Beranda / BL / 血と束縛と / 第5話(39)

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第5話(39)

Penulis: 北川とも
last update Tanggal publikasi: 2025-11-16 14:00:07

 促すように賢吾に背を撫でられ、我に返った和彦は賢吾の唇を舐めてから、互いの舌を吸い合う。

 熱い吐息が溶け合う官能的な口づけを交わしながら、そんな賢吾の唇から放たれた言葉は苛烈だった。

「三田村が、お前の今の生活の支えになるというなら、関係を持つことは認めてやる。ただし――恋人なんて甘ったるい関係は、許さん。あくまで三田村は、お前の犬だ。将来有望な、若頭目前と言われる男が、組長のオンナの犬になるんだ。ヤクザとしては、屈辱的だ。その屈辱に塗れても、三田村がお前の犬になることを選ぶなら、認めてやらなきゃいけねーだろ。懐の深い組長としては」

 強張る舌を引き出され、賢吾に甘噛みされる。こんなときでも、痺れるような心地よさが背筋を駆け抜け、和彦は自ら賢吾に身をすり寄せる。賢吾の腕の力が強くなり、話しながらこの男も興奮していることを知る。

「……ヤクザに見初められて、どんどん地が出てきてるな、先生。誰彼かまわず誘惑して、骨抜きにしちまってる」

 和彦は、意地悪く笑う賢吾を睨みつけてから、強くしがみつく。後ろ髪を賢吾に撫でられながら、漠然と
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  • 血と束縛と   第35話(1)

     和彦の予想を上回って、事態は急速に動き始めた。 総和会出資によるクリニック経営の話を承諾した三日後には、午前中のうちに総和会本部へと連れて行かれ、藤倉の立ち会いのもと、膨大な数の書類にサインをさせられたのだ。 長嶺組出資のクリニックを任されることになったときも、同じように書類にサインはしたが、ここまで多くはなかった。 当然の義務とばかりに藤倉は、書類の一枚一枚について説明をしてくれたが、公的なものはほとんどなく、大半が、総和会内で回され、保管される書類だった。 自分を総和会に縛り付けておくための契約書だと、万年筆を握る手を機械的に動かしながら、自虐的に和彦は考える。自分が決断した結果だということは痛いほどわかっているのだ。例え、そうするしかなかったとはいえ。 強い力に身を委ねた先にあるものについて想像力を働かせてみるが、まるで靄がかかったように、何も思い浮かばない。安寧があるとは思えなかった。正体のはっきりしない何かが真っ黒な口を開けて待っているような、漠然とした不安だけは、ひしひしと感じる。当然、重圧も。「――佐伯先生に、総和会の加入書を書いていただいたときのことが、昨日のように思い出されますよ」 和彦が記入し終えた書類を確認しながら、藤倉が感慨深げに言う。和彦は微苦笑を浮かべていた。そのときのことは、和彦自身、今も鮮明に覚えている。「あのときは、藤倉さんにはご迷惑をおかけしました」「いえいえ、ご迷惑だなんて。我々も少々強引に物事を進めすぎたと、反省したんですよ。なんといっても、佐伯先生はまだ、まったく堅気の方でしたから」 悪気はないのだろうが、今は違うと言外に言われたようなもので、和彦は複雑な表情となる。しかし藤倉はそんな変化に気づいた様子もなく、さらに言葉を続ける。「その佐伯先生が、今では総和会会長の信頼を得て、出資を受けて事業を始めるまでになられたんですから、すごいことです。しかも、短期間のうちに」 藤倉も当然、和彦と守光がどんな関係にあるのか知っているだろう。そのうえで、嫌悪や侮蔑といった感情を微塵も表に出すことなく、当初の頃のように接してくるのだから、感心するしかなかった。総和会の人間の誰もが、和彦の前で

  • 血と束縛と   第34話(31)

     力をなくした片足を持ち上げられ、再び内奥の入り口に道具の先端が押し当てられる。この瞬間、ゾクゾクするような強烈な疼きが背筋を駆け抜け、和彦は自分の反応に戸惑った。「あっ、いや――……」 反射的に制止しようとして、守光と目が合った。淫らな行為の最中とは思えないほど冴えた眼差しに和彦は射抜かれ、発しかけた言葉は口中で消える。代わりに口を突いて出たのは、甘い呻き声だった。** 和彦は布団の上で仰向けとなったまま、茫然自失としていた。さんざん道具で嬲られ、啜り泣きを洩らしても許してもらえず、ひたすら快感を与えられ続けたのだ。限界まで体力も気力も削り取られ、まさに精根尽き果てた状態だった。 動けない和彦の体の後始末をしたのは、吾川だった。体の汚れを拭い、新しい浴衣を着せたあと、ひどい有様の布団を入れ替えて、道具すらも布に包んでどこかに持って行ってしまった。和彦は、羞恥する感覚さえ麻痺しており、ぼんやりと吾川の行動を目で追っていた。 恭しく頭を下げて吾川が部屋を出ると、ほぼ入れ違いで守光が部屋に戻ってくる。どうやら湯を浴びてきたらしく、白髪が濡れていた。 和彦が緩慢に体を起こそうとすると、側にやってきた守光が手を貸してくれる。「……すみません」 言葉を発して初めて、自分の声が掠れていることに気づいた。「あんたがあんまりいい声で鳴くから、無茶をしてしまった。すまなかった」 布団の傍らに座った守光の言葉に、和彦は返事のしようがなかった。ここで、部屋の主である守光を畳の上に座らせ、自分が布団の上にいるのも失礼だと気づき、慌てて布団から下りようとする。守光は笑って首を横に振る。「かまわんよ。今夜はここで寝るといい」「いえ、そんな――」「あんたに、その権利は十分ある。なんといっても、わしの大事で可愛いオンナだ」 和彦はピクリと肩を震わせ、うかがうように守光を見る。口元に薄い笑みを湛えた守光は片手を伸ばし、乱れたままの和彦の髪を撫でてきた。それだけで、疼きにも似た感覚が背筋を駆け抜ける。体は離しはしたものの、精神的にまだ守光と

