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空を知る街ヤンガミ編 EP6 15年の継ぎ接ぎ

ผู้เขียน: ふわり
last update วันที่เผยแพร่: 2026-06-30 21:01:48

20:00…。

まだ何も動かない。

少し強い風が吹いていて。不気味さを幾分にも掻き立てる。

カダインは村の各方面に、1万の大軍を配置させている。動きがあればすぐに知らせが届くはずだ。

「炎の巫女殿。敵が来ない可能性もあるのではないか?」

カダインの問いかけに、カタリナは被りを振る。

「必ず来るわ。私がここにいる限りね。15年の因縁は…お互いに深いものなのよ…。」

「だといいのだが…。」

カダインは何も起きない戦場に、少し焦りを見せている。

「隊長殿。敵はもう眼前にいるものと考えた方がいい。」

「眼前?」

カダインが聞くと、カタリナは頷いた。

「相手は山賊。奇襲は得意中の得意。さらに率いるのは人型機械。人知の範囲で測るのはリスクが高いってことよ。」

その時、東の方から赤い火が昇った。

「来たか!」

カダインはすぐに近衛を率いて東へ向かおうとする。

「隊長殿。待って。」

カタリナが止める。

「どうされた?」

「妙だわ。」

「何がです?」

カダインの問いかけに、カタリナは冷静に答える。

「この村に来てから、色々と詮索していのだけれど…。いつも被害が大きかったのは南と西。東はただでさえ防護柵が強固な上、外部から侵入が難しい立地。」

「そこをあえて突いたのでは?」

カダインの問いに、被りを振る。

「この大軍は均等に配備されている。それは向こうも事前に調べているはずよ。どこを突いても敵の数が同じなら、あえて消耗するルートを選ぶ理由があるかしら?」

カタリナの言う通り、東の地理が最も頑丈である。

「ならば。東は囮?」

「その可能性が高いわね。隊長殿。各場に配備した騎士団の指示役には、どうご命令されています?」

「戦況に応じて対応せよ!…と。」

「その騎士たちの実戦経験は?」

「猛者は皆、大国との睨み合いに出陣している。ここにいるのは経験の浅い者ばかりだ。」

カタリナは考えた。

「その情報も敵に漏れてるとしたら…。私たちはもう手のひらの上…。」

「我が軍に裏切り者がいると?」

「相手は人型機械です。1度視界にいれれば、相手の経験値など容易く解像できる。」

「ならば…。まさか…。」

「その通り。向こうの狙いはただ1つ。ここ!本陣よ!」

カタリナの読みに、カダインは固唾を飲む。

「まさしく…。敵は眼前というわけか…。」

近衛兵は、カダインとカタリナを取り囲む。

「くる!」

カタリナは炎の剣を作り出し構えた。それに同調するようにカダインも2本の短刀を抜刀する。

「短刀二刀流とは、珍しい武器ね。」

「それはお互い様だ!」

山賊は、東の防護柵に火をつけて、一気に奇襲をかけた。

立ち込める煙を見て、正面を固めていた軍を任されていた若い分隊長が、東へと援軍を送る。

手薄になった正面の兵を、300の人型機械があっという間に駆逐した。

そして、血の雨を浴びながら、周りには目もくれず、真っ直ぐと本陣へと向かっていく。

本陣。

騎士団側。カタリナ、カダイン他近衛兵1500。

グリンベール側。人型機械300。

睨み合いが始まった。

「皆!気を引き締めろ!」

カダインの叫びに軍の活気は上がる。

(事前の調べと言い。かなり頭の回る相手が、この300の中に紛れてる。本丸はそいつね。)

カタリナは静かに分析しながら敵を見据えていた。

人型機械たちは辺りに分散していく。

「全軍!シュプルーン騎士団の底力を見せてやれ!」

カダインの掛け声で、1500の軍は、辺りの人型機械に斬りかかっていく。

「隊長殿。この分散も策略かもしれない。」

カタリナの読みは当たっていた。

散り散りになった軍の隙間を縫うように、1人の不気味な女が突っ込んできた。

「闇に消えろ!」

両手に剣型の闇そのものを握りしめて、カタリナに襲いかかる。

「それはまさか…。」

カタリナの剣と不気味な女の剣が激しく交錯する。

よく見れば、この女。首や腕に縫い跡があり、継ぎ接ぎ状態だ。

「闇龍の咆哮!」

継ぎ接ぎの女の背後に、巨大な闇の龍が現れた。

「間違いない…。ミレア…。 」

カタリナがそう言うが、女は何も答えない。それどころか迷うことなく、闇龍の口から砲撃を繰り出した。

「まずい!」

カタリナは素早い動きで、横にいたカダインを抱えて砲撃から逃れた。

「隊長殿!しっかり。あれは私のフレアリングと同じ。ダークリングよ。」

「炎の巫女と同じような力を持つ者が…他にもいたとは…。」

カダインの短刀を持つ手は震えていた。それも仕方ない。女のおぞましい見た目、繰り出される技、どれも人間の領域を越えている。

「隊長殿。私に任せてください。」

カタリナはそう言うと叫ぶ。

「久しぶりね。炎龍の咆哮!」

炎の龍が砲撃を繰り出す。

そして追い打ちをかけるように走り出す。

「炎天の舞!」

神速を超える舞で、炎を纏いながら女へと斬りかかった。

そして炎剣が首元に届いた瞬間、カタリナは気づいた。

(手応えが…ない…。)

カタリナが斬ったのは、闇でしかなかった。

継ぎ接ぎの女本体はすでに、カダインの前に立っている。

(しまった…狙いはそちらか…!)

継ぎ接ぎ女の剣が、カダインを襲う。

「舐めるな!」

カダインも震える手を、気持ちで止めて、応戦する。しかし実力差は圧倒的だ。

闇剣を防いだ短刀ごと吹き飛ばされる。

継ぎ接ぎ女がその隙を逃すわけなどない。

闇龍の口が完璧に、カダインを捉えた。

「終わりよ!」

砲撃が一直線にカダインへ向かう。

「炎天の舞!」

間一髪。カタリナがカダインを押し飛ばした。

しかし2つ目の矢はすでに放たれていた。

「闇弓!」

3発の矢が、カタリナを貫いていた。

両足と腹。致命傷は避けている。しかし闇龍の口はすでにカタリナ目掛けて砲撃を放っていた。

(ミレア…。)

カタリナは砲撃をまともに受けて、後方の家屋へと叩きつけられた。

偶然にもその家屋にはルーナが隠れている。

「お母さん…?」

見たことも無いほどに、ボロボロになっている母を見て、ルーナは言葉を失った。

「…ルーナ…逃げ…る…のよ…。」

カタリナの絞り出した言葉も虚しく。継ぎ接ぎの女は闇剣を振りかざして立っていた。

震えるルーナ。

カダインはすでに先程の衝突で、骨が折れている。

家屋が崩れたせいで、周囲の状況がはっきりと見えた。

あれだけ勇ましかった騎士たちが無惨な姿で倒れている。

「…お母さん…。これが戦争…。」

ルーナは涙を堪えながら、立ち上がった。

両手を広げて、倒れている母の前に立つ。

「お母さんは殺させない…。」

「…ルーナ…逃げ…て…。」

無情にも継ぎ接ぎ女の剣は、ルーナめがけて振り下ろされた。

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