を言わせずその凶器をねじ込んだ。先端が浅く埋まっただけで、
「き、霧生さん!?」颯斗は目を覆っていた狼の爪をわずかに開き、練が自分の股間に顔を埋め、あの凶器を悠然と唇や舌で愛撫している姿を目にした。練は片手で颯斗の腰を撫で、引き締まった下腹部の上を行き来させながら、もう一方の手で颯斗の陰嚢を支え、優しく揉みしだいている。練の舌先は、時にその先端の鋭敏な部分で器用に円を描き、時に凶器を根元まで口に含んで、熱く湿った口腔で勃起した欲望をきつく締め上げ、またある時は強く吸い上げ、颯斗の頭皮が痺れるほどの快感を与えた。以前、刑務所の中でも二人は一度、肌を重ねたことがあった。だが、あの時は治療が目的であり、状況も切迫していたため、二人は速戦即決で初めての交合を済ませた。その最中、颯斗はまるで泥酔したかのように意識が飛び、快感の衝撃で頭が真っ白になり、セックスの楽しみを味わう余裕などほとんどなかった。しかし今回は、練の振る舞いは前回と明らかに違っていた。彼は颯斗を自身の中に受け入れることを急いでおらず、意図的に愛撫の速度を緩め、飽くことなく舌先で性器の先端を弄び、ゆっくりと颯斗の欲望に火を点け、根気強く颯斗の情動を昂らせていた。「霧生さん、これ……何の作戦っすか??」颯斗は耐え切れずに腰をくねらせ、長く息を吐き出した。練は答えず、颯斗の性器から口を離すと、まぶたを持ち上げた。その目尻には、まるで朦朧とした水霧が立ち込めているかのようだった。「気持ちいいか」視線が絡み合い、颯斗の呼吸が一瞬止まり、心臓の鼓動が一つ飛んだ。「霧生さん……」颯斗は動揺して視線を逸らそうとした。「そ……そんな目で見ないでよ」だが、彼が顔を背けようとした矢先、練は再び彼を含み、まるでお仕置きするかのように先端を唇と舌で強くロックし、激しく吸い付いた。「答えろ」練は再びそう問いかけた。颯斗はビクッと体を震わせ、慌てて激しく頷き、喉から興奮の混じった嗚咽を漏らした。「霧生さん、もういじめないでくれ……俺、マジで……我慢できないっす!」颯斗の言葉は決して大袈裟ではなかった。本来、狼の五感は常人の何倍も発達しているため、颯斗にとっての練は、妖怪にとっての三蔵法師の肉のようなものだ。魅惑的なフェロモンを放つ極上の獲物を前に、颯斗の心はずっと灼けつくように熱かった。せっかく必死に抑え込んでいた欲情の炎も、練によってあっさりと再燃さ
一方、颯斗と練ももちろん手をこまねいてはいなかった。それなりに俊敏な身のこなしで、颯斗は鬼鴉の群れの中を縦横無尽に飛び回り、敵を寄せ付けずにいた。だが、だからといって彼の状況がアルベインよりマシだというわけではなかった。自分の心界にいた時、颯斗はなかなかの制御系能力を見せていたが、監獄の囚人にせよ、あの触手タコ怪物にせよ、対峙した時は常に一対一だった。だが鬼鴉は、それらの「魘」とは勝手が違う。攻撃力こそ高くないものの、その数は圧倒的で、多勢に無勢の颯斗は明らかに劣勢だった。一匹を抑え込めば、もう一匹への対応がおろそかになってしまう。実際、戦闘開始からそれほど時間は経っていないにもかかわらず、颯斗にはすでに疲労の色が見えていた。跳躍の高さは徐々に落ち、反応も速度も鈍り始めている。そのことは、最も近くにいる練が誰よりもはっきりと見て取っていた。このままいけば、颯斗が力尽きるのは時間の問題だと、練には分かっていた。何とかして鬼鴉の注意を逸らし、攻撃を止めさせなければならない。だが、一体どうすればいい?練が必死に策を巡らせていたその時、不意に傍らで悲鳴が上がった。見ればアルベインが片目を押さえて片膝をついている。苦痛に歪むその顔、掌の隙間からは鮮血が止めどなく溢れ出し、鬼鴉に目を啄まれたのは明らかだった。「貴様ら……クズ共がっ!!」激昂したアルベインの残された片目が不意に暗く沈み、身の毛もよだつような殺意が浮かび上がった。天を仰いで咆哮を上げると、瞬時に腕を伸ばして鬼鴉の首を鷲掴みにし、グシャリという音と共にその首を力任せにねじ切ってしまった。「霧生さん、アルベインを助けないと!」颯斗が助太刀に入ろうとした瞬間、練に首元の毛をむんずと掴まれた。「忘れたのか?アルベインは人間じゃない。あれは睦弥の潜在意識の投影にすぎないんだ」「でも、だからって黙って見殺しにするのか」「焦るな。まずはあれを見ろ」練の視線を追った颯斗の目に、信じがたい光景が飛び込んできた。首をねじ切られた鬼鴉は地面に落ち、アルベインに踏み潰されて血肉の混じった泥と化した。項垂れたままふらりと一歩足を踏み出すアルベイン。その全身には、いくつもの淀んだ空気が纏わりついていた。それは淀んでいるというより、汚れた絵の具箱を沼地にぶち撒けたかのような色合いだった。憤怒、嫌悪、苛立ち、