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Author: 槇瀬光琉
last update publish date: 2026-05-24 19:12:20

俺は暫く着歴を見て考えていたがその番号に電話を掛けた。

数回のコールの後で

『もしもし?』

そう返事が返ってきた。

「あ…俺…織田だけど…」

そこまで言いかけて言葉が出ない。

『何かあったか?』

落ち着いた返事が返ってくる。

「あのさ…俺とあんたって親しかったのか? …俺…親しい奴以外には番号教えないんだけど…」

俺は躊躇いながら聞いてみる。

『…それを聞いてどうするんだ?』

そんな返事が返ってきた。俺はこいつと親しくなかったのか?

「え…あ…いや…その…」

じゃぁ何故こんなに着歴が残ってるんだ?

『他人に聞いた記憶を知っても仕方ないだろう』

もしかして怒ってる?

「あ…ごめん…」

俺はとっさに謝ってしまった。なんで?

『…電話するぐらいだから仲は悪くなかった。…それ以上は特になにもない』

言葉に棘がある。そう感じるのは何故?

俺が記憶を失くしたから?

「…そ…そうなんだ…ありがと…ごめん…じゃぁ…」

俺はそう言って電話を切った。掛けなければよかった。

何故だかそう感じてしまった。

明らかに彼は怒っていた。

なんに対して? 俺に対して?

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