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第11話(17)

Auteur: 北川とも
last update Date de publication: 2026-01-03 08:00:36

 内奥から指が引き抜かれ、恫喝するように鷹津の熱い高ぶりが擦りつけられる。内奥の入り口をわずかに押し開かれたところで、和彦は悔しさを噛み締めながら震える舌を差し出し、鷹津にむしゃぶりつかれた。

 痛いほど舌を吸われながら、握り締められたものを手荒く扱かれると、先端から透明なしずくをはしたなく滴らせる。吐き気と、否応なく引き出される快感が、交互に和彦を責め苛んでいた。

 そんな和彦が見せる表情と反応に、明らかに鷹津は興奮している。

「この状況でも、やっぱり感じるんだな。――淫乱」

 獣じみた口づけの合間に下卑た口調で囁かれ、また少し内奥の入り口をこじ開けられそうになる。

「嫌、だ……。あんた、なんかに……」

「口ではどれだけ嫌がろうが、俺次第だ。今なら、すぐにお前の尻を犯せるぞ」

 この瞬間、和彦は鷹津を強く見つめる。自分ではどんな目をしたのか自覚はなかったが、サソリのように嫌な男を刺激したのは確かなようだ。

 乱暴に体の向きを変えられてドアに押し
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    ****「――賢吾が、あんたのための着物をあつらえさせていると聞いた」 守光の言葉に、シートの上で和彦はわずかに身じろぐ。 寛ぐよう言われたが、総和会会長と並んで車の後部座席に座っていて、背筋を伸ばす以外の姿勢を取れるはずもない。やはりどうしても、緊張してしまうのだ。 そんな和彦を見て、守光は口元に淡い笑みを浮かべる。「旅行にも一緒に行ったのに、まだ、わしに慣れんかね?」「いえっ……、突然のことで、驚いているだけで……」 クリニックでの仕事を終え、いつものように護衛の組員が運転する車で帰宅していたのだが、途中、あるビルの地下駐車場に入ったかと思ったら、隣に停まっている車に移るよう言われた。そして、今のこの状況だ。 守光は、ビル内にある料亭で会食を終えたところで、これから別の店に向かうそうだ。そう、守光が決めたのなら、和彦は付き従うしかない。 濃いスモークフィルムが貼られたウィンドーから、外を流れる夕方の街並みはあまりよく見えない。この車は、総和会会長の身を守るための動く要塞だ。見た目からして威圧感に溢れており、その前後を護衛の車が守っている。 こういう状況に身を置いていると、自分は総和会会長のオンナになったのだと、不思議な感慨をもって実感できる。まだ現実味は乏しいのだが、紛れもない事実だ。 ただ、守光が相手だと、どう振る舞えばいいのかいまだにわからない。賢吾と知り合った当初もわけがわからないまま振り回されていたが、そうしているうちに、あの大蛇の化身のような男に慣れていった。 しかし守光は――。 一瞬見ただけでの、九尾の狐の刺青を思い出し、和彦は小さく身震いする。あれは触れてはならないものだと、本能が訴えていた。 身を固くしている和彦の膝の上に、あくまで自然に守光の手が置かれる。「そう、着物の話だ。せっかくだから、わしもあんたに着物を仕立てて贈ろうと思っている。この先、何枚あっても困らんものだ」 遠慮の言葉が咄嗟に口をついて出そうになったが、守光の強い眼差しを向け、そ

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  • 血と束縛と   第5話(7)

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