LOGIN何だかんだと怒涛の如く日数は過ぎ、体育祭の準備もむちゃくちゃなスケジュールでこなしついにやって来ました本番。俺はというと実は昨日から体調不良中。咳とくしゃみと寒気がね…いわゆる風邪ですかね。引いちゃったみたいなんですよ。「まずった…。うん。まずったよな…」独り言のように呟く。「どうせまた頭を乾かさないで寝たんだろ?」隣で翔太が痛い所を突いて来てくれる。「うっ、なんでわかるかなぁ~。もしかして盗撮してる?」なんて冗談を言ってみる。「アホ。お前よくやるだろうが…。どんだけお前と一緒にいたと思ってんだよ? 付き合いなげぇんだぞ?」翔太は呆れ顔で答えてくる。「そうですねぇ~。長いですもんねぇ~。翔ちゃん上着貸して…寒い」俺は翔太からジャージの上着を奪い取る。「そんなんで大丈夫なのかよお前は?」翔太は俺を見て聞いてくる。「うぃ。大丈夫でしょ? 熱が出なきゃ大丈夫よ、俺」俺は上着を重ね着して答える。困ったことに熱が出ちゃうと動けなくなるんだけどね。熱が出なきゃ平気なのさ、俺。「まぁ無理すんな」翔太はそう言って俺の頭を撫でる。「うぃ。無理せず頑張りま~す」俺はそう答えた。だって俺、エントリーされてる競技が多いのよ?みんな勝手に決めてくれたから…。それに出なきゃいけないわけ。こんな所で倒れてる場合じゃありませ~ん。「織田。ちょっといいか? 本部で手伝って欲しいんだけど…大丈夫か?」拓ちゃんが俺を呼びにきて言う。俺は立ち上がると「ん。平気。翔ちゃんありがと」翔ちゃんに上着を返し拓ちゃんと本部に行く。「…くっしゅ…」俺は拓ちゃんの後ろでくしゃみしてたら「風邪でも引いたんだろ? これ着てろ」拓ちゃんが自分の上着を脱いで俺に着せちゃった。「…くしゅっ…でも…拓ちゃんが寒いでしょ?」俺は聞いてみる。拓ちゃんはジャージのチャックをしっかり閉じ「俺は大丈夫だ。で、やって欲しいことはここに結果を記録していく仕事だ」拓ちゃんはプリントと鉛筆を机に置きながら言ってくる。俺は席に座り「あ…。でも俺すぐ出番だよ?」自分の出番の事を思い出し言う。「出番の時はそっちが優先でいいから。それまでは俺たちがやってるし」拓ちゃんはそういいながら別のことを始める。「あれ? もしかして誰か休み?」俺は鉛筆を弄りながら聞いてみる。「
「蒼樹」 ボーっと薬のカプセルを見ていたら名前を呼ばれた。 「え? あ…何?」 俺は拓ちゃんを見て聞いてみる。 「焦らなくていいんだから。ゆっくりいけばいいんだ」 拓ちゃんはそう言って俺の頭を撫でる。 「うん。そうだね。明日からはヨーグルトで頑張ってみる」 俺は拓ちゃんに抱きつきいう。 「そうだな。少しずつチャレンジしていこう」 拓ちゃんは俺を抱きしめ返し言ってくれる。 やっぱり拓ちゃんに抱きしめられるの好きだな。 「この後どこか行くか? それとも家でゆっくりしてるか?」 拓ちゃんは俺の頭を撫でながら聞いてくる。 「う~ん。どうしようかなぁ~…」 俺は拓ちゃんに抱きついたまま考える。 拓ちゃんと出かけるのも捨てがたいし、このまま家でゆっくりしてるのも捨てがたい… 「う~ん…決まらない~」 俺は上目遣いで拓ちゃんを見る。拓ちゃんは苦笑を浮かべ 「だと思った。まぁ俺も決めてないけど」 そういう。俺は拓ちゃんに抱きついたまま 「じゃぁさ。このままダラダラしてない?」 俺はそう聞いてみる。 「それも悪くないな」 拓ちゃんはすんなり俺の意見を了解してくれた。 「んふふ。やっぱり拓ちゃんは優しいな」 俺は拓ちゃんに抱きつく腕に少しだけ力を込めた。 「お前限定だけどな」 拓真はそうはっきりと言ってくる。「うっ」 俺はその言葉に真っ赤になる。そういう言葉って聞きなれてないから仕方ないよ。 実の親からの本当の愛を受けたことがないんだからさ。 こんなストレートな言葉って照れちゃうんだよ。「早く慣れろよ」 なんて拓ちゃんは言って俺の額にキスをする。食器を片付けて俺と拓ちゃんは俺の部屋へと移動した。 でベッドの上で拓ちゃんは壁に凭れて座り俺はそんな拓ちゃんに凭れて座っている。 俺のお腹に拓ちゃんの両手があるから、俺はその手を触って遊んでいる。「あのさ拓ちゃん」 俺は拓ちゃんの手を触ったまま声をかけた。 「ん? なんだ?」 拓ちゃんが俺の肩に顎を乗せて聞き返してくる。 「うん。あのさ…こんなこと俺が言えた義務じゃないのわかってるんだけどさ…」 本当は俺に言う資格がないのはわかってる。 「何だ? 言ってみろよ」 拓ちゃんはそう言ってくれる。 「うん。あのさ。GoldWolfには戻ってほしくないなって…
