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第4話

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-12-29 07:36:31

「手を貸してやろうか?」

 騎士団長殿からの申し出です。グリーン公爵家からの申し出ですので断ることはできません。それに、解雇してしまった使用人を探し出すと言っても時間と労力が物凄くかかりそう。

「お願いいたします」

「対価はまた傷ついた時にあなたに癒していただきたい。あなたは他の方とは違う感じがする」

 私の力でいいのならいくらでも。魔力が続く限り。

 とりあえずのお付き侍女を選抜して一晩過ごす。

 部屋が荒れている……。何故直しておかないの?

「私の部屋がぐちゃぐちゃよ?なんで直しておいていないの?お付き侍女は誰?担当は?」

 誰一人挙手しなかった。

「あー、その程度の忠誠なのね。あなた達全員解雇よ」

 その日は仕方ないので私が自分で部屋を直して生活をした。

 翌日、髪を梳いてくれるのはいいけど、「痛い」って言ってるのにひっぱったまま。謝りもしない。

「どういうつもりなの?」と、問いただしても、「侯爵様の髪がもつれてるのが悪いんですよ」と私のせいにした。解雇。

「お湯が沸きました」と言うのでお風呂に入ろうとすると、本当にお湯が沸いている。沸騰しているお風呂のお湯…。

「あなたはこのお風呂に入れる?」と聞いても、「お風呂に入るから、お湯を沸かしてちょうだい」と言ったのは、侯爵様です」と言う。解雇。

 私はこの一連の侍女の行動がどうしてもおかしいと思い、騎士団長殿に相談をしてみた。

「確かにあなたとオーウェンズ侯爵家に忠誠を誓っているわりには行動がお粗末だよね。俺の方でも調査してみるよ」

「お手数をおかけします」

「なんか本当に忠誠を誓ってるの?って聞きたくなるよね」

「全くその通りです」

「シッ」

 ケヴィン様に静かにするように促されました。

 耳をそばだてると、聞こえてきます。

「あの女、早くも音を上げるんじゃない?女の分際で侯爵様とか言われて調子に乗ってるのよ」

「そうよねー」

「あんな女に忠誠誓うわけないじゃない?信じ込むなんて馬鹿らしい(笑)」

「だそうだ。どうする?」

「もう一度使用人を集めて聞きましょうか?その時の仕草やなんかでわかりますよね」

「そうだな。通常ピシッとしているもんだしな。それもできないようじゃ使用人失格だな。少なくとも侯爵家の使用人には相応しくない」

 後日、使用人をエントランスに集合させた。

「コレで全員かしら?」

「全員でーす」

 この男、解雇決定。私を舐めてるの?その語尾は何?

 ピシッとしている使用人もいれば、服を着崩している人もいるし、ダラダラしている人もいる。あまつさえ、隣の使用人と話し出す人も。

「ふーん。わかったわ、あなたとあなたとあなたとあなたとあなたとあなたは使用人としてやる気がないみたいね。帰っていいわよ?ご苦労様」

「え?なんで」

「なんでって自分が一番分かってるんじゃない?私のことを小娘だと侮っているんでしょ?だから、こんな場でも私語をする。この場で一番権力があるのは私よ?忘れているのかしら?」

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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
buchi
せっかく、侯爵家に戻ってきたのに、使用人が犯行的な態度なんだね。舐めてるって言うか、義母に何か吹き込まれているのかな!それにしても、雇用主に反抗的な態度はアウトだよね笑笑。職を無くすだけなのに!
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