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第339話

Author: 猫ちゃん
空は新居も結婚式も楽しみにしていた。

その答えを聞いて、凪はようやく顔を上げる。

さすが空さん。

自分の決めたことにはきちんと責任を持つ人だ。

少し迷ったあと、凪は次の話を切り出した。

「じゃあ、新居と結婚式の準備、始めますか?」

「俺が手配する」

空は即答した。

今度はブリーズ・ガーデンズのときのようにはしたくない。

渉に何度も押しかけられ、挙げ句の果てには凪が傷つくようなことまであったのだ。

空はすぐ隆に連絡し、購入時に厳しい資産審査が必要な高級住宅を探すよう指示した。渉がまた簡単に近づいてこられない場所を選ぶつもりだった。

凪にも異論はない。

もともと政略結婚なのだから、新居や結婚式にかかる費用は黒崎家が負担することになっている。ならば空に任せるのが一番確実だろう。

おかげで凪はすっかり肩の荷がおり、その日の午後は琴音を誘って、のんびりアフタヌーンティーを楽しむことにした。

ところが店に現れた琴音は、見るからに機嫌が悪かった。サングラスをテーブルへ放り、音を立てて椅子を引いたせいで、周囲から迷惑そうな視線が集まる。

凪は唇に指を当てて「しーっ」と合図
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