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第750話

Author: タロイモ団子
温かいハチミツ水を一杯飲み干したところで、紬の耳にドアをノックする音が届いた。

扉を開けると、そこにはすらりと背の高い男が立っていた。

紬は少し驚いたように問いかける。

「どうしてここに来たの?」

理玖は手にしていた朝食を掲げて見せた。

「起きたばかりで、まだ何も食べていないだろうと思って。買ってきたんだ」

紬の表情がぱっと明るくなる。

「本当に気が利くわね。それじゃあ、遠慮なくいただくわ」

「もともと君のために買ってきたんだから」

理玖は手際よく、買ってきた朝食を一つひとつテーブルの上に並べていく。

どれも紬が普段から好んで食べているものばかりだった。

紬は一口サイズの肉まんを次々と頬張り、至福の表情を浮かべていた。

「そういえば、今日は会社に行かなくてよかったの?」

「午後はもう決勝だろう。君のそばにいたくてね」

理玖はいつだって、紬への深い愛情と気遣いを隠そうとはしなかった。

紬はからかうように笑う。

「いいわ。それじゃあ、『Nirvana』の特別スタッフとして雇ってあげるよ」

二人の間には、和やかで穏やかな会話が流れていた。

そんな中、理玖は
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