俺は拓ちゃんに案内されて病院まで来ていた。拓ちゃんは受付でなんか話してる。「蒼樹。ちょっと」なんて呼ばれるから行くと「これ書いてくれ。初診だし。保険証あるよな?」そういわれる。「あ…そうだな」俺は財布の中から保険証を取り出し手渡された紙を書き出す。全部書き終え俺は保険証と一緒に受付に出す。「少しお待ちくださいね」なんていわれるから俺は椅子に座って待った。「織田さんお待たせしました」そう呼ばれるから受付に行く。「保険証ありがとうございます。今ご案内しますね」そういわれる。俺は保険証を財布にしまう。「こちらです」そう言われる。俺は拓ちゃんと一緒に着いていった。目的地は内科。「こちらでお待ちくださいね」そういわれる。拓ちゃんは「そこ座ってな」俺に空いてる席に座るように言う。「立っても平気だけど?」俺は聞いてみるけど「いいから座ってろ」そう言われるから「ん。わかった」俺は諦め椅子に座った。あの後、俺は色んな検査を受けました。まる。血液検査とかね。色々とね。で、只今お兄さんの前に座ってま~す。勿論、拓ちゃん込みで…。「検査の結果はやっぱり異常は見当たらない」勝さんはカルテを見ながら言ってくる。「はぁ」俺はそう答えた。「今まで通り薬でってことになるけど、薬はあくまでも補助的なものだから蒼樹くんが少しでも食べられるように努力していってほしいんだ」勝さんはそう言ってくる。「努力ですか…。それで治るのかな?」俺は聞いてみる。「今よりはよくなると思うけど…。少しずつでいいからチャレンジしてみてごらん。拓真もいるんだし。何かの手助けにはなるだろう」勝さんはそう言う。俺は拓ちゃんの方を見てみる。「俺は構わないぞ?」拓ちゃんはそう言ってくれた。やっぱり優しいな。「んじゃぁ。頑張ってみる」俺はそう答えた。「薬は今まで通りのを出しとくからちゃんと飲むように!」勝さんに釘刺されちゃった。「は~い」俺は素直に返事をする。「吉田には俺から言っとくから。診察はこれで終わり。後は薬もらって帰っていいぞ」勝さんはそう言ってくれる。「ありがとうございました」俺はお礼を言って拓ちゃんと一緒に診察室を出た。順番待ちして処方箋もらって、薬局で薬もらって俺達は一旦、拓ちゃんの家に戻った。「結構時間かかったな」
家に戻ってから、意外にもすんなり俺は解放されてお風呂を先に頂き、拓ちゃんの部屋でポツンと膝を抱えて隅っこに座っていた。今ね。拓ちゃんはお風呂なの。だから俺一人っきり。ポツンと座ってボーっとしてたの。「どうした? 疲れたか?」フワッと横から抱き締められ拓ちゃんの髪の毛が俺の頬を撫でる。「ん? うぅん。大丈夫」俺はそう答える。疲れてないのは本当だから……。拓ちゃんはそのまま俺の後ろに座り「どうした? 言いたいこといってもいいんだぞ?」そう聞いてくる。俺は拓ちゃんにそっと寄りかかって「甘えてもいい?」聞いてみる。拓ちゃんは俺を抱き締める腕に力を込め「あぁ。好きなだけ甘えていいぞ」そう言ってくれる。俺は拓ちゃんの腕を掴み「もう少しこのままでいて…」呟く。そしたら優しく撫でられた。「蒼樹。おいで」拓ちゃんは俺を立たせるとベッドまで行き朝と同じ体勢で俺を抱き締めてくれる。俺は拓ちゃんに寄りかかって拓ちゃんの指に自分の指を絡めていた。なんか不思議……ただこうしてるだけで落ち着くんだもん……凄く幸せなかんじ……「蒼樹。好きだよ」拓ちゃんが俺の手を握り締め告げてくる。「うん。俺も好き。拓ちゃんが好き…」俺は拓ちゃんの手を握り返した。「そろそろ寝ないと明日は検査だからな」拓ちゃんは時計を見て言う。俺も時計を見て「そうだね…。寝ないとまずいよね」だってもう12時だし…。