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07

Author: 槇瀬陽翔
last update publish date: 2025-08-07 17:49:42
学園を出てバスに乗り込み、いつものバス停で降りて足早に家へと向かう。

少しだけ焦る気持ちを抑えながら鍵を開けて中に入るけど母の靴は見当たらない。

「まだ来てねぇのか…」

俺の方が早く着いたらしい。

しんとする家の中。相変わらず誰もいねぇ。

俺は靴を脱ぎ捨てて2階へと上がり自分の部屋に入る。クローゼットを開けて制服から普段着に着替えて1階へと戻りリビングに入る。

リビングの壁に掛けてある時計を見れば13時45分。

「相変わらずだな。いつもの時間とかいいつつ遅いし」

いつもの時間と言いつつ来るのはいつも遅い。

俺はソファに横になり雑誌を取り読み始めた。もう読み終わった雑誌だからつまらないけど…。

半分ぐらい読み終えた頃

ガチャン

玄関が開いた音がする。帰ってきたのか。俺はどうこうするわけでもなく、そのままの体勢で雑誌を読んでいた。

「あら…いたの…」

俺の存在がリビングにあるのに気が付いて驚く。

「ん」

俺は短く返事をした。

わかってる、俺を見てるわけじゃない。ただ、存在を確認しただけ。そこにいると…。

足音がリビングから離れていく。

「お金いつものように振
槇瀬陽翔

2026/01/21…今更ながら誤字脱字等の修正をしました。

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  • 蒼い華が咲く   134

    渡がドラッグ所持で捕まったことは翌日、全校生徒に伝わっていた。「相変わらず情報が早いことで…」俺は呟き自分の席に着く。「特Aに転校生だって」なんてクラスで噂になっている。俺には関係ないけどな。誰が来ようとさ。それに歪んだものは歪んだまま。元には戻らないんだ。それを一番知ってるのは俺自身。みんなが俺と距離を開けてるのは知ってるし俺自身近付けさせないようにしてるし…此処にいるのも潮時かもな…俺はボーっと窓の外を見ていた。これが終われば自由になってもいいよな…みんなの前から消えちゃってもいいよな…俺は小さく息を吐き机にうつ伏す。一番後ろって便利だよな。教室の全体が見えるんだからさ。みんな色んなことやってバカなことやって楽しんでる。俺には入り込めない世界だけどさ。俺が入っちゃいけない世界なんだ。俺が入ればすべて壊してしまう。だから歪んだままでいい。一緒にバカをやってた頃に戻らなくてもいい。俺の心はもう決まってるから……。だからみんな俺のこと忘れてくれ……記憶の中から総て消して……俺が姿を消すまでの間に……「バイバイ」俺は小さく呟く。誰にも聞こえないように。ごめんな翔太。俺はお前にも何も告げずに消えるから…だからメンバーのこと大事にしてやってくれ。拓ちゃんもごめんね……俺のわがままにばっかり付き合わせちゃったよな。でもこれが終わったら俺はあなたの前からも消えるから…だからごめんな…特Aクラスに転校生がきたのはその日のうちに全校に知れわたった。大人しくて可愛い子らしい。俺は興味ないけど…。俺は東棟に向かうために教室を出て廊下を歩いていたら、ちょうど反対側から拓ちゃんが歩いてきた。隣にいるのが噂の転校生なのか。確かに可愛い子だ。ふと拓ちゃんと視線が合ったがあからさまに逸らされた。まるで俺に見せつけるように隣の子と仲良く楽しそうに話してる。別にそんなことしなくてもいいのにな。俺は無言のまま二人の横を通り抜ける。そして東棟へと向かう。目的地はどこにしようか?なんて考えながら歩いていたらたどり着いた場所は音楽室。なんとまぁ~こんなところにたどり着くとはな…。俺はピアノの前に座り蓋を開け鍵盤を押す。やっぱりキレイな音がする。誰かが調律してるんだな。「こういう時はやっぱりあの曲かな?」俺はそう呟

  • 蒼い華が咲く   133

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  • 蒼い華が咲く   130

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  • 蒼い華が咲く   36

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  • 蒼い華が咲く   30

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  • 蒼い華が咲く   21

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  • 蒼い華が咲く   13

    「翔ちゃん、みんな酷いと思わない?」 放課になってから翔太に聞いてみる。 「お前さ、その傷とその身体のキスマーク関係してねぇか?」 反対に翔太が真面目な顔をして聞いてきた。 「ひでぇ、男や女遊びで自殺するような奴だったの俺?」 それを冗談でかわしてやった。 「お前なぁ、こっちは真面目だっての。後ろ見たら真っ赤だぞ? ビビるだろ行き成りだと」 そしたら真面目に怒られた。 「イヤ、これとこれは関係ない。因みにこれは合意の上でやったやつだし」 俺はキスマークと手首を指さし答える。 「じゃぁ…例の件とか? …泣いただろお前…」 翔太は声を潜めて聞いてくる。うぐっ、やっぱり泣いたの

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