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第24話(13)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-04-09 14:00:33

「もっとぼくを泳がせて、里見さんと会っている現場を押さえようと思わなかったのか? そのほうが、ぼくからあれこれ聞き出すより、確実だったはずだ。ぼくが……ウソをつかないとは限らなかったはずだし」

 肩を掴む大きな手にぐっと力が込められる。

「自分のオンナが、よその男を想って心が揺れている様を、指を咥えてもっと見ていろと言うのか? それは拷問だぞ、先生。それに俺は、先生の昔の男となんとしても会いたいわけじゃない」

「……そう、なのか……?」

「今回のことは、ヤクザも組も関係ない。俺と先生の、信頼の問題だと思っている」

 こう感じるのは変なのかもしれないが、賢吾の言葉が嬉しかった。本音を言っているとも限らないのに、胸の奥深くにズンと突き刺さる。これが本音であってほしいと、和彦自身が願ったせいかもしれない。

「信頼、か……」

「ヤクザが何を言ってる、なんて笑うなよ」

「――…&hell
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