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第295話

Autor: 猫ちゃん
背筋に寒いものを感じた大輔は、足早に階下へ向かった。

病院の出口を出た瞬間、突然視界を塞がれ、口に布を押し込まれる。抵抗する暇さえなく両腕を背中へねじ上げられ、きつく縛られたかと思うと、襟首をつかまれていとも簡単に持ち上げられた。

誰だ?

大輔は必死にもがいたが、そのまま車内へ放り込まれ、背中を容赦なく蹴られた。

「大人しくしてろ。今のうちに体力を残しておいたほうが身のためだぞ。着いてから後悔しても遅いからな」

「んうっ……」

「だから暴れるなって。殺しはしないさ。ただ、死んだほうがましだと思う目には遭うかもしれないけどな」

男たちは愉快そうに笑い、車のドアを閉めた。

車はそのまま、賑やかな市街地を離れていく。

どれほど走ったのか分からない。揺られ続けた大輔は吐き気と眩暈で朦朧としていたが、やがて乱暴に車から引きずり出され、硬いコンクリートの床へ投げ出された。

鼻を強く打ちつけ、血の鉄臭さが鼻腔に広がる。そこへ湿気を帯びた空気と、薬草か乾燥させた花のような、ほろ苦い匂いが混じっていた。

大輔はどうにか身体を起こし、口を塞がれたまま声を上げる。

すると誰かが、よう
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