  • 血と束縛と   第34話(30)

     繋がりを解くと、和彦は内奥から残滓を溢れさせながら、言われるままうつ伏せとなり、腰を突き出した姿勢を取る。苦痛に近い羞恥があったが、守光の言葉通り、和彦の体はやはり反応していた。欲望は萎えることなく熱く震えている。 守光が文箱から何かを取り出す音がして、ビクリと腰を震わせる。「怖がらなくていい。あんたに痛みを与えることは、絶対にしない。これまでしてきたおもちゃ遊びと同じだ。ただ少しばかり――」 守光の欲望に擦り上げられ、精を注ぎ込まれたばかりの内奥は、ひどく脆くなっている。ひんやりとして硬く滑らかな感触が押し当てられると、嬉々として淫らな肉の洞に呑み込んでいた。「くっ……、んっ、んっ、ううっ……」 太い部分を受け入れて、苦しさに喘ぐ。守光が新しく作らせたという道具は、歪な形をしているようだった。全体に太くなっただけではなく、括れの部分がより強調され、さらにはごつごつとした小さな瘤のようなものがいくつもあるのだ。 それでなくても敏感になっている襞と粘膜が、緩やかに道具が出し入れされるたびに瘤の部分で強く擦り上げられ、和彦は腰を揺らして反応する。「ひあっ、あっ、待って、くだ、さ――、うあっ、あっ……、んんっ」 一度道具が引き抜かれ、内奥から守光の精と潤滑剤がドロリと溢れ出してくる。そこに新たに潤滑剤を塗り込まれ、道具を挿入された。いままで、誰も訪れたことがないほど奥深くに。和彦は布団を強く握り締め、甲高い声を上げる。それは、女のような嬌声だった。 頭の中が真っ白に染まり、目を開けていながら、何も見えていない状態となる。体中の力が抜けていると知ったのは、それから数瞬後だった。道具を咥え込んだまま、絶頂に達したのだ。「――やはり、あんたなら気に入ってくれると思ったよ。このおもちゃを」 そう言って守光の手が開いた両足の間に差し込まれ、組み紐を解く。軽くてのひらで擦り上げられただけで、和彦の欲望は破裂し、精を噴き上げた。「いつだったか、わしの友人という男とここのエレベーターですれ違っただろう。あの男は、わしの難しい注文にも、文句を言いながらも応え

  • 血と束縛と   第34話(29)

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  • 血と束縛と   第34話(28)

     唾液を流し込まれて従順に受け入れると、再び流し込まれ、そのまま濃厚に舌を絡め合っていた。 和彦の喉の嚥下の動きを楽しんだのか、唇が離れると同時に、喉元からも手が退く。その手は、迷うことなく和彦の両足の間へと這わされ、欲望を握り締められる。和彦の欲望は、いつの間にか身を起こしていた。「賢吾には、しつこいほど言われていた。あんたに痛みを与えることだけは絶対にしてくれるなと。そのあんたは、痛み以外のものには、よく反応する。羞恥や屈辱、さっきのような苦しさにも。――命の危険を感じて反応するとは、本当に、どれだけ淫蕩な性質を持っているのか」 そう言いながら守光のてのひらに欲望を扱かれ、羞恥に身が燃えそうになる。和彦は顔を背けたが、体は無防備なままで、守光に両足を大きく左右に広げられても、抵抗すらしなかった。「うっ、うっ」 片手では欲望を扱きながら、守光のもう片方の手が柔らかな膨らみに触れてくる。さんざん男たちによって弄ばれ、慣らされたため、本能的に体を強張らせながらも、強い刺激を期待して腰が妖しく揺れる。繊細に蠢く指に柔らかな膨らみを丹念に揉みしだかれ、探り当てられた弱みを弄られる。たまらず和彦は甲高い声を上げて身悶えていた。「いっ……、あっ、あっ、んんっ――」 欲望の先端を指の腹で擦り上げられて、自分がもう濡れ始めていることを知る。「苛まれて悦ぶとは、いやらしいオンナだ」 愉悦を含んだ声で呟いた守光が、両足の間に顔を埋める。欲望を口腔に含まれて、和彦は腰を震わせて仰け反っていた。根元を指で擦り上げられながら、口腔の粘膜によって欲望は包み込まれ、締め付けられる。愛撫自体の巧みさもあるが、この愛撫を施しているのが守光だということに、官能を刺激されていた。「ひっ……」 先端を舌先でくすぐられたあと、括れにそっと歯が当てられる。硬い感触は恐怖を感じるには十分だが、しかし和彦の全身を貫いたのは、快美さだった。隠しようのない反応として、先端からはしたなく透明なしずくを滴らせると、守光は喉を鳴らして笑った。「こういう反応を見ると、ついこう思ってしまう。――そもそもあんたは、本当に痛み

  • 血と束縛と   第34話(27)

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