「電気消してくる。ちょっと待ってな」拓ちゃんはベッドを降り部屋の電気を消しに行く。そして戻ってくると「ほら。おいで蒼樹」布団を上げ俺を呼ぶ。俺は誘われるようにそっちに移動する。拓真は俺を布団に入れると自分も入ると俺を抱き締めてきた。「あ…」拓ちゃんが突然そんな声を上げる。「どうしたの?」俺が上を向くとそっとキスが降りてきた。触れるだけのキス。何度もしてくれた。「お休みのキス。なんてな」拓ちゃんはそういう。俺は拓ちゃんのパジャマを掴み「もっとして?」なんて言ってみる。そしたらフッて拓ちゃんは笑い俺の顔を両手で包み込むと顔中にキスしてくれた。あぁ。俺ってやっぱり拓ちゃんに甘えるの好きなんだ……拓ちゃんが好きで好きでしょうがない……「…ん…」さっきとは違うキスが唇に降りてくる。何度も繰り返すキス。拓ちゃんとのキスって大好き。チュッて音
美優さんの運転する車で着いた場所は高級レストラン!ちょっと~!何でこーなるの~!俺はすっごい不安で拓ちゃんの服の裾を掴んでクイクイって引っ張ってみた。 拓ちゃんは俺を見て 「大丈夫だって。ここバイキングだし。知り合いの店だから」 そう教えてくれる。でも不安なんですが…だって…お母さんがどうとか言ってたし…拓ちゃんは俺の手を握り 「行くぞ」 なんて歩き出した。俺はそれについてくしかないんだけどさ。 でもやっぱりちょっと緊張してて手が震えてるよ。 少しだけ拓ちゃんの握る力が強まる。 まるで俺を安心させるように…店の中に入ってさっさと店の中を歩いていく。場所知ってるってか決まってるのかな?なんて思ったら拓ちゃんが立ち止まる。 「んにゃ」 よそごと考えてたから思いっきり拓ちゃんの背中に顔をぶつけちゃったよ。 「大丈夫か? 紹介する俺の両親と兄貴」 拓ちゃんが振り返り教えてくれる。んの~~~~~~~~!一家総出ですか?俺は拓ちゃんの後ろから出て 「は…初めまして織田蒼樹です」 取り敢えず挨拶をする。だって礼儀でしょ? うわぁ!お母さん凄い美人。 お父さんは凄い紳士的。お兄さんもかっこいい。 拓ちゃんの家族ってみんな美人さん! 「初めまして。拓真の父の啓三です。でこっちが妻の綾乃に長男の勝。さぁ立ってないで座りなさい」 そう紹介される。美優さんたちももう座ってるし…… 俺はどうすれば…なんて考えてたら 「ほら」 拓ちゃんがここに座れとばかりに椅子を動かしてくれるから俺は大人しくそこに座った。 拓ちゃんはそのまま俺の隣に座ったんだけどね。 「真帆に聞いてたけど蒼樹くんってほんとキレイね」 なんてお母さんが言ってくる。 「そんな…皆さんのが美人じゃないですか!」 俺はつい思ってたことを言ってしまった。 あ…また言っちゃった。 「だから蒼樹くんもキレイだって」 佳代さんが言ってくる。美優さんは隣で頷いてるし。 「えぇ…そんなことないですよ~」 俺は思いっきり否定をする。だって本当のことだし。 「拓真。明日10時に病院に蒼樹くん連れて来いよ」 勝さんが急にそういう。 「わかった」 拓ちゃんがそう答えてる。 あ…俺の検査だっけ… 「すみません…なんか俺のせいで…検査なんか頼んじゃって…」
「ほえぇ~」 俺はリビングに来て部屋の中を見て思わずそんな声が出た。すんごいの。広くて色んな物が飾ってあって…。「親父の趣味だ。先に部屋行くか。荷物置きに行かなきゃいけないしな」 ずっと俺の荷物を持ってた拓ちゃんがいう。 「うん」 俺は素直に頷いた。 拓ちゃんはそのままリビングを抜けて階段を上がっていく。ひっろ~い!マジで広い。迷子になりそう。「蒼樹こっち」 拓ちゃんに呼ばれ俺は小走りでついていけば 「ここだ」 拓ちゃんがドアを開けてくれる。きんちょー。初めてだよ。他の人の家に行くとか部屋に入るの…「お邪魔しまーす」 俺はそういいながら部屋に入った。ひろ~い。モノクロの家具で揃えられてる。なんか拓ちゃんらしい感じ。 「なんか拓ちゃんらしい感じの部屋だね。」 俺はそう言って振り返ると 「いやぁ~ん。本当に連れてきてくれた~!」 なんて言葉と共に抱き締められた。胸があたって苦しい…。窒息しますよ俺?「姉貴。