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第16話(13)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-02-12 14:00:19

 小気味いい衣擦れの音が室内に響く。なんとなく足を崩せる空気ではなく、和彦は畳の上に正座したまま、姿見の前に立つ男の後ろ姿を見上げていた。

 賢吾は長襦袢の上から、慣れた手つきで腰紐を結ぶ。いままで和彦の周囲には、着物を着こなす男はいなかった。そのせいか、無駄のない所作で着付けていく姿に、つい見入ってしまう。

「――先生、着物を取ってくれねーか」

 ふいに賢吾に声をかけられ、和彦はピクリと肩を揺らす。熱心に見つめる和彦の視線に気づいていたのか、姿見に映る賢吾はニヤニヤとしている。

 急いで立ち上がり、衝立に引っ掛けられている着物を取って賢吾に手渡した。ついでに帯を手にして、傍らに立つ。

「元日に先生が見かけたのは、総和会の第二遊撃隊の連中だ。中嶋は、そこの所属だろ。知らなかったのか?」

「さあ……。遊撃隊云々というのは前に教えてもらったが、詳しくは聞いていない」

 元日に、本宅の廊下を歩いていた一団について、ずっ
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     しっかりと腰を抱え込まれて、内奥で賢吾の欲望が脈打ち、爆ぜる。熱い精をたっぷりと注ぎ込まれ、その感触に和彦は軽い絶頂状態に陥る。きつく目を閉じ、眩暈に耐える。 内奥から賢吾のものが引き抜かれ、体をひっくり返される。手荒く頬を撫でられて、ようやく和彦は目を開けることができた。顔を覗き込んできた賢吾に唇を吸われ、ぎこちなく応える。優しい声で問われた。「俺が今言ったこと、しっかりと頭に叩き込んだか?」 頭がぼうっとしているが、それでも和彦は頷く。「お前は、俺の大事で可愛いオンナだ」「あ、あ……。ぼくは、あんたのオンナだ。ぼくは、あんたには逆らえないし、逆らうつもりもない」「そういう言われ方をすると、俺がまるで暴君みたいだな」 声同様、優しい表情を見せた賢吾にもう一度唇を吸われ、そのまま舌を絡め合う。その間に、賢吾の指が内奥に挿入され、注ぎ込まれたばかりの精を掻き出される。発情している和彦の内奥は、物欲しげにその指を締め付けていた。「本当に、お前はいいオンナだ……」 指が引き抜かれ、まだ硬さを失っていない賢吾の欲望が、閉じきっていない内奥の入り口に押し当てられる。すぐにまた挿入されるのだと思って喉を鳴らした和彦に、怜悧な笑みを浮かべた賢吾はこう囁いた。「欲しかったら、俺の見ている前で――漏らしてみろ」 ハッとして和彦は顔を強張らせる。〈何を〉漏らしてみろと言っているのか、問い返すまでもない。求められるのは初めてではないが、だからといって慣れることはない行為だ。「……ここ、で……?」「心配するな。二人分の浴衣があれば、吸い取ってくれるだろ。お前一人の――」 耳元に露骨な単語を注ぎ込まれ、和彦は羞恥と屈辱を覚えると同時に、異常な高ぶりを感じていた。 賢吾に両足を広げた格好を取らされ、手慰みのように柔らかな膨らみを揉まれる。ときおり弱みを指先で刺激され、早くしろと無言で急かされる。 何度目かの攻めで、和彦の理性は陥落した。 賢吾が見ている前で『漏らした』のだ。

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  • 血と束縛と   第26話(1)

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  • 血と束縛と   第14話(5)

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    last updateLast Updated : 2026-03-30
  • 血と束縛と   第14話(39)

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  • 血と束縛と   第14話(13)

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    last updateLast Updated : 2026-03-30
  • 血と束縛と   第14話(21)

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    last updateLast Updated : 2026-03-30
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