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09

Author: 槇瀬陽翔
last update publish date: 2025-08-09 18:45:35
「ねぇ翔ちゃん、ドレッシングがゴマ味しかないけどいい?」

俺はふと思い出したことを聞いてみる。サラダを作る予定だったけど、俺はドレッシング派だからドレッシングしかないんだ。

「ん? あぁ、いいぜ」

集中してる翔太からは生返事が返ってくる。

翔太のヤツは一個のことに集中すると周りのこと考えられなくなるんだよね。俺と違って集中するとそれに集中するからさ。俺はその気がないからあんまり集中しないんだけどね。

あいつのことだから晩飯ができる前に課題を終わらせる気だよ。

俺は課題をやってる翔太をそのままに晩飯の続きをする。と言ってもあとは煮込むだけだからそんなに時間はかからないけどね。

俺はぼんやりと鍋を見つめる。考えるのは自分の存在の意味。

俺の存在理由は何?

俺はいてもいいの?

そんなことばかりが頭の中に浮かんでは消えていく。

「はっ、バカらしい」

今に始まったことじゃないのに…。

「翔ちゃん出来たよぉ」

俺は出来上がったご飯をテーブルに並べながら翔太を呼ぶ。

「ん、今行く」

翔太はノートと教科書を片付けてキッチンに出てくる。

「食べよう」

俺が椅子に座って言え
槇瀬陽翔

2026/01/21…今更ながら誤字脱字等の修正をしました。

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