蒼樹が死ぬ」 拓ちゃんはあくまでも冷静に俺からお姉さんを引き剥がす。 「んもう。拓真の意地悪。まぁいいわ。初めまして拓真の姉の佳代です」 そう言いながらお姉さんは俺に名刺をくれた。 「初めまして。織田蒼樹です」 俺は名刺を受け取り驚く。だって、だって、デザイナーって書いてあるんだよ?拓ちゃんちの家族ってどうなってんの?「美優姉は? まだ病院?」 拓ちゃんは俺のカバンを置きながら聞いている。 「あ~うん。そろそろ帰ってくるはず。ねっねっ蒼樹くん。お茶しよう、お茶」 俺はそう言われ佳代さんに引きずられるように拓ちゃんの部屋からリビングへと連れ出された。 「さぁ座って」 リビングに来ると佳代さんは俺をソファに座らせキッチンに行ってしまう。 俺は大人しく座って待っていた。暫くして佳代さんが戻ってきて 「はいどうぞ」 紅茶の入ったカップを俺の前に置いてくれる。 「ありがとうございます」 俺はそう言って頭を下げる。 「そんなにかしこまらなくていいわよ。楽にいきましょ。ね」 佳代さんはそう言って笑う。けど……正直どう接していいのかわからない……こんなの初めてだから……「難しい顔になってるよ。蒼樹君もしかしてこういうの初めて?」 佳代さんがそう聞いてくる。 「はい。俺…友達の家とか行った
東棟から西棟の教室に戻ろうと思って階段を下りてたら会長さんが壁に凭れて待ってた。 「ごめんね? 俺のせいで会長さんにも迷惑がいっちゃったでしょ?」 俺は小さく笑いながら聞いてみた。俺のとこに来たってことは会長さんの所にも行ったってことだし… 「俺は大丈夫だ。お前は? 大丈夫か?」 会長さんに反対に聞かれちゃったや。 「大丈夫だよ。迷惑かけたのはこっちだしさ。ごめんね?」 俺はぺこりと頭を下げた。間違いなく、俺が起こした行動で彼に迷惑をかけたのだから謝るのは当たり前だからね。 「お前からのごめんは聞かないって言っただろ」 なんて言われてしまった。 「それじゃぁ言葉がないよ会長さ
体育の時間、俺たちは子供の様にギャーギャーと騒いでいた。 担当の先生に急用が入ったってことで自習になったのだ。何をしようかって話になって誰かが童心に戻ってドッチボールをしようと言い出したのだ。それに全員が賛成してドッチボールを始めたのだった。「てめぇ蒼樹、いい加減に当たりやがれ!!」 そんなこと言いながら俺をめがけて翔太がボールを投げてくる。 「やだよ~ん」 俺はそれを避けてあっかんべ~って舌を出す。 「観念しろ織田!」 翔太からボールを受け取った斎藤が俺に向かってボールを投げてきた。かなり威力のある直球がまともに俺の方へと飛んできた。誰もが息をのんだ。当たり前? だよね。俺、
「翔ちゃん、みんな酷いと思わない?」 放課になってから翔太に聞いてみる。 「お前さ、その傷とその身体のキスマーク関係してねぇか?」 反対に翔太が真面目な顔をして聞いてきた。 「ひでぇ、男や女遊びで自殺するような奴だったの俺?」 それを冗談でかわしてやった。 「お前なぁ、こっちは真面目だっての。後ろ見たら真っ赤だぞ? ビビるだろ行き成りだと」 そしたら真面目に怒られた。 「イヤ、これとこれは関係ない。因みにこれは合意の上でやったやつだし」 俺はキスマークと手首を指さし答える。 「じゃぁ…例の件とか? …泣いただろお前…」 翔太は声を潜めて聞いてくる。うぐっ、やっぱり泣いたの
「ねぇ翔ちゃん、ドレッシングがゴマ味しかないけどいい?」 俺はふと思い出したことを聞いてみる。サラダを作る予定だったけど、俺はドレッシング派だからドレッシングしかないんだ。 「ん? あぁ、いいぜ」 集中してる翔太からは生返事が返ってくる。 翔太のヤツは一個のことに集中すると周りのこと考えられなくなるんだよね。俺と違って集中するとそれに集中するからさ。俺はその気がないからあんまり集中しないんだけどね。 あいつのことだから晩飯ができる前に課題を終わらせる気だよ。俺は課題をやってる翔太をそのままに晩飯の続きをする。と言ってもあとは煮込むだけだからそんなに時間はかからないけどね。俺はぼん







