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第11話

Author: 匿名
悠斗の会社は、私たちが力を合わせて経営してきた甲斐もあり、この1年で全国でもトップクラスの業績を叩き出していた。

悠斗も、資産家のランキングに名前がのるくらい有名な社長になり、資産は裕に千億円を超えている。

悠斗の言葉を、誰も無視なんてできない。

マスコミの人たちは、弘樹と私の復縁が成功したという、大スクープを狙っていた。

しかし、それが無理だとわかった瞬間、蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、あっという間に、会社からきれいさっぱり姿を消した。

タイミングよく会社の警備員も駆けつけ、魂が抜けたように呆然としてる弘樹を抱えあげて、そのままドアの外に放り出した。

その後、悠斗がしつこく説得してくるのに負けて、私は結婚式をもう一度やるというお願いを聞き入れた。

盛大な結婚式のステージで、悠斗は幸せいっぱいの顔で指輪をはめてくれた。オークションで落札した、何億円もする「ブルーハート」のダイヤモンドリングを。

私を抱きしめる悠斗の心臓が、急にどきどきと速くなるのが聞こえた。

「結衣、伝えたいことがあるんだ……」

「もしかして、高校生のころから私のことが好きだった、って言いたいの
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    悠斗の会社は、私たちが力を合わせて経営してきた甲斐もあり、この1年で全国でもトップクラスの業績を叩き出していた。悠斗も、資産家のランキングに名前がのるくらい有名な社長になり、資産は裕に千億円を超えている。悠斗の言葉を、誰も無視なんてできない。マスコミの人たちは、弘樹と私の復縁が成功したという、大スクープを狙っていた。しかし、それが無理だとわかった瞬間、蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、あっという間に、会社からきれいさっぱり姿を消した。タイミングよく会社の警備員も駆けつけ、魂が抜けたように呆然としてる弘樹を抱えあげて、そのままドアの外に放り出した。その後、悠斗がしつこく説得してくるのに負けて、私は結婚式をもう一度やるというお願いを聞き入れた。盛大な結婚式のステージで、悠斗は幸せいっぱいの顔で指輪をはめてくれた。オークションで落札した、何億円もする「ブルーハート」のダイヤモンドリングを。私を抱きしめる悠斗の心臓が、急にどきどきと速くなるのが聞こえた。「結衣、伝えたいことがあるんだ……」「もしかして、高校生のころから私のことが好きだった、って言いたいの?」悠斗は驚いて、言葉も出ないようだった。うまく隠しているつもりだった秘密を、私がとっくに知っていたなんて、思ってもみなかったのだろう。実は、弘樹が騒ぎを起こしにきたあの時、弘樹の言った言葉がきっかけで、私の頭の中にあったバラバラの記憶のかけらが、突然ひとつに繋がったのだ。その後、家で悠斗の机を片付けていたら、引き出しの中から高校時代の私の写真を見つけた。写真の裏には、一枚一枚に私の名前が書かれていた。そして、こっそり撮った日付と、そのときの切ない片思いの気持ちも。それ以来、私は確信した。やはり、私の思った通りなのだと。高校時代の絢香は、最初悠斗のことが好きだった。しかし、悠斗の好きな人が私だと知ってしまい、それで憎しみを私に向けて、取り巻きと一緒にひどいいじめを始めたのだ。その後、弘樹が教育委員会に告げ口したせいで、絢香は転校するはめになって、名前も「明里」に変えた。それに、悠斗が海外に行ってしまったから、私たちは運命のいたずらで、何年もすれ違ってしまった。もし後になって弘樹と明里にこんなことがなかったら……弘樹にべた惚れだった私は、一生、

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