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Author: 槇瀬陽翔
last update publish date: 2025-09-07 20:01:58
「ありがとう金狼さん」

片づけを終えた金狼さんに俺は頭を下げた。お礼はちゃんと言わないとさ。

「着替えなきゃいけないから帰るけど大丈夫か?」

そんな俺に金狼さんが聞いてくる。

それは怪我のこと? それとも昨夜の涙のこと?

「大丈夫。金狼さんの作ってくれた美味しいオムライスのおかげでメッチャ元気出たから」

ニカって笑って答えた。だってこれは嘘じゃないもん。

「そうか、ならいい」

俺の言葉を聞きソファに掛けてあった上着を取り袖を通す。

「あっ、金狼さん煙草いる? 俺さ、あんまり吸わないから余ってるんだけど…いるならもらって帰ってよ」

俺はふと煙草の存在を思い出して聞いてみた。金狼さんは意味が分からずキョトンとした顔で俺を見た。

「あー、親がさ買ってくれるんだけど、俺ってそんなに吸わないしさ」

俺は言葉を濁しながら説明をする。親が自主的に買っておいておくだけ。自分で買ってくれと頼んだわけじゃない。それに俺は止められている。翔太は絶対に吸わないから聞いてない。酒はばかすか飲むけどさ。

「もらっても大丈夫ならもらっていくがいいのか?」

金狼さんは俺の事情を深く追求すること
槇瀬陽翔

2026/01/21…今更ながら誤字脱字等の修正をしました。

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    side拓真夜の公園で一人でいる蒼華に声をかけたあの日から俺は大きな罪を背負った。それは決して消すことのできぬ罪。タブーを犯した俺が決して逃げることのできぬ罪。それでいいと思った。ずっと見続けてきた蒼華の崩壊の姿を…あの姿をもう見たくなくて俺のこの手で止めることができたのならと思い続けて…俺はあの日、大罪を背負う決心をした。蒼華と接触をすればZEAに俺の情報が行くことはわかっていた。だからあえて隠すことはしなかった。ZEAの頭である苗代には俺の気持ちは既に伝えてあったから…。まだ俺がGoldWolfの頭であったあの時に俺は苗代に頭を下げてまで蒼華の…織田蒼樹のすべてを知りたか

  • 蒼い華が咲く   66

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  • 蒼い華が咲く   65 翔太の想いと拓真の気持